この物語は 僕と僕の彼氏のお話だよ。 僕の彼氏は すごい優しい人なんだよ。 昔はね 僕のことを一番に優先してくれて 僕が迷子にならないように 位置情報アプリを入れてくれたんだよ。 これだけでも優しいのに 今はもっと優しいんだよ。 僕が事故に合わないように 家から出られないようにしてるんだよ。 毎日朝から晩まで重い鎖を手首と足首と首につけてくれるんだ。 全部僕のためだって。嬉しいなぁ。
僕の生活はね 寝て 起きて えっちして 食べて えっちして 寝る この繰り返しなんだ。 外の空気も 僕と僕の彼氏以外の声も 鳥の鳴き声すらも聞こえない。 こんな生活が続いてもう半年。 あれ。?僕って誰だっけ。
そっか。僕は 「君の人形なんだ」 君だけの。ね。? いつまでこの生活が続くんだろう。 あと一年。?いや 死ぬまで。? こんなの本当に僕なのかな。
-君の人形 。- start
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