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初コメ失礼します。 kzmc推しのものです、解釈と造り込みと世界観が本当に大好きです! 素晴らしき作品を生み出してくださり、ありがとうございました。 そして烏滸がましいお願いではございますが、mckzの配信パロを是非とも描いていただきたく。。 余命10年は伸びます。 長文失礼しました、これからも素晴らしき作品を楽しみにしております!!
kzさんの『手ぇ出さないでね?』がもう好きすぎて…😭💓 tyさんが嫉妬してるのも好きすぎて…😭💓 pipi様はいつも私を喜ばせる🫵🏻 これからも喜ばせてくださいぃ😭 お1つ質問なのですが、 リクエストさせて頂く際、2j3j様ライバー以外とのcpをリクエストさせて頂くのは可能でしょうか!! ただ単の質問です!!
投稿ありがとうございます🙇♂️💕︎mckzはあまり読まないですがとても良いものですね😭αのmcさんが暴れちゃう所もほんとに好きです!!これからも頑張って下さい🙇♀️🍀⋆゜
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
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『 与えるα、差し出すΩ 2 』 攻:mc / 受:kz オメガバース (α×Ω) / パロ / スパダリ / 嫉妬 / すれ違い / 発情 🔞 『 与えるα、差し出すΩ 』の続編です。 オメガバースの設定については 前作の説明ページをご参照ください。 地雷の方はここでお引き取りください。 ※実在の人物・団体とは一切無関係です。
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
白く立ち込める湯気の中、 ちゃぷ...と小さく湯が揺れる音が響いた。
剣持は湯船の中で、 葛葉を背後からそっと抱き込んでいる。
この時間は、 最早日々のルーティーンとなっていた。
葛葉
葛葉
剣持の胸に背中を預けたまま、 葛葉が自身の腹を摩りながら呟く。
剣持
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
剣持
葛葉
剣持
くすりと笑いながら、 剣持は葛葉の腰をきゅっと引き寄せた。
肌と肌が触れ合う温もり。
他愛のない会話。
満ち足りた静寂の中で、
ふと剣持の視線が、 目の前にある葛葉の白いうなじへと引き寄せられた。
そこにはもう、 彼を長年縛り付けていた黒いチョーカーは無い。
『もちさんの前でなら、いいかなって』
剣持が出張から帰ったあの日から、 葛葉は家の中ではチョーカーを外して 過ごすようになっていた。
その理由を尋ねた時の、 少し照れくさそうに笑った葛葉の顔を思い出す。
絶対の自己防衛だったはずのそれを外すほど、 自分は彼から信頼されている。
特別に想われている。
その事実が、剣持の心をひどく甘く、 温かく満たしていた。
剣持
無防備に晒された細いうなじに、目が奪われる。
剣持はまるで磁石に吸い寄せられるように、 ゆっくりと顔を近づけていた。
柔らかな肌に、 剣持の熱い吐息がふわりと触れる。
葛葉
ただそれだけで、 葛葉の肩がビクリと大きく跳ね、 身体が石のように硬直した。
その明らかな拒絶の反応に、 剣持は弾かれたように我に返った。
剣持
慌てて身体を離し、 傷つけてしまったのではないかと顔を覗き込む。
剣持
葛葉
葛葉
葛葉は、激しく跳ねる自身の心臓を ギュッと押さえ込みながら、首を横に振った。
ドクン、ドクンと 耳障りなほどに脈打つ鼓動。
この胸のざわめきは、 過去のトラウマから来る恐怖によるものなのか。
それとも、自分でも理解しきれない 『別の感情』によるものなのか。
葛葉自身にも分からなかった。
ただ、火傷しそうなほど熱を帯びた うなじの感覚だけが、 いつまでも消えずに残っていた。
