テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
latte
鷹槻れん

29,507
鷹槻れん

8,524
臣桜
49,198
今日はプロジェクトの打ち上げの日。
場所は、駅近の落ち着いた雰囲気の創作和食ダイニングだ。
個室ではなく、少し広めのテーブル席。
照明は少し落としてあって、料理はコース。
ビールだけじゃなく、ワインや日本酒もあった。
みんなで時間をかけて取り組んだものが形に なり、無事に発売までたどり着いた。
前評判も良く、初週の売り上げも上々。
久々のヒットになりそうだ。
神崎 玲司
部長の挨拶が終わると、乾杯をして会が始まった。
ビールをちびちび飲みながら、ちらりと目をやる。
部長の周りには女子社員が席を陣取っている。
競争率すご…
そして、私の隣には綺世先輩がいた。
橘 綺世
藤崎 夏恋
モグモグに夢中の先輩。
橘 綺世
ニヤニヤしながら言ってくる。
藤崎 夏恋
そんなやり取りをしていると、長谷川さんがやって来た。
長谷川涼子
ニコッと微笑む姿は、女神のよう。
近くで見るとますます綺麗。
女の私が緊張しちゃうぐらいだ。
長谷川涼子
ふふっと微笑む女神。
そのとき、左手の薬指に指輪がはめられてい ることに気づいた。
え…
うそ……
もしかして……
もう、そこまで話が進んで…る?
私の知らないところで、 二人はもうそんな関係だったんだ……。
私の視線に気づいた長谷川さんは、パッと左手を右手で隠した。
先輩もそれに気づく。
橘 綺世
言いかけると、
長谷川さんはそっと口元に指をあてて、小さくシーッとした。
長谷川涼子
そう言って、ふふっと笑う。
知らなかった……。
長谷川さんは腕にはめられた小ぶりの高級時計をちらりと確認すると
長谷川涼子
そう言って、静かにお店を出て行った。
藤崎 夏恋
橘 綺世
綺世先輩は大きな声で注文すると 私の前にジョッキを置いた。
橘 綺世
そう言って、一緒に付き合ってくれた。
コメント
1件
打ち上げの賑わいの中で、長谷川さんの左手の指輪が一気に空気を変えた瞬間、ゾクッとしました。「最後のお仕事」という台詞と、それを見てすぐに飲みに切り替えた綺世先輩の気遣いが、余計に胸に染みます。先輩の「今日は飲むぞ」って、きっと彼女の気持ちを察しての優しさですよね。二人の距離感がじんわり伝わってくる、いいシーンでした。