『だめなこと』第9話
苦手な人、地雷さん回れ右 病み系のネタあり 休止メンバー出てきます
それでは
れっつごーーーーーー☆
みんなでテーブルを囲んで座る
家に着いても しばらく気まずい空気が流れた
黄
この空気を断ち切りたくて 口を開く
視線が一斉に僕に集まって 思わず目を逸らす
黄
黄
桃
黄
紫
黄
過去を話すことになり
僕は記憶を辿りながら 少しずつ言葉にしていった
昔の僕の家族はごく普通の家庭だった
裕福ではなかったが親は優しくて 僕は両親が大好きだった
でも、いつからだろう
日に日に両親の喧嘩が増えていって
言い合う声が聞こえない日は無くなった
僕はその声を聞きながら 部屋にこもっていた記憶がある
ある日の事だった
黄
朝、リビングに行くと
いつも以上に荒れていて
割れた食器や棚のものが 散乱していた
母親はテーブルで突っ伏していて
父親はいなかった
黄
まだ小学生だった僕は 目の前の光景が信じられずに
母親の元へ駆け寄った
黄
母親
母親は虚ろな顔をしていて 言葉を発してはくれなかった
黄
黄
黄
母親
僕が母親の肩を揺さぶって 必死に声をかけたが
母親の台詞はそれだけだった
その日からだった
僕の親は大好きだった親では無くなって
機嫌が悪い日は僕に当たるようになった
最初は口を聞いてくれず 僕を部屋に追いやる程度だったが
黄
母親
母親
黄
母親
母親
黄
母親
べしっ
黄
母親
黄
暴力を振るわれることも増えていって
母親から殴られることなんて 日常茶飯事だった
だが、僕が高校生になった時
学校から帰ると
いつも母親が酒を飲んでいた テーブルには誰も座って居らず
代わりに少しのお金が置かれていた
捨てられたんだって思った
僕を置いて母親は出て行った
親は大嫌いだったが 見捨てられたこの現状が辛くて
その日はずっと泣いていた
それから僕は一人で暮らすことになった
でも、どんなにバイトを頑張っても
お金が貯まることはなくて すぐに底をついた
そんな時に見つけたのが 今の仕事だった
だめなことだって言うのは 流石の僕でも分かる
でも、今まで以上に沢山お金が貰えて 生きるために仕方ないんだと 言い聞かせていた
そんな日々が続き
高校を卒業してお金に余裕が出てきた時
ある配信者の活動を見た
その人はとても楽しそうで
沢山の人に囲まれて
僕とは真逆の存在だと思った
と、同時に
羨ましいとも思った
そして、少しでも僕を見て欲しい
そんなくだらない理由で 配信を始めてしまった
あまり人気が出なくても、
誰かに話を聞いてもらえるのは
思っていたよりずっと嬉しくて 楽しかった
それからグループにも誘われて
とても充実した日々になった
が、キラキラしている仲間を見て
僕は自分の惨めさを思い知るだけだった
今更、この仕事を 辞めることなんて出来ず
後ろめたさが積み重なって
楽しいのにずっと息苦しかった
第9話おわり
コメント
7件
もう連載終了してしまったのですか?😭 次回も楽しみにしています……
続きいつ頃出せそうですか、? 楽しみにしてます🙌🏻
この作品めっちゃ好き!!次っていつ頃投稿されますか🥲🥲待ちどうしいです!