風呂から上がり、 少し湿気を帯びた空気の残るリビング。
先に着替えを済ませ、 ソファに深く腰掛けていた剣持の耳に、
タオルで髪を拭きながら歩いてくる 葛葉の足音が届く。
いつもと変わらない、 穏やかな夜のはずだった。
葛葉
剣持
葛葉
葛葉
タオル越しに響いたその声は、 あまりにも唐突で、 あっけらかんとしていた。
剣持
剣持の思考が、数秒停止する。
剣持
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉はタオルを首にかけながら、 悪びれる様子もなく笑って見せた。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
剣持
嬉しそうに報告する 葛葉の顔を見つめながら、
剣持の心臓の奥に、 冷たい水滴がポトリと落ちたような 不快な感覚が広がっていく。
『別に、今のままでもいいのに』
喉まで出かかったその言葉を、 剣持はギリギリで飲み込んだ。
葛葉が外の世界へ足を踏み出し、 社会復帰しようとしている。
それは間違いなく祝うべきことだ。
保護者でもない自分が、 彼の自立を止める権利などどこにもない。
頭では痛いほど理解していた。
剣持は小さく息を吐き出し、 精一杯の穏やかな笑みを作った。
剣持
剣持
葛葉
無邪気に笑う葛葉の笑顔は眩しかった。
剣持
しかし、剣持の心の奥底には、
決して言語化してはいけない、 どす黒く得体の知れない不安感が じわりじわりと滲み出していた。
葛葉がコンビニでのアルバイトを始めてから、 早くも数週間が経った。
始めたての数日間は ひどく疲れた顔で帰って来ることも多かったが、
ここ最近は仕事にも慣れてきたのか、 楽しそうにその日あった出来事を話すようになった。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
剣持
剣持
剣持
剣持
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
剣持
剣持
葛葉
葛葉
社会に馴染もうと懸命に努める葛葉を、 剣持は飾らない言葉で励まし、背中を押す。
葛葉
いつも冷静で、余裕があって、 優しく包み込んでくれる剣持。
そんな彼に、少しでも近づきたい。
今のような保護されるだけの足手纏いではなく、
いつか堂々と、 対等に隣を歩けるようになりたい。
葛葉は胸中に秘めたその熱い想いに、 膝の上でぐっと拳を握りしめた。
剣持
剣持
剣持
剣持
ふと、剣持が静かなトーンで問いかけた。
葛葉
葛葉
葛葉
剣持
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
剣持
剣持
剣持は、手元のマグカップを見つめながら 穏やかな声を作った。
しかし胸の奥には、 どろりとした昏い感情が渦を巻いている。
その同僚はαなのか、βなのか。
男か、女か。
自分の目の届かないところで、 また過去のように、
たちの悪い奴に 目を付けられているのではないか。
葛葉は無防備に、誰にでもその愛想笑いを 振り撒いているのではないか。
湧き上がるひどく醜い感情を、 剣持は必死に理性の奥底へと押さえ込んだ。
葛葉を縛り付けたくない。
彼からの信頼を裏切ってはいけない。
彼にとって、自分は良き理解者でありたい。
自らに暗示をかけるかのように、 心の中で何度も何度も言い聞かせていた。
葛葉
葛葉
剣持
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
剣持
隣で嬉しそうに話す葛葉の頭を、そっと撫でる。
葛葉の真っ直ぐな言葉とその笑顔が、 剣持の冷えた心臓を温めた。
早めに仕事が終わった帰り道、 剣持はふと足を止め、 葛葉が働いているコンビニへ視線を向けた。
外から様子を見るだけのつもりだったが、 気づけば自動ドアを潜っていた。
葛葉
葛葉
