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ここはとある孤児院…

子供

先生〜!

先生

あら?どうしたの?

子供

この本読んで!

先生

まぁ…!どこからこんなに古いものを見つけたの?

子供

戸棚の奥の方にあったんだ!とても気になったから読んで!

先生

ふふっ、いいわよ、さぁ、ここに座って、

子供

は〜い!(ワクワクしながら)

先生

それじゃ、読むわね、

先生

題名は…「彼女のカタストロフィー」

昔々、とある国の小さな村に一人の女の子がいました、

彼女は普通の家庭で生まれて、綺麗な子でした、

彼女の名前はアリスと言う子でした

いつもみんなに囲まれ、そして町の人からも人気で、家族とも仲良しでした、

しかし…突然、彼女に異変が起きたのです、

彼女の髪は茶色から金色に…目も黒から金色になってしまったのです、

そのせいで彼女はいじめられ、差別され、そして町の人からも悪魔と言われてしまいました…

その中、その街が突然燃え、人が何者かによって喰われてしまったのです、

唯一生き残った彼女は必死に逃げ出しました、

彼女は逃げて逃げてどこもかしこも頼りましたが…どこでも髪のせいで差別を受け…そして、とある男性に出会ったのです、

その男性は唯一彼女を信じ、彼女を受け入れ、ミレニアムと言う大隊にとても暖かく迎えました

アリス

少佐殿!

少佐

ん?どうした?アリス、

アリス

また身長が伸びたんです!

少佐

そうかい、いつかは私を抜かすだろうな、(アリスの頭をなでながら)

アリス

ふふっ…抜かせれたらいいなぁ…そうしたらいつでもあなたを守れるのに…

少佐

まぁ、無理には伸ばすな、時期に伸びていくさ、

アリス

はい!

アリス

…あ!ゾーリン中尉!(走っていく

ゾーリン

あら?アリスじゃない、

アリス

また…抱っこしてくれますか…?

ゾーリン

えぇ、もちろん、(片手で抱っこする

アリス

わぁ…!やっぱりすごいです…!

ゾーリン

いつも軽いけどちゃんと食べてるのかい?

アリス

あッ…いや…それは…

ゾーリン

まぁ、無理に頑張って体調は崩さないことね、

アリス

はぁい…(苦笑いしながら

ゾーリン

さっ、少し部屋に戻って休んでおきな、体が弱いんだろう?

アリス

は〜い、また遊んでくださいね、(そう言いながら降りる)

そして…部屋に戻る最中…

アリス

ん…?誰だろう…?

一人の影が見える

リリイ

はぁ…(廊下を歩いている

アリス

ねぇ、あなたは誰?

リリイ

ッ!?だ…誰ッ…と…思いきや…新しく加わった子か…

アリス

うん、私はアリスって言うの、あなたは?

リリイ

…私はリリイ、ヴィナーレ・リリイだ、普通にリリイでいいぞ、

アリス

リリイ…!いい名前ね…!

リリイ

ありがとうな、

アリス

ねぇ!よかったら遊ばない?

リリイ

べ…別にいいが…

アリス

やったぁ!あなたのこともいっぱい知りたいもん!(ニコっと笑いながら

リリイ

…!そ…そうか…(少し照れる

アリス

うん!ほら!私の部屋で話そう!(リリイの手を優しく掴んで自分の部屋に案内する)

リリイ

あぁ、そうだな、(微笑みながらついていく

少佐

…ドク、あの紫色の髪の彼女は…

ドク

リリイです、

少佐

そうだったな、彼女はアリスに一番好かれているみたいだな、

ドク

同じ年齢だからという点もあるでしょうし、雰囲気が似ていたのでは?

少佐

そうか、アリスの様子はどうだね?

ドク

今のところは何も問題はありませんが……少し、弱ってきているみたいです、

少佐

そうかい、

ドク

もしこれ以上状態がひどくなった場合は…何かしらの手術などをしなければなりません、

少佐

なるべくは手を加えたくはないのだが…仕方あるまいな、

ドク

えぇ…

そして次の日…

アリスの体はひどく弱り死の間を彷徨った、原因は体の成長が早すぎて臓器などが成長が間に合わず体が弱まっている

ドク

こんな筈ではッ…!

ドク

何か…!何か方法は…!!

ドク

…そうか、

ドクは考え抜いた後、どこかに向かう、そこはリリイの元だった

リリイ

…?博士…?なぜここに…?

ドク

少し来てくれ、用事がある、

リリイ

…!は、はい…!

