犯人

この世の全てが敵だ。

親にも捨てられ、誰にも愛されず、 もう、こんな人生に嫌気がさしていた。

俺はこの腐った世の中に復讐をする。と決めていた。

とりあえず、誰かをやろう。

気づいたら見知らぬJKを捕まえていた。

息を荒らし、怖がっている様子だ。

これが革命か。

ノコノコとJKの学校へついて行き、俗に言う「イツメン」とやらに挨拶をした後、間もなくアーモンドチョコを鼻に詰められ、階段の手すりを滑る。

頭が真っ白になった。

自分がやろうとしてた事がバカバカしくなり笑いが止まらなくなった。

このままずっと滑りたいとも思った。

でも現実はそれを許してはくれない。

生きててよかった。

いつもの路地裏へ戻ろう。 警察からどれだけ逃げれるかな。

いつもそうだ。

いつも。周りに振り回される。

こんなに大笑いしたのはいつぶりだろう。

軽く過呼吸になりながらその場を去った。

さて、どこへ行こうか。