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十数年後....
有栖 初兎
彼女
俺が殺し屋から足を洗ってから、十数年が経った。
その後、裏社会と関わることもなく平穏で普通の幸せを手に入れた。
彼女
有栖 初兎
しかし、困ったことがある。
どうしても、"思い出せない"ことがある。
殺し屋を辞めた理由は？
それがずっとわからないままなのだ。
思い出そうとすると頭が痛くなる。
有栖 初兎
彼女
有栖 初兎
彼女
有栖 初兎
そのことを彼女は知っているし、理解してくれている。
十年以上、考え続けてある事がわかった。
俺は、大切"だった"人を失ったんだ。
それ以上は分からない。
彼女
彼女
有栖 初兎
有栖 初兎
彼女
彼女
有栖 初兎
彼女
彼女
彼女
有栖 初兎
彼女
有栖 初兎
彼女
有栖 初兎
こうやって、俺の気持ちが落ちている時は慰めてくれる。
有栖 初兎
彼女
有栖 初兎
わしゃわしゃ（撫）
彼女
彼女
有栖 初兎
幸せもんやな。とつくづく思う。
思い出せない、暗い過去がなければ...
なんて、よくない事を考えてしまった。
ある日の昼下がり
有栖 初兎
彼女
有栖 初兎
彼女
有栖 初兎
彼女
有栖 初兎
彼女
有栖 初兎
有栖 初兎
彼女
彼女
彼女
有栖 初兎
彼女
有栖 初兎
その日の帰り道
有栖 初兎
彼女
有栖 初兎
プロポーズしようと思った矢先
急に緊張して腹が痛くなってしまった。
有栖 初兎
有栖 初兎
彼女
有栖 初兎
彼女
有栖 初兎
彼女
彼女
有栖 初兎
彼女
有栖 初兎
彼女
有栖 初兎
彼女
その夜、一人でコンビニに行くことになった。
有栖 初兎
有栖 初兎
背後、？
嫌な予感、。
有栖 初兎
ｻﾞｸｯ
有栖 初兎
しまった、
誰に殺られた？
ボス
有栖 初兎
ボス
ボス
そういうことか。
あの日の
「もう、会わないといいな」
有栖 初兎
ボス
ｸﾞｯ（抜く）
有栖 初兎
刺された時より、強烈な痛みが腹部を襲う。
紅に染まった腹を抑える。
有栖 初兎
ボス
有栖 初兎
やっぱり駄目か。
有栖 初兎
意識が薄れて行く、
もう、いいかな、
この世から授かった生に別れを告げようとした時
映像が流れ込んできた
有栖 初兎
??
何だ？
この人は..？
駄目だ。思い出せない。
??
もしかして、
この人が俺の
大切な人？
ボス
"獅子尾悠佑"
有栖 初兎
思い出した。
俺、恋人を殺したんやったな。
仏
獅子尾 悠佑
有栖 初兎
確かに、僕は君を忘れた。
でも、俺は
苦しい記憶に君を置き去りにして、逃げただけだ。
有栖 初兎
有栖 初兎
いや
"悠くん"が望んでいた事じゃない。
有栖 初兎
『も う 一 度 、 や り 直 せ た ら』
なんて望みが叶うわけもなく、俺は意識を手放した。
有栖 初兎
