テラーノベル
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春高前、彼は事故で意識不明の重体に陥った。
いつも余裕たっぷりの笑顔を見せてくれていたそんな彼が白いベッドの上でたくさんの機械に繋がれている。
その現実を私は受け入れられなかった。
事故から3日目の夜。
静まり返った病室で私は彼の大きな手を握ることしかできなかった。
しばらく彼の手を握っていると指先がぴくりと動いた。
鉄朗
瑠衣莉
彼は酸素マスク越しに少しだけ困った様に眉を下げ笑った。
鉄朗
鉄朗
瑠衣莉
鉄朗
瑠衣莉
鉄朗
鉄朗
彼は震える手で私の頬に触れた。
その手はまだ冷たかったけど、確かに「黒尾鉄朗」の体温がそこにはあった。
鉄朗
鉄朗
鉄朗
鉄朗
彼は一度言葉を切り、深く、愛おしそうに私を見つめていた。
鉄朗
鉄朗
鉄朗
瑠衣莉
瑠衣莉
数ヶ月後。
リハビリを終え春高の舞台へと立った彼は、観客席の私に向かってあの日と同じ不敵で、けれど最高に優しい笑みを浮かべるのだった。
佐崎 瑠衣莉 (サザキ ルイリ 高3
終わらない「化学反応」 ~𝐄𝐍𝐃~