'''放課後の高校で、 まなも が はるよ に勉強を 教えているところから始まる'''

私は今、まなもにスパルタ教育を受けています…。 え？なぜかって？そりゃあ…ねぇ…

そう。私はもう高校3年生。 受験シーズン真っ只中。 なのに志望校の判定は相変わらず D判定･･･

私は古文が大の苦手なのだ。 なのに まなも といったら…

私は志望校の過去問を開いた。

私のやる気はもうゼロに近かった。

実は今日、 毎年恒例の花火大会があるのだ。 しかし、この花火大会まで 『答えはお預け』 ってどういう意味なんだろう。

ーその日の夜ー

毎年恒例の花火大会には たくさんの屋台が立ち並んでいた。

まず最初に焼きそば、次に焼き鳥、たいやき、チョコバナナ、 りんご飴…… たくさんの屋台を回り、腹ごしらえも済んだところで…

ﾋｭｩｩｩｩｩｩドーン！！

花火の音に驚いたまなもの顔は とっても可愛かった…

私たちは花火がよく見える場所に 移動した。

そう言って まなも は私の方に 身体を真っ直ぐに向けてきた。

ﾋｭｩｩｩｩｩｩドーン！！！

花火のあがる音で 何も聞こえなかったけど、 口の動きは…なんか… "I love you" に見えた気が…

私は心を落ち着かせ、 勇気を振り絞った。