剣持の姿を見つけた葛葉は、 パァッと顔を輝かせて嬉しそうに駆け寄ってくる。
葛葉
剣持
剣持
葛葉
葛葉
剣持
剣持
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉は得意げに腕を広げ、 コンビニの制服を着た姿を見せつける。
剣持
葛葉
口を尖らせて抗議する葛葉に、 剣持も思わず笑みをこぼす。
その時、入店音が鳴り、 客がレジへと向かった。
葛葉
葛葉
小走りでレジへ向かう葛葉。
その背中を見送りながら、 剣持も折角だから何か買っていこうと 商品棚を眺めた。
適当にコーヒーを手に取り、 ふとレジの方へ視線を向ける。
客の対応を終えた葛葉が、 隣にいる同僚に何かを相談している姿が 目に入った。
同僚
同僚
葛葉
同僚
同僚
葛葉
距離が、やけに近い。
男の手が、葛葉の肩に軽く触れている。
男の目線が、葛葉の首元に 向けられているようにも見える。
その光景を見た瞬間、 剣持は胸がチリチリと焼け焦げるような 痛みを感じた。
剣持
理性で厳重に蓋をしていたはずの、 どす黒い感情が顔を出す。
剣持は無表情のまま、 手に取ったコーヒーの缶を強く握り締め、 葛葉がいるレジへと向かった。
葛葉
葛葉
剣持
葛葉
葛葉
剣持の様子に違和感を覚えた葛葉が、 何かあったのかと尋ねようとしたその時。
同僚
隣にいた同僚が、葛葉に問いかけた。
剣持
同僚
剣持から無意識に放たれる、 刺すようなアルファの威圧感。
それに当てられ、 男は少しだけ怯んだように肩をすくめた。
葛葉
葛葉
葛葉
楽しげに紹介しようとした葛葉の言葉が、 ふと止まる。
葛葉
俺の、何だ?
家族でもない。
恋人でもない。
友人というのも、違う気がする。
言葉に詰まり、 少し困ったように視線を泳がせる葛葉を見て、 剣持の心臓が嫌な音を立てた。
やがて、葛葉は同僚に向かって へらっと笑って言った。
葛葉
葛葉
剣持
『恩人』
たしかに、外の世界から見れば、
自分たちはただの 『恩人と、拾われた男』に過ぎない。
しかし、他でもない葛葉本人の口から 発せられたその響きは、
剣持の胸を酷く、冷たく締め付けた。
真っ向から線を引かれたような、 そんな気分だった。
剣持は度々葛葉のバイト先に通うようになった。
仕事の合間を縫って、 働く葛葉の様子を伺いに行く日々。
自分には、葛葉を拾った責任がある。
彼の社会復帰を見届ける責任があるのだと、 自らに言い訳をしながら。
この日も、 オフィスでの仕事を早々に切り上げた。
残りは家でやればいい。
剣持はPCの入った鞄を小脇に抱え、 足早に葛葉の居るコンビニへと向かった。
少し乱れた息を整えてから、入店する。
いつも通り、 嬉しそうな葛葉の笑顔が出迎える... はずだった。
しかし、この日は空気が違った。
剣持
騒然とする店内。
一人の男性客が、 女性店員に向かって怒鳴り声を上げていた。
男性客
男性客
女性店員
怯えた様子で頭を下げる女性店員。
その横から、葛葉がスッと割って入った。
葛葉
葛葉
葛葉
男性客
男性客
葛葉はさり気なく女性を背中に隠し、 冷ややかな微笑を浮かべて男性客を見据える。
それから、カウンターに新品の煙草を一箱置き、 客の前に差し出した。
葛葉
葛葉
葛葉
男性客
男性客
それは客の目当ての商品だったらしく、 ばつが悪そうに手を伸ばす。
男性客
しかし、何かに気が付いたように 葛葉の顔へ視線を戻した。
男性客
葛葉
男性客
男性客
男性客
葛葉
剣持
男性客
男性客
男性客
男性客
男性客
過去の葛葉を知っている様子の男は、 下卑た笑みを浮かべて葛葉を見下した。
剣持
葛葉
葛葉の瞳から、 見る見るうちに光が失われていく。
また、出会った頃と同じ、 全てを諦めたような虚無の顔をしている。
── 許せない。
込み上げる強烈な怒りと庇護欲に任せ、 剣持が前へ踏み出そうとした、その時。
同僚
葛葉の先輩であるあの同僚が、 葛葉を庇うように男の前に立った。
同僚
同僚
同僚
