太宰
中也
太宰
太宰
中也
中也
太宰
太宰
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
中也はそう云って楽しそうに笑う。私はせめてもの照れ隠しにそそくさと2人分の葡萄酒をグラスに注いだ。
太宰
中也
キン、と涼し気な音が部屋に響いた。私はそれに口をつけて、中也はゆっくりと1口飲む。それから直ぐにもう1口飲み、満足そうに微笑んだ。
太宰
中也
太宰
中也
中也は何か云いたそうにしていたが、そのまま口を閉じた。私も敢えて何も聞かずにその事を流す。
太宰
中也
中也はまた1口飲んで、それからグラスを机に置いて、私を見た。
中也
太宰
中也
中也は何かを云いかけて、結局口を閉ざして、その代わりに葡萄酒の入ったグラスに目線を落とした。
太宰
太宰
中也
太宰
私はそう云って籠からDVDを何枚か取り出す。
太宰
太宰
中也
太宰
太宰
中也
中也はそう云って笑った。私は選んだDVDをプレイヤーに入れて、再生をした。
暫くは会話がなくて、2人で静かに画面を見ていた。
映画の中身は思っていたよりディープな大人ロマンスもので、今の2人で観るには少し気まずかった。
中也
暫くしてからそう中也が口を開いた。画面に集中しているふりをして、私は気のない返事をする。
太宰
中也
中也
太宰
中也
映画は佳境に入り、主人公とヒロインの濃厚なキスシーンが映し出されている。
何だかそれが厭に生々しくて、私は目を逸らした。
中也
名前を呼ばれた。声のする方に顔を向けると、唇に柔らかいものが触れた。
其れが中也の唇だと、直ぐに理解する。
太宰
中也
中也はしてやったりと云うような笑みを浮かべて云った。
太宰
中也
太宰
図星を突かれた私は、何も云えずにただ口をぱくぱくと開け閉めする。中也はそんな私を見て笑った後、また顔を寄せる。
中也
太宰
中也
太宰
太宰
私は観念したように頷く。中也は満足気に笑った後、また口付けてきた。
中也
太宰
中也
太宰
私は恥ずかしさに耐えられなくなって、其の儘ふい、と顔を背けた。
中也
太宰
中也
中也はぽんぽん、と私の頭を優しく叩いた。何だか懐かしい。
中也
太宰
私は漸く拗ねるのをやめて、画面に視線を戻した。少しして、エンドロールが流れていく。
太宰
中也
太宰
中也
2人でそんな会話をしながら、DVDを片す。
太宰
中也
太宰
中也
中也は面食らった顔をして私を見る。
中也
太宰
中也
太宰
私は少し恥ずかしくなりながらもそう云った。中也は笑って、其れから私に軽く口付けた。
太宰
中也
中也はそう云ってまた私を抱きしめた。
太宰
中也
太宰
私は恥ずかしくなってそう云うと、中也が揶揄うように笑った。
太宰
中也
太宰
中也
中也はそう云って、優しく口付けてくれる。私は仕返しがしたくて中也の上唇をぺろりと舐めた。
中也
中也はそう云って一寸だけ頬を赤く染めて私を睨んだ。
太宰
中也
中也は呆れたような顔をして溜め息を吐く。私はそれに思わず笑ってしまった。
太宰
中也
私達はそう云ってまた長い口付けをした。
太宰
中也
太宰
私はそう云って中也の胸に擦り寄った。中也は優しく私の頭を撫でる。
中也
中也はそう云って笑った。
太宰
中也
太宰
私はそう云って机に頬杖をつく。中也はそんな私を見て立ち上がった。
中也
太宰
中也
中也
太宰
2人でそんな会話を交わして、私はまた笑った。
中也
太宰
私達はそう云って、2人同時に伸びをする。
太宰
太宰
中也
太宰
太宰
中也
私達は其の儘寝室へと向かった。そして其の儘寝台に寝転んだ。
中也
太宰
中也
太宰
私達はそう云って目を瞑った。暫くして中也の寝息が聞こえてきて、私は其れを子守唄に眠りへと落ちた。
コメント
2件
中太のシリアス系あんまり読んだことがなかったのでとても面白かったです!!