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文 化 祭 当 日 。
朝 の ホ ー ム ル ー ム が 終 わ る と 、
教 室 は す ぐ に " 喫 茶 店 " へ と 姿 を 変 え た 。
______ 。
______ 。
橙 。
橙 。
メ イ ド 服 に 着 替 え た 私 は 、す で に 赤 面 モ ー ド 全 開 。
ひ ら ひ ら の ス カ ー ト に 白 い エ プ ロ ン 、
そ し て カ チ ュ ー シ ャ を の せ ら れ る と 、ま る で 別 人 み た い だ っ た 。
そ の 姿 を 見 た 男 子 の ひ と り が 、
ぽ つ り と 呟 い た 。
______ 。
橙 。
私 は 慌 て て 手 を 振 っ た が 、
そ の 言 葉 は 後 ろ の 方 ま で 聞 こ え て い た 。
赤 。
静 か に そ う 言 っ た の は 、ス ー ツ 姿 に 着 替 え た " 執 事 " ス タ イ ル の 赤 だ っ た 。
黒 の ベ ス ト と シ ャ ツ 、首 に は リ ボ ン タ イ 、髪 は や や 整 え て い て 、
ど こ か " 非 日 常 " な 雰 囲 気 を ま と っ て い た 。
橙 。
私 は 思 わ ず 二 度 見 し た 。
橙 。
橙 。
赤 。
赤 。
橙 。
橙 。
赤 は 肩 を す く め て 笑 う 。
赤 。
橙 。
赤 。
赤 。
＿ 一 瞬 、教 室 の 音 す べ て 遠 く な っ た 気 が し た 。
橙 。
顔 が 一 気 に 赤 く な る 。
周 り で 準 備 を し て い た ク ラ ス メ イ ト た ち が ざ わ ざ わ し 始 め た 。
______ 。
______ 。
______ 。
私 は 顔 を 覆 っ て 言 っ た 。
橙 。
赤 。
赤 。
橙 。
で も 、声 は 震 え て い な か っ た 。
む し ろ 、心 の 奥 が あ た た か く 満 た さ れ て い た 。
そ れ か ら ＿
橙 。
赤 。
ふ た り の ぎ こ ち な い メ イ ド と 執 事 と し て の や り 取 り も 、
店 内 を ほ っ こ り さ せ た 。
______ 。
______ 。
そ ん な 声 も ち ら ほ ら 聞 こ え る 中 、
私 は ふ と 赤 と 目 を 合 わ せ た 。
橙 。
赤 。
橙 。
橙 。
赤 は 少 し だ け 口 元 を 緩 め て 、静 か に う な ず い た 。
赤 。
赤 。
＿ そ れ は 、初 め て の " 確 定 " だ っ た 。
さ さ や か な 告 白 が 、
ふ た り の 関 係 を は っ き り と 変 え て い た 。
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