毅然とした態度で言い放ち、 『110』と打たれた通話画面を 男の目の前に突きつける。
男性客
怯んだ男性客は、 舌打ちを残してそそくさと店を去って行った。
女性店員
女性店員
葛葉
葛葉
葛葉
同僚
同僚
同僚
同僚
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
同僚
剣持
お互いを労い合う、葛葉と同僚たち。
その光景を見て、 剣持は足を止めたまま立ち尽くした。
何もできなかった。
いや、何もする必要が無かった。
自分が護らずとも、葛葉は自分の足で立ち、 職場の仲間に真っ当に護られていた。
慣れない環境の中でも、 葛葉はきちんと人間関係を構築し、 大切にされている。
それは、喜ぶべきことだ。
それなのに。
剣持の心の中には、 耐え難い虚しさと焦燥感が広がっていた。
葛葉
剣持
いつの間にか目の前に来ていた葛葉に 声を掛けられ、ハッと我に返る。
葛葉
葛葉
剣持
剣持
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
剣持
無理をしているのか、本心なのか。
こんな時までへらりと笑って見せる葛葉に、 剣持は無意識に眉を寄せた。
剣持
剣持
葛葉
葛葉
剣持
葛葉
葛葉
嬉しそうにはしゃぐ葛葉に、 仕事が終わったら連絡するよう言い残し、 剣持はその場を後にした。
時計の針が退勤時刻を指すと同時に、 葛葉は先輩の元に駆け寄った。
葛葉
葛葉
同僚
同僚
葛葉
剣持が待っている。
葛葉は上機嫌で身支度を整えた。
勤務を続ける先輩や他の同僚に声を掛け、 出入り口の自動ドアを潜り外に出る。
その直後。
同僚
先輩に呼び止められた。
葛葉
葛葉
同僚
同僚
葛葉
葛葉
唐突な質問に、 葛葉はポカンと口を開けて聞き返す。
同僚
同僚
同僚
葛葉
葛葉
同僚
葛葉
葛葉
葛葉
同僚
同僚
同僚
葛葉
同僚
同僚
同僚
葛葉
同僚
同僚
葛葉
突然剣持の名前を出され動揺する葛葉に、 先輩は一歩、距離を詰めた。
同僚
同僚
同僚
葛葉
同僚
続けようとした先輩の言葉が、 唐突に凍りついた。
葛葉
剣持
後ろから突然腰を引かれ、 驚いて振り返ると、 そこには剣持が立っていた。
喫茶店で待っていたはずの剣持は、 深い闇のような冷たい眼差しで、 先輩を見据えている。
葛葉
同僚
葛葉
先輩が喉を引き攣らせ、 苦しそうに顔を歪めた。
先日の比ではない。
空気がビリビリと震えるほどの、 圧倒的で暴力的な威圧感。
剣持
葛葉
葛葉
威圧にあてられた先輩は声も出せず、 青ざめた顔で立ち尽くしている。
葛葉は心配して声を掛けようとするが、 それを阻むように剣持が強く腕を引いた。
葛葉
葛葉
剣持
剣持は一切の言葉を発することなく、 強引に葛葉の腕を引いて歩き出した。
剣持に手首を掴まれたまま、 葛葉は半ば引きずられるようにして マンションの部屋へと押し込まれた。
荒々しく開けられたオートロックの玄関扉が、 ガチャリ...と冷たい音を立てて閉じる。
葛葉
葛葉
強引に手を振り払うと、 掴まれていた手首は赤く鬱血していた。
暗いリビングの中、 荒い息を吐く剣持の背中が不気味に揺れている。
葛葉
葛葉
剣持
剣持
葛葉
振り返った剣持の瞳には、 今まで葛葉に向けたことのない、 昏く底知れない感情が渦巻いていた。
剣持
葛葉
葛葉
葛葉
剣持
剣持
葛葉
唐突な提案に、 葛葉は面食らって目を丸くする。
剣持
剣持
剣持
剣持
葛葉
剣持
剣持
剣持
剣持
剣持
剣持
早口で捲し立て、葛葉に迫る剣持。
それは葛葉を心配しての言葉だという 体裁をとっていたが、
実態はただの異常な執着と過保護だった。
葛葉は戸惑いながらも、 明確な不快感をあらわにする。
葛葉
剣持
葛葉
葛葉
剣持
剣持
剣持
剣持
葛葉
葛葉は信じられないものを見るように、 剣持を睨みつけた。
葛葉
葛葉
葛葉
剣持
険悪な空気が二人の間に流れた、その時。
ウ"ー ッ ... ウ"ー ッ ...
