莉亜
全員分かれろ!!
噂の学校組
タッタッタッ
夕凪
そう来たか…
夕凪
よし!私達も分かれて戦うよ!
夕凪
くれぐれも、気をつけて
夢空学園組
はい!タッタッタッ
魔夢
タッタッタッ
魔夢
(屋上に誰か居るな…気配がする)
魔夢
(早く行かねぇと!)
魔夢
タッタッタッ
ガチャ
魔夢
…やっぱり居たか
優
え、早速見つかった…
優
終わった…
魔夢
…お前、なんか違ぇな
優
えっ?
魔夢
他の奴らは完全にここを支配しようとしている
魔夢
けれど、お前は違う
魔夢
なんかな…正義感を感じるんだ
優
…なんで、そう思うの?
魔夢
悪魔を舐めんなよ
魔夢
これぐらいの事に気づけなくてどうすんだよ
優
…僕の名前は、稲木優
魔夢
俺は魔夢だ
優
うん、知ってる
魔夢
へっ?
優
僕達が学校を襲撃する時はその学校の情報を調べるんだ
優
ここの学校は、元から噂になってたから案外簡単に調べられたよ
魔夢
用意周到な奴らだな。お前ら
優
それはどうも
優
…ねぇ
魔夢
あ?
優
早く逃げた方がいいよ
魔夢
は?
優
この学校は、もう…終わると思うから
魔夢
なら_
魔夢
俺らがその未来、変えてやるよ
優
!!
あの人の顔は、覚悟を決めた顔だった
優
(あの時の僕と…同じ…?)
優
…………………………
魔夢
まぁ、お前は見逃してやる
魔夢
じゃあな
魔夢
トコトコ
ガチャ
魔夢
あ、その前に
優
…?
魔夢
お前の下の名前、漢字で書くとなんて書く?
優
えっ…
優
優しいって書くけど…
魔夢
そうか
魔夢
…名前の通り、優しいな。お前
優
…!!
バタン
優
………………………
サァ…
優
…ありがとう
誰も居ない屋上で、ぽつりと呟いた
玲依
タッタッタッ
優音
あれ、玲依!?
玲依
優音!?てか、花木姉妹全員…
玲依
あ、実は学校が_
緋弥
分かってる。学園長に説明された
玲真
あの学校がまさか本当にここに襲撃してくるなんて…
玲依
とりあえず、4人も分かれて戦おう
優音
分かった
緋弥
お前ら、気をつけろよ
冬華
私は玲真と一緒に行動する
玲真
あ、ありがとう
玲依
(冬華ってこんな過保護だったっけ…)
優音
よし、じゃあ行こう!
タッタッタッ
玲依
……!!
玲依
(生徒会室から何か聞こえる…!)
玲依
(行かないと!)
玲依
タッタッタッ
ガラガラ
玲依
(…誰も、居ない…?)
「やぁ」
玲依
!!
葉零
君なら、来ると思ったよ
玲依
…貴方は…
葉零
僕は生徒会長の葉零だよ
玲依
生徒会長…?
葉零
僕は君と戦う気は無い
葉零
まぁ…君が僕の指示に従ってくれるなら、だけど
玲依
…は?
玲依
(指示…?何を言ってるの…)
玲依
…指示って?
葉零
おや、やる気かい?
玲依
聞くだけ
葉零
そうか…
葉零
指示は_
葉零
うちの生徒になって、この学校を壊せ
玲依
断る
葉零
即答…
玲依
僕がこの学校を裏切ると思う?
葉零
…いや、君は裏切らないね
葉零
目を見れば分かる
玲依
………………………
葉零
まぁでも、君もその気なら_
葉零
僕も、手加減はしない
玲依
刀…っ!?
玲依
(どうしよう…っ!僕は武器とか持ってない…)
玲依
(かと言って…戦闘能力がある訳でもない…)
玲依
(どうしよう…)
「待ってください」
玲依
!?
葉零
…なぜ君がここに来た
葉零
優君
優
…貴方を止めに来た