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嫌に響く音が耳に入ってくる。
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朝か。 あ、学校か。 次々と今日のことを思い出していく。
今は何時なのか時計を確認した。
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アニメのような叫び声を出し、ベットを飛び降りた。
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急いで制服に着替え、机に散らばった教科書や参考者などを乱暴に鞄に詰め 家を出た。
キーンコーンカーンコーン
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間に合った... 先生もまだ来てないみたいだし。
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この後さとみくんが何か聞こうとしていたようだけど ちょうど先生が来て会話が途切れた。
カッカッカッっとチョークの音が教室に響く。 俺は真面目にノートを取っていたが 隣のさとみというやつはペンすら握ってない。 なのにテストはなかなかにいい点を取る。
恐ろしっ
そんな事を考えていると体に違和感を覚える。
暑いような寒いような。
まぁ、気づいたら治ってるでしょ。 そう思い先生の話に耳を戻した。
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やっと授業も終わって一息する
そういえばさっきから頭がボーッとする。 授業に感じた違和感も消えていない。
なんなんだよぉ.... そう思いながら机に突っ伏した。
頭の中で原因を探していたら俺のつむじ辺りをつんつんされた。 なんだ、と思い顔上げた。
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ぜってー嘘だろ。
面倒出し、貸してやるけどさ。
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感謝の言葉を聞きながらさっきの体制に戻った。
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俺のノートを写しながら俺に話しかけているようだが それどころじゃなかったため聞き流した。
授業も始まりまた俺はノートをまじめ取ろうとしていたが さっきから頭が痛い。 先生の声が頭に響いて仕方ない。
黒板に焦点が合わなくて授業どころじゃなかった。
頭を伏せた方がいいのか、良くないのか。いっその事先生に伝えた方がいいのか。 考えているうちにどんどん息が荒くなっていくのを感じる。
あ、これ本当にやばいやつだ。
今になって危機を感じていたら 肩を指先でつつかれた。
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どうやら心配してくれたみたい。
いつもの俺なら強がって大丈夫と言っていたが今は頼らないと大変な事になる。
俺は軽く横に首を振った。
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何を言ってるんだ、こいつは。
おんぶは嫌なのでクラクラする感覚を 我慢しながら立ち上がった。
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お言葉に甘えて彼の腕には捕まり、 体重を預けた。
教室を出てドアをしてめた瞬間 一気に体の力が抜けて、倒れると思い目を瞑ったが 彼が分かっていたかのように俺を受け止めた。
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そう言って頭をやさしく撫でられた。
なんだか泣きそう。
彼は俺を受け止めた体制から しゃがんで大きく頼もしい背中に俺を乗せた。
S
彼におぶられ保健室に向かう。
この背中の温かさが心地いい。
S
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ははっ と彼は笑った。
S
えっ 急に話が変わって驚く。
S
自然と俺の頬に涙が伝う。
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S
確かに最近、親と先生の期待に応えようと必死に勉強をしていた。 寝てないっていう日も少なくはなかった。
休め の一言で心の何かが 解けていった。
彼のワイシャツに涙が滲んでいく。
泣いてるの気づかれちゃうよ。
この後は何も話さず歩いた。
S
誰もいないじゃん
まずは莉犬を寝かせるためベットへ向かう
S
ゆっくりベットへ移し莉犬の顔を除くと少し息を荒くして寝ていた。
前髪をどけおでこをなでる。
S
俺が早く気づいあげれば 良かったなんて思ったりするが.... でも いつも強がって平気な振りをする莉犬には少しお説教かな。
君の綺麗な寝顔に顔を近づけ ちょっとした罰として 唇にやさしくキスをした。
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