零桜

何故だろう、

全てに見覚えがある

公園、海、帰り道

いつでも誰かがいた

声

顔

思い出

これは、人が人を忘れる順番らしい

後残ってるのは思い出だけ

これを忘れてしまえば、この人は赤の他人と化する

誰かに似ている

でも声なんて分からない

脳に直接語りかけられているんだ。

思い出して、、、！

突然、物理的な頭の痛みに起こされ、最悪な目覚めだった。

目覚まし時計だ

気分が乗らない…

いつも通りなんてつまんないから、今日はいつもとは違うルートで学校へ行く

その時、一通の通知が来た

え？

なんで？

何かしたっけ

恐怖心を持ちながらも学校へ急いだ

何故だろう。朝からあくびが止まらない

あ、すちくんだ

そういえばらんくんの病室大集合の日から会ってなかったな、、、

いるまくんもなつ君に呼ばれているのだろうか

ｶﾞﾁｬ

……え？何この空気、、、耐えられん訳じゃないが怖すぎる、、、

自分の病気のことをベラベラ喋っていいのか、、、

でも結局のところはいつかは言わなきゃいけない

なつくんたちならきっと大丈夫…

それからはなつくんの家でなつくんといるまくんに何故か優しく慰められた