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#宵待ち亭
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激しい雨の降りしきる、荒れ果てた山頂
時任 湊
ドガァァン!
悪霊の爪が湊をかすめる
時任 湊
時任 湊
時任 湊
時任 湊
時任 湊
時任 湊
時任 湊
ガシッ!!
湊が悪霊の腕に必死でしがみつく
静まり返る深夜の病室
結城
結城が、ベッドで頑固に背を向ける老人の背中を見つめている
結城
結城
結城
結城
結城
結城
結城
結城
結城
結城
カランコロン……。
深夜、静まり返った宵待ち亭
店内のカウンター。 泥だらけ、傷だらけでボロボロの湊と 結城が、同時になだれ込んでくる
時任 湊
結城
結城
琥珀
琥珀がカウンターの奥からゆっくりと歩み寄り 泥だらけの二人を、愛おしそうに優しく抱きしめる
琥珀
琥珀
琥珀
琥珀
時任 湊
時任 湊
結城
結城
結城
視界が金色にフラッシュ。 琥珀の体が足元から光の粒子になって消え始めている
時任 湊
時任 湊
時任 湊
琥珀
琥珀
琥珀
琥珀
琥珀
琥珀
結城
結城
結城
結城
時任 湊
時任 湊
時任 湊
琥珀
琥珀
琥珀
琥珀
琥珀
琥珀
琥珀
琥珀
琥珀
キィィィン……
世界の終わりを告げるような静かな音 琥珀の体が、完全な光の粒子となって夜空へ消滅する
時任 湊
湊は床に崩れ落ち、涙で顔をぐちゃぐちゃにして叫ぶ
結城
結城は拳を床に叩きつけ 生まれて初めて、後悔と悔しさで大粒の涙を流す
一瞬の静寂。 二人の距離が近づいた時、視界が白く発光する 湊のサイコメトリーと、結城の眼が、琥珀の消えた空間に残る『空気の震え』に同時に触れる
時任 湊
結城
数分後。 雨が上がり、店内に静かに朝日が差し込み始める 湊が袖で涙を拭い、ゆっくりと立ち上がる。 結城も顔を上げ、湊を見る
結城
結城
結城
結城
時任 湊
時任 湊
時任 湊
時任 湊
宵待ち亭の外。 朝日に照らされた看板の下に いつの間にか『琥珀・湊・結城』の三人の名前が書かれている
時任 湊
結城
【第10話:完】
【宵待ち後悔(リグレット)——完——】