静寂を切り裂くように、 葛葉のポケットで携帯が震えた。
葛葉は画面を確認し、通話ボタンを押す。
葛葉
同僚
葛葉
同僚
同僚
同僚
同僚
同僚
葛葉
葛葉
葛葉
同僚
同僚
同僚
葛葉
サングラスなんて、別に無くても困らない。
次に出勤した時でも全く問題はない。
だが、葛葉はこの息が詰まるような気まずい空間から、 一秒でも早く逃げ出したかった。
葛葉
同僚
電話を切り、 葛葉は剣持から視線を逸らしたまま踵を返す。
葛葉
葛葉
剣持
無言の剣持を背に、 廊下へ続く扉に手を伸ばした。
その瞬間。
バンッ!!
葛葉
顔のすぐ横で、 剣持の手が勢いよくドアを叩き付けた。
剣持
背後から覆い被さるように、 剣持が葛葉の退路を完全に塞いでいた。
葛葉
葛葉
葛葉
剣持
剣持
剣持
葛葉
剣持が地を這うような声を上げた途端、 空気が一気に重く、甘く、 暴力的な匂いに支配された。
葛葉
呼吸がうまくできない。
肌が粟立ち、 腰の奥が焼け付くように熱くなる。
葛葉
剣持
剣持は、『ラット』を発症していた。
その強烈なフェロモンに当てられ、 葛葉の身体も強制的に 『ヒート』へと引きずり込まれていく。
剣持
剣持
葛葉
低い声と吐息が耳元に落とされ、 足の力がガクッと抜ける。
しかし、足の間に入れられた剣持の膝と 密着した身体のせいで、 座り込むことすら許されない。
剣持
剣持
葛葉
葛葉
衣服の中に剣持の掌が侵入し、 敏感な肌を撫で上げる。
葛葉
剣持
剣持
剣持
葛葉
剣持の瞳は、 剥き出しの独占欲と執着に支配されていた。
ばちゅ ッ ! ばちゅ ッ !
葛葉
寝室のベッドの上。
剣持は葛葉の中を強く穿ちながら、 うなじに巻かれたチョーカーに歯を立てる。
ガリ... ガリ...
葛葉
ゾクゾク...ッ
獣のような荒い呼吸が急所を撫でる度、 葛葉の腰が跳ねあがった。
剣持
剣持
ばちゅ ッ ! ばちゅん ッ !
葛葉
葛葉
剣持
剣持
剣持
理性の蓋が壊れてしまった今、 溢れ返る欲求を止める術は無い。
ひた隠してきた本音を吐き出し、 組み伏せた細い身体を激しく愛撫する。
過剰なほど優しく、いつでも冷静だった剣持の姿は、 最早どこにもなかった。
剣持
ジュッ.. ジュルルッ..
