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不破 side

不破

いっくん。

一ノ瀬

どしたん?

不破

いっくんは何で
"こっち側"になったの?

一ノ瀬

急にどないしたんww

不破

ん〜ん、気になっただけw

嘘、

本当はいっくんの事が心配だった。

僕を助けてくれたヒーローみたいな いっくん。

いっくんとの出会いは10年前──。

不破

ッ 、グスッ

不破

ヒックッ...う、うぅ...ズビッ

不破

誰か..誰か、僕を...助け....て、

と、そこで僕は...外で寝てしまっていた。

不破

ん...んぅ?

不破

あれ、僕...外で寝て..??

部屋の明かりに目がくらむ

僕は外で寝てたのに..と思考をめぐらせる

不破

うっ...。

ズキっと頭が痛み顔を歪める

とりあえず、ここがどこか調べることにした。

スタスタと歩く。

普通の一軒家よりやや広い..いや、 かなり広い。

少し歩くだけで何処か分からなくなった。

不破

ここ、どこッ...

また泣きそうになるのを必死で堪えていると、

一ノ瀬

あ、起きたん?

不破

ビクッッ

整った顔

スラッとしていてスタイルがいい

やや低い声の関西弁

その優しそうな雰囲気に呑まれた

不破

えっと...誰...

一ノ瀬

俺? 俺は一ノ瀬、(イチノセ)
君を公園で拾った。

不破

あっ...僕、寝てて..
お世話になりました。

慌ててこの家を出ようとすると

一ノ瀬

待って、

力強く腕を掴まれた

不破

え、あの...

一ノ瀬

帰りたくない..って顔してる

不破

ッ、

不破

なんで、..分かるの..?

一ノ瀬

超能力..?w

一ノ瀬

嘘々ww
君は?名前、

不破

あっ!不破、(フワ)です

一ノ瀬

不破ね、よろしく

一ノ瀬

俺と一緒にいよ、怖くないから

そう言って僕を抱きしめた。 涙が溢れて止まらない。

理由も聞かず助けてくれた彼は僕の ヒーローだった。 ......間違いなく、いっくんは、、 僕のヒーローで、一生の友達だ。

─ 現代 ─

不破

チラッ

横目で見たいっくんは、間違いなく皆が言うイケメンだった。

不破

いっく〜ん

一ノ瀬

どう?ビルの上から見えるん?

不破

う〜ん、、微かにww

一ノ瀬

微かにかよww

不破

じゃあやっていい?

一ノ瀬

気をつけてね〜

一ノ瀬

俺は避難案内するから〜

不破

は〜い

その後、バァァァァァアンと 破裂音が街に響き、 街は逃げめく人の波と荒々しい炎の海が空から見えた。 next

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