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緊張してしまって体が震える
それでも僕は今日言うんだ
今日を逃したらずるずると
今の関係で居ようと思ってしまうから
それはダメなことだから
今の関係が壊れるのは怖い
それでも
今言わないと後悔するから
後悔しない人生にしたいから
きっとこれは桃くんも言うんだ
後悔しない人生を生きろって
あぁ、あの丘が見えてしまった
さぁ、勇気をだして
蒼
言葉にするのは難しくて
きっと上手くは伝えれなくて
もどかしくなるんだろう
震える手を強く握って
家のドアを開ける
中々家から出られず
かなりギリギリになってしまった
メッセージには既読が無く
不安になってしまう
けれど、赤は来る
謎の確信があった
赤の綺麗な赤毛が映えた星空
あぁ、来てる
そう思ったら安心して
声が出てしまった
桃
何度もシュミレーションした
告白のセリフ
それでも噛んでしまう
本番では噛みたくないなと
ぼんやりと思いながら歩く
まだ少し夜は肌寒くて
普段なら震えてしまうのに
今は何故だか全く震えなかった
きっと緊張で気にならないだけだろう
何度も繰り返して
歩みを進める
ふと見上げた空には
満点の星空で
星が見守ってくれるような気がした
赤
あと少し、
やっぱりもう少し
髪型を完璧にしたくて
鏡の前にずっと居たら
時間はもうすぐそこになっていて
慌ててバックをつかみ
鍵をかける
ぎゅっとバックの紐を掴み
痛いほど手を握る
蒼ちゃんへのメッセージは
既読にならなかった
来ているのか不安になる
それでも僕はあの丘へ向かう
貴方へ伝えるために
昼間の晴天の空のような
僕は無意識のうちに止めていた息を吐いた
黄