噛んでいたチョーカーから口を離し、 そのすぐ下の柔らかい肌を強く吸い上げる。
葛葉
ゾクゾク ッ !
剣持
どちゅん ッ !!
葛葉
ビクンッ ♡
びゅくっ.. びゅるるっ...
剣持
剣持
絶頂に達しても尚、剣持の熱は収まらなかった。
枕に顔を埋め、ビクビクと身体を震わせている 葛葉の肩を掴み、仰向けにさせる。
葛葉
しかし、葛葉の顔が見えた瞬間。
剣持の動きが、ピタリと止まった。
剣持
熱に浮かされていた剣持の瞳に、 徐々に理性の光が戻っていく。
シーツを握りしめ、 涙で顔をぐしゃぐしゃにしている葛葉の姿。
自分が何をしてしまったのかを理解し、 剣持は愕然とした。
剣持
剣持
血の気が引き、絶望が全身を駆け巡る。
無理やり彼を組み敷き、恐怖で泣かせている。
こんな自分勝手で暴力的なやり方は、
過去に葛葉を消費してきた最低な男たちと 何一つ変わらないではないか。
剣持
剣持
剣持
剣持
剣持は慌てて身体を離し、 震える手で葛葉の頬に触れようとして、 やめた。
これ以上、自分が彼に触れる資格などない。
深い自己嫌悪に顔を歪める剣持。
しかし。
葛葉
葛葉
葛葉が、力無く首を横に振った。
葛葉
震える手が、 離れようとした剣持の指をそっと掴む。
剣持
何を謝られているのか分からず、戸惑う剣持。
葛葉は涙を溜めた瞳で、 じっと剣持を見つめていた。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
剣持
思いもよらなかった葛葉の言葉に、 剣持は大きく目を見開く。
葛葉
葛葉
剣持
縋るように言う葛葉に、 剣持はたまらず唇を重ねた。
葛葉
貪るような深い口づけに、 葛葉の心が満たされていく。
親には捨てられ、 他人との繋がりは利害関係のみだった人生。
そんな人生に光を与えてくれた剣持に、 今、『求められている』。
これほどまでに理性的で完璧な男が、 激しく重い独占欲を自分に向けている。
その事実に、 葛葉は深い喜びを覚えていた。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉の手が首元に伸び、チョーカーを外す。
葛葉
剣持
晒されたうなじに、剣持の視線が奪われる。
ゴクリ...と、喉が勝手に鳴った。
今すぐそこに噛みついて、 消えない痕を刻みつけたい。
しかし、取り戻した理性が、 それを踏みとどまらせた。
葛葉
葛葉
歯を食いしばったまま何も言わない剣持に、 葛葉は辛そうに視線を落とす。
剣持
剣持
剣持
剣持
剣持
剣持
剣持
剣持
剣持
葛葉
剣持
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
剣持
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
絞り出すように心の内を 告白し終えると、
葛葉は再び、 剣持に向けてうなじを差し出した。
この日、ようやく自覚したのだ。
剣持の唇がうなじに近づく度に 身体が強く反応し、震えていた理由。
それは、過去のトラウマへの 恐怖から来るものなどではなく、
無自覚の、甘い渇望だった。
剣持
剣持
剣持の指先が首筋を撫でる。
葛葉
葛葉の身体は期待するように小さく震えた。
剣持
剣持
剣持
剣持
葛葉
葛葉
葛葉
剣持
剣持は穏やかに微笑み、 葛葉のうなじにそっと唇を落とす。
葛葉
剣持
剣持
剣持
低く甘い囁きの後。
剣持は、優しく、深く、そこに歯を突き立てた。
ガリ...ッ!
