後半です。
「ダメだよそんなことしちゃ!」
「○○にひどいことされてない?」
いつしかこんな声が辺りから絶え間無く聞こえるようになった。
ラテ
みぞれ
みぞれが微笑みながら答える。
しかし、少し顔を曇らせ、こう言った。
みぞれ
ラテ
そんなことないと思ってた。
しかし、異変が少しずつ起こり始めていた。
あいつらが居なくなって数日後。
今度は別の人達が居なくなった。
どうやら他の人の机に落書きをしたらしい。
ラテ
みぞれ
その後も、少しずつクラスメイトが減っていく。
…まあ、その分転入者が居るのだが。
やがて、先生に密告する理由がどんどん些細なものになっていった。
人に暴言を吐いた。
たった一回のカンニング。
人の物を間違えて盗った。
ラテ
みぞれ
みぞれ
ラテ
みぞれ
ラテ
次の日。
みぞれは消えていた。
どうやら、クラスメイトを殴ったらしい。
ラテ
ラテ
冤罪を被せられれたんだ。
なんで?
それは分からない。
でも、それなら…
ラテ
ラテ
今のクラスメイトの数は、ざっと40名。
息を潜め、私は目を光らせる。
どんなに小さな罪も見逃さないように。
いつしか、クラスではチクリアイが始まっていた。
私は復讐のためという本心を隠し続ける。
あくまで、表面上は「クラスのため」。
でも、本当は…
そう!
私一人だけ生き残るため!
私は証拠を集め、先生に密告する。
ラテ
どんどんクラスメイトは減っていく。
いつしか、クラスメイトは30人になっていた。
クラス内には、緊張が走っている。
私は、人の机に落書きをしていた男子生徒の写真を撮った。
ラテ
「ひえっっ…」
ラテ
ラテ
ラテ
を私は自分で作ったクラスメイトの全てをまとめた「ブラックリスト」を掲げる。
ラテ
ラテ
心の中では分かっていた。
みんな、人を密告することを楽しんでいたんだ。
…私も含めて。
あくまで、表面上は「クラスのため」。
駄目だ、こんなことしちゃ。
心の中ではそう思っていた。
でも、一度この味を知ってしまったらもう戻れない。
どんどんクラスメイトは減っていく。
私は完全に狂ってしまっていた。
ラテ
ラテ
ラテ
…いや、もしかしたら私のエゴだったのかな。
私は誰もいない教室を見回した。
ちなみに、先生はたった今校長に密告してきた。
うちの担任、校長の奥さんと浮気してますよ、って。
校長の怒鳴り声が聞こえてくる。
ラテ
ラテ
誰もいない。
…誰もいてくれやしない。
誰か、私のことを密告して。
助けて。
もちろん、そんなこと誰もしてくれない。
私が、全員密告しちゃったから。
ご閲覧ありがとうございました。
コメント
1件
The End of Accident