晴
晴
どうもこんにちは
甲斐田晴です。
不破さんは最近帰りが遅いんです
と言っても、不破さんの職業柄、遅くなるのは付き合う前からわかっていた
けれど、付き合い初めは帰りが早かった
でも、最近はなんだか、
朝帰りしてくることもある
まぁ、しょうがないよね、きっと仕事が忙しかったんだよ
晴
不破さんは浮気なんかする人じゃないもん
だけど、毎日違う人の香水をつけて帰ってくる
いやいや!考えすぎだって甲斐田!
言ったじゃん。不破さんはホスト
姫を笑顔にすることが"一番"なんだから
晴
晴
考えれば考えるほど、目の奥が熱くなる
晴
信じたくない
でも、不破さんを信じたい
どうか、違ってくれ
晴
AM4:00
晴
晴
どうせ今日も不破さんは朝帰りだし
あーあ、せっかく不破さんのために不破さんが好きな料理作ったのに
晴
僕は机の上に手紙とラップをかけた料理を並べて寝室へと行く
ボフッ
晴
晴
布団に入ると僕はすぐに眠りについた
晴
ガチャ🚪
不破
シーン
不破
不破
不破
俺はピアスとネックレスと指輪を外し、ネクタイを緩め、寝室に行った
ガチャ🚪
不破
晴
さっき寝たばっかなんかな。
布団がまだ少し冷たい
不破
晴
これ以上起こしてはいけないと思い、部屋を出ようとした
グイッ
不破
晴
晴
不破
やっぱり起こしてしまったかと罪悪感を抱き、晴の頭を撫でる
晴
もっと撫でてほしいかのように手に擦り寄ってきた
犬かよ
不破
晴
不破
そう言って晴の頭から手を離し、部屋を出る
晴
バタン🚪
晴
さっきもした。別の人の匂い。
正直言うとちょっと苦手な匂い
不破さんの匂いが少しもしない。
今日も、、姫達とたくさんイチャイチャしてきたのかな、、??
僕はッ、こんな思いしてるのに、?
抑えろ、抑えるんだ
今出したら、全てがダメになる
晴
涙を引っ込められるように、出さないように布団にしがみつき、顔を埋めて必死に殺す
いつの間にか寝てなのかな?
晴
晴
無意識に隣に手を伸ばす
だか、そこに温もりはない
シーツを掴み、目を瞑る
晴
起きるのがだるい、しんどい、
毎日がこんな生活なんだ。正直言って辛い
でもこんなこと言ったら、きっと、僕は飽きられてしまう
誰からも、だからこの思いは閉じ込める
奥に、奥底に、深く
そうすれば、僕は少しでも僕でいられる気がした。
晴
気分転換に出てみようかな
晴
晴
晴
晴
晴
晴
この時、僕は思いもしなかったんだ
まさか、
まさか、ね笑
晴
なにしようかな!
お腹すいたし、お店でも入る?
そうと決まれば美味しいそうなお店を見つけよう
晴
キョロキョロ周りを見渡していると
結衣
晴
みなと??
僕は振り返った
不破
結衣
不破
晴
振り返ってはいけなかった
でも、僕は振り返ってしまった
振り返らなければよかった
でももう遅い。
晴
不破
不破
結衣
結衣
晴
不破
晴
晴
晴
だめだ。今の僕じゃダメだ
不破
晴
結衣
結衣
そう言って不破さんの腕に抱きつく
気持ち悪い、そこのポジションは僕のなのに
他の人に取らせないでよ、、
耐えきれなくなった僕は、そこを逃げ出した
晴
不破
不破も後を追いかける
結衣
何か言ってたけど、そんなの気にしない
俺はお構いなしに晴を追った
今、捕まえなきゃ、ちゃんと俺が話をしなきゃ
全て、今までのこと全部。
晴
不破
晴
不破
だめ、どうせわかってる。
僕はお構いなしに走り続けた
あぁ、目がぼけてくる
なんで??ダメって言ったじゃん
冷たい雫が頬を伝う
前が何も見えない、視界がぼやける
音も何もかも聞こえない、聞こえるのは酷くうるさい心臓の高鳴る音と、自分の呼吸音だけ
晴
不破
まだ追っかけてきてるよ
どんだけ体力あるんだよこの人
なんで、さっきから下の名前で呼んでくれないの?
"晴"って呼んでよ
その優しい声で、僕の名前を愛おしそうに呼んでよ
僕はもう、いらないんだ。
不破
全てが一瞬の出来事だった
気づいたら僕は倒れていて、身体中が痛かった
晴
不破
すぐさま倒れた僕のところへ駆け寄ってきてくれた
そんなところがまた好きなんだよ
晴
晴
晴
不破
晴
不破さん、甲斐田は全て知ってました。 でもあえて黙ってました。
不破さんと別れたくないから。 不破さんは僕だけのものだから
でも、不破さんは違うよね。 僕よりも大切な人がいるんだよね?
それでも、いいよ、
晴
晴
"いさせてくださいッ"
不破
不破
晴
不破の頬に手を添えて
晴
甲斐田の瞳は段々閉じ、不破の頬から手がすり抜ける
不破
ダメや、まだ死なんといてやッ
伝えなあかんことがあんねんッ
神様ッ、どうか晴を助けてくださいッ
主
主
主
主
主
コメント
4件
待って私こういう系の物語(?)好きかもしれないということに気づいてしまった!!なんかありがとうございます?!