葛葉
鋭い痛みの直後、それを遥かに凌駕する 強烈な快感が脳髄を突き抜ける。
アルファの牙から注ぎ込まれる、 つがいの刻印。
魂の奥底まで剣持に支配され、 作り変えられるような圧倒的な感覚。
葛葉
葛葉
葛葉
ビクビク ッ ♡
葛葉はその衝撃で限界を迎え、 大きく身体を跳ねさせて絶頂に達した。
剣持
葛葉
剣持は、自身も荒い息を吐きながら、 血の滲んだ噛み痕を愛おしそうに舐め上げる。
つがいになった証。
完全に自分のものになった証。
二人を結ぶ絶対的な繋がりが、 そこにはっきりと刻まれていた。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉は涙に濡れた顔を綻ばせ、 剣持の首に腕を回した。
剣持
剣持
剣持
剣持は自らにも誓いを立てるようにそう言って、 葛葉の身体を強く抱きしめる。
見返りを求めず "与えること" に慣れきっていた 完璧なアルファ。
代償として "差し出すこと" が当たり前の、 壊れかけだったオメガ。
そんな二人が惹かれ合うのは、 必然だったのかもしれない。
剣持と葛葉は、お互いの心の穴を埋め合うように、 深く深く、身体を重ね続けた。
それから数日後。
葛葉のバイト先のコンビニでは、 いつものように穏やかな時間が流れていた。
品出しをしていた葛葉の元に、 今しがた出勤して来た同僚が声を掛ける。
同僚
葛葉
葛葉
同僚
葛葉
同僚
葛葉
鼻をヒクつかせる同僚に、 葛葉は不思議そうに首を傾げた。
葛葉
葛葉
同僚
同僚
同僚
同僚
同僚が言いかけた、その時。
葛葉
葛葉
葛葉がふと顔を上げ、 入り口の方へ視線を向けた。
つられて同僚も入り口を見るが、 そこには誰もいない。
自動ドアすら開いていなかった。
同僚
ウィーン...
同僚が戸惑いの声を上げた直後、 自動ドアが開き、一人の男が入店してきた。
剣持
同僚
同僚は思わず目を見開く。
入ってきたのは、確かに剣持だった。
姿が見えていない段階で、 葛葉は剣持の接近を察知していたのだ。
同僚
同僚
葛葉
呟く同僚を横目に、 葛葉は剣持の元へと駆け寄る。
そして、 改めて剣持を紹介するような立ち方で、 同僚に向けて言った。
葛葉
葛葉
葛葉
剣持
同僚
葛葉
葛葉
突然のカミングアウトに固まる同僚に、 葛葉はヘラリと笑いながら釘を刺す。
剣持
剣持
葛葉
葛葉
剣持
同僚
笑い合う二人を見て、ようやく同僚は理解した。
葛葉は香水を変えたわけではなかった。
葛葉の全身から漂う匂いは、
目の前に立つ剣持の匂いと 完全に混ざり合っていたのだ。
そして、 いつもチョーカーで隠されていたうなじには、
赤みを帯びた真新しい『噛み痕』が はっきりと刻まれている。
葛葉
葛葉
剣持
葛葉
茶化すように言う葛葉に、 剣持は柔らかく微笑みかける。
しかし、その穏やかな表情とは裏腹に、
剣持の纏う威圧感は以前にも増して 強烈なものとなっていた。
同僚
同僚
葛葉
葛葉
つがいになった証を本能レベルで見せつけられ、 逃げるようにバックヤードへ引っ込んでいく同僚。
その背中を見送った後、剣持は幸せそうに目を細め、 葛葉の耳元へ顔を寄せた。
剣持
剣持
剣持
剣持
葛葉
低く甘い声で囁かれたその言葉に、 葛葉の頬がカッと熱くなる。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉は照れ隠しのようにそっぽを向きながらも、 その口元はだらしなく緩んでいた。
長年彼を守り続けたチョーカーは、もう無い。
その代わりにうなじに刻まれた痕。
それは、誰にも奪われることのない、 永遠の居場所の証明だった。
pipi (作者)
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pipi (作者)
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pipi (作者)
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