私には好きな人がいる
でも その好きな子っていうのは男の子じゃなくて
クールな女の子
彼女は美しいけど無愛想で
そこまで友達も居ないらしい
私も上の名前しかしらない
名前は美南さん
無表情だけど 瞳の奥が何処か寂しそうで
からっぽで
私はそんなドライフラワーの様な君に恋をした
二人一組
夜鶴
(二人一組か…)
夜鶴
(美南さんを好きになってからまともに友達作ってないな…)
夜鶴
(寂しくははいけど)
美南
……
夜鶴
(あれ、美南さんも余ってる)
夜鶴
(でも 私如きが話しかけても…)
美南
先生
夜鶴
っ!?
美南
私 余りました
先生
ああ、なら……そうね、
先生
夜鶴さんも余ってるじゃない
先生
ふたりでどう?
美南
…はいわかりました
夜鶴
(な、なんか嫌そうだったな…)
美南
夜鶴さん
夜鶴
は、はい!
夜鶴
何でしょう…
夜鶴
な、なんなりと!
美南
ペア、なんだけど
夜鶴
あ、だよね!ごめん…
美南
ううん、
夜鶴
…あっ、私 ボール取ってくるね!
美南
うん
美南
……
夜鶴
……
夜鶴
(な、何か話さないと…ていうか話したい!)
夜鶴
あ、あの…美南さ──
美南
夜鶴さん
夜鶴
へっ!?
美南
あ、ううん
美南
お先、どうぞ
夜鶴
ありがとう
夜鶴
夜鶴
(な、何話すんだっけ───!!)