テラーノベル
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乙原side
不思議な人だと思った
今にも死にそうな状況なのにも関わらず笑っていたし
怒りもしなかった
手当ては手際がよくて
その後も、優しく話を聞いてくれた
まるで、自分が同じ経験をしているかのように
この人は目を背けたらどこかは消えてしまうのではないかと思った
乙原
自分だけのものにしたい…なんてことを考えてしまった
でも…
この人が誰かに取られることを考えると…
胸が苦しい
百目鬼side
おかしな奴だと思った
自分は今にも死にそうな状況だってのに笑っていた
百目鬼
目が見えなくてもわかる
こいつは怒ってないって
こいつの顔を触った時、何も感じなかった
いつもならすぐわかるはずなのに
真っ暗で、何も見えなかった
光がなくて、ただの暗闇
恐怖さえ覚えるほどに
だからこそ
百目鬼
俺らしくねぇことを考えていた
でも
この人が好きだ
コメント
1件
おお、第9話読み終えました!乙原くんと百目鬼くん、それぞれの「好き」の形が対照的で胸にきましたね。乙原くんが「この人は目を背けたら消えてしまう」って感じる繊細さと、百目鬼くんが「何も感じない暗闇」の中で惹かれていくギャップがたまらなかったです。どちらも相手の危うさみたいなものに触れてるのがすごくいい。華さんの心理描写、今回も静かに刺さりました。続きが気になります…!