リリイ

…『ようやく…!努力が認められたんだ…!私だって…!他の皆のように戦える…!』

リリイはアリスよりも先にこのミレニアムと言う大隊にいたのだが戦闘能力があまりなく見捨てられていたのだがようやく目を向けられ嬉しそうにドクについていく

とあるそしてつれて来られたのは手術室のような場所だった

リリイ

は…?

ドク

そいつを固定しろ、

そして周りにいた者たちがリリイを手術台に手足を固定し動けなくする

リリイ

な…何なんだよこれ…!!離してくれ…!!

ドク

お前は失敗作だ…だが、臓器なら今弱っているアリスに移植ができる、幸い血液も同じO型だからな、

リリイ

どういうことだ!!

ドク

今、アリスは急成長する体に内部の臓器の成長が追いついていないのだ、そこでお前の臓器を移植するわけだ、(メスをとりながら)

リリイ

なんでだよ!!他の奴らがいるじゃねぇか!!

ドク

黙れ、所詮お前は失敗作だ、これぐらいしか役に立てないただの失敗作だ、

周りの者たちがリリイの服を脱がしその他の準備をする

リリイ

やめろ…!嫌だ…!死にたくない!!せめて麻酔を…!!

ドク

お前に使う麻酔など無い、

そしてドクは麻酔も無しに手術をし始める

リリイ

あ"ぁぁぁぁぁ!!!

ドク

すぐにアリスをこっちに手術台ごと持ってこい、動いているうちに終わらせるぞ、

リリイ

あ"ぁぁぁぁ!!がぁぁぁぁッ!!

リリイが痛みに叫ぶ中ドク達は冷静に手術をし、アリスに移植していく、

そして…リリイはその場で死んだがアリスは一命をとりとめた

ドク

よし…後は起きるだけだな、(自分の顔についたリリイの血液を拭きながら)

ドク

失敗作だが…これだけは役に立ったな、(そう言ってアリスに点滴を打ちながらその場から去る)

その後、リリイの死体はそのまま部屋の隅に放置されたが腐ると思われたため肉などは剥ぎ取り燃やして処理をした、しかし骨だけは残された

そして…それから数日たった頃…

アリス

ん…んん…?(目を覚ます

少佐

おぉ、起きたかね、アリス、

アリス

し…少佐殿…?

少佐

あぁそうさ、体の方はどうだい?異変はないかね?

アリス

え…えぇ…全く持って何もないです…

少佐

それならいい、ドク、見事だ、

ドク

お褒めいただき感謝の極み…(少し頭を下げながら

アリス

あ…あの…

少佐

ん?なんだい?

アリス

私がこうして生きていられるのも…その…他の方が移植を了承してくれたからこそですよね…

少佐

あぁ、もちろんそのとおりだ、

アリス

それって…どういう方でしたか…?

少佐

君のような同じ年の子だったさ、勇敢にも自分から希望してくれたのさ、

アリス

…!本当…なんですか…?

少佐

そうだとも、なぁ、ドク、

ドク

えぇ、その通りです、彼女はとても優しい子でとても勇敢でした、

アリス

そっか…私の…ために…(拳を握りしめる

アリス

私…この命を目標のために絶対に使い果たします…!

少佐

頑張ってくれたまえ、

アリス

はい…!

少佐

でも、数日は安静にしておくように、まだ君の体に馴染んではいないからな、

アリス

わ…わかりました…

少佐

では…私は失礼するよ、(ドクと共に出る)

アリス

……どんな子だったんだろうなぁ…

アリス

お礼が…言いたかったな…

廊下

少佐

順調のようだな、ドク、

ドク

えぇ、アリスにもバレてはいません、

少佐

しかし彼女は最後まで頑固に抵抗していたそうじゃないか、

ドク

はい…お…お気に触ってしまったのなら大変申し訳ございません…

少佐

いや、いい、アリスの安全が最優先だ、

少佐

アリスは…いや、彼女は何かしらの力を秘めている、こんな逸材を簡単に無くすわけにはいかない、そうだろう?ドク、

ドク

もちろんですとも、彼女は本当に不思議な存在です、なぜあの体で吸血鬼になりあの街を燃やすほどの力を手に入れたのか不思議で仕方がありません…!

少佐

そうだろう、まぁ…ゆっくりと解き明かそう、彼女の秘められている力を…(ニィッ

次回へ続く

彼女の「カタストロフィー」

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コメント

11

ユーザー

わぁ…これは悲しいやつですね…😭

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