あの時…、ッ…
俺を助けてくれた、
俺のヒーローは…、もう居ないッ…
赤
あの日
俺は、1人で留守番していた…
母
母
赤
当時俺は7さいだった… 俺の家は… もともと三人家族だった、 でも、父が交通事故に遭い そのままこの世を去ってしまった… その後母は、 精神的な病を発病した… 今日は、母の検診の日… 1か月に一回のこの日だけは、 俺がこの家で一人きりになる…
母
赤
母
赤
まぁ…普通って言ったら普通だった… 母が出掛けているこの時間は、 だいたいYouTubeで曲を聴く… 俺は歌が大好きだった… 自分のこと、思っていること… 知っていること、 どの感情をもって歌っているのか… なにより、 自分の感情を言葉にしなくても 伝わるから… だから、音楽は大好きだった… 今日も、音楽を聴こう… そう思ってリビングに 行くための廊下を 戻ろうとした… でも、煙が出ていた… なんだろう…と、 煙の中…息を吸わないように、 キッチンへ向かった… 途中で…赤い炎が迫ってきた…
赤
逃げなきゃそう思ったときには もう遅くて… 玄関の方に、火が燃え移っていた… 慌てて…窓がある二回へ のぼった… でも 息が続かなくなって… 階段を上った先で、 倒れてしまった…
赤
赤
もう…諦めて息を吸おうとした…
桃
桃
おそらく…、近所の人だろう… でも、そんなことを考えるほど… 息が吸えなくて…苦しい、
赤
桃
桃
桃色のかみをしたあなたは… 俺を窓から、逃してくれた…
赤
桃
赤
救急隊員
救急隊員
ピーポーピーポー
赤
いつもは静なこの住宅街 この日だけは、 叫ぶ声や車の音がうるさかった…
赤
救急隊員
救急隊員
俺は…、目を閉じた…
赤
看護師
赤
看護師
看護師
赤
その後お医者さんが来て… いろいろ話してもらった… 俺は桃さんと言う方に… 助けてもらったこと、 あと数秒でもあの中にいたら、 死んでいたこと… ぁ…あと、 昨日精神科に行った母が… パニックで、 亡くなってしまったこと…
聞いたときは、びっくりした…
でも…そうなることは、 結構昔から… 「なるかもしれない…」 と言われていたので… 納得はできた…
桃
桃
赤
桃
桃
桃
赤
桃
赤
桃
桃
赤
泣きたかった…でも泣けなかった… そんな寂しさを、 桃さんがうめてくれた… そして俺はこの桃さんの… 家で暮らすことになった、
桃
赤
でも、桃さんは… この辺の消防員だそうで、 家事が起これば、 夜だって…朝だって、 向かっていった… その姿に俺は憧れた、
でも…20×× 2/24 桃さんは、亡くなった… 火事で、人を助けているさいに… 吸ってはいけない空気を 吸い過ぎて… 治療もしたらしいけど… だめだったらしい、
×年後
俺は憧れだった…消防員になった、
大好きだった音楽を… 毎日聞いて出社するのが日課だ、
今日も頑張って出社しよう…
そう思って道を、 歩いているときだった…
黄
赤
桃
黄
そこでまた、 俺に夢を与えてくれた君に 出会えたのかもしれない、 君は、転生した桃さんだったり…
桃
黄
黄
黄
赤
赤
君が俺の目を見て笑ったのは… 気のせい、?
コメント
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あれ、目から滝が