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もう 、 さよならしよう 緑 × 水 (完結後なぜこのペアにしたのか解説ついでに説明させていただきます)
⚠️ 色々注意 (ネタバレになるので言えません)
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
息をつくたびに 、 目の前が薄く白く煙る
周りのイルミネ - ションが 、 それにはしゃぐ恋人達が痛く目にしみる
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
そう呟いて自分を嘲笑うように苦笑する
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
視界が滲む 。 徐々に歪んでいく 。
苦しい気持ちと悲しい気持ちがこみ上げてくるのが自分でもわかる
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
ぽつりと呟き 、 目尻から涙をこぼす
誰にも見られないように 、 静かに
𝐒𝄞⸝⸝꙳
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
今日はクリスマスだからイルミネ - ションでも見に行こうと話していた
彼は嬉しそうに笑いながら玄関を開ける
𝐒𝄞⸝⸝꙳
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
上りきった朝日に照らされた彼の顔は 、 こさめにとって大切で手放したくないものだった
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
早く時間になってくれないかと足をばたつかせる
楽しみだった 。 彼と外へ行くのが 。
いつも忙しくて一緒に外へ行けない彼から行こうと言ってくれたのがなによりも嬉しかった
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
頬が緩みっぱなしで 、 ずっと落ち着かなかった
時計にはやくしてとでも言うように見つめる
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
あれからいっとき家事など (できる範囲の) をしていると 、 もう行かなくてはいけない時間になっていた
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
にこにこと笑いながら足を軽やかに動かす
すっち - に早く会いたい 。 その気持ちでいっぱいだった
電話が来た 。 彼から 。 待ちわびていた彼から
でも 、 聞きたくなかった 。 待ちわびてもいない内容だった
𝐒𝄞⸝⸝꙳
𝐒𝄞⸝⸝꙳
知ってるよ 。 すっち - が優しくて仕事押し付けられても断りきれないこと
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
笑えてなかった 。 声が少し震えていた 。
𝐒𝄞⸝⸝꙳
こさめの事を察したのか 、 少し詰まった感じの声だった
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
𝐒𝄞⸝⸝꙳
そう言って 、 電話を切る
視界は揺らぐ 。 滲む 。 歪む 。
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
なんかほっぺ熱いなぁ … 泣いてるのかな … w
涙を引っ込めようと上を向く
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
涙が止まらない 。
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
小さく声を出して泣いた 。 苦しくて 、 もどかしくて
寂しいも悲しいもどうでもよかった 結局勝ったのは苦しいなんだから
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
目を赤く腫らして 、 自分に問う
もう 、 なにも考えたくなかった
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
俯いて 、 彼の名前を呼ぶ
優しくて 、 かっこよくて 、 なんでもできる彼を
𝐒𝄞⸝⸝꙳
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
待っていた彼の声が聞こえたのと同時に後ろから抱きしめられる
𝐒𝄞⸝⸝꙳
こさめの肩に顔をうずくめ 、 小さく囁く
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
涙がこみあげてくる
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
胸がきゅっと締め付けられるような感覚になりながらも 、 涙が頬をつたいながら流れていく
𝐒𝄞⸝⸝꙳
微笑みながらこさめの頭を優しく撫でてくれる大きな手
少し冷えたその手が 、 暖かく思えてしまう
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
𝐒𝄞⸝⸝꙳
そう言ってこさめの手を取ると 、 軽く引っ張ってくれるすっち -
𝐒𝄞⸝⸝꙳
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
頬を薄桃色に染めてにっと笑いながらその手を握り返した
なんて 、 都合のいい話はどこにもなかった
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
泣き止んで 、 脳がしっかりと冷静さを取り戻した頃
カップル達は少なくなっていた
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
ぽつりと呟くと 、 視界に小さく見覚えのある姿が映った
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
信じられなかった
いや 、 信じたくなかった
𝐒𝄞⸝⸝꙳
女の人と一緒にいるすっち - を
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
顔が青くなっているのが分かった
すっち - は気付いていないのかこちらに目もくれない
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
息を詰まらせて走り出した
振り返る気力もなくて 、 ただずっと前を向いて走った
白い息が目の前を煙らせる
でも 、 どうでもよかった
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
涙をこぼしながら走り続ける
頬が 、 足が 、 手が痛む
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
でも 、 気にしてなどいられなかった
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
あれから 、 どれくらい走ったのだろう
呼吸は乱れ 、 あちこちが痛む
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
滑稽な自分を嘲笑う
もうなにも 、 残っていなかった
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
そうぽつりと呟いて小さく蹲る
もうなにも見たくなかった
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
顔を歪ませ 、 膝をつく
痛くて苦しい現実をもう見たくも聞きたくもなかった
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
声を上げて泣いた
もう 、 生きたくないというように
もう 、 苦しくなりたくないというように
泣き止んでいっときしたあと 、 自販機で買った水を小さく含む
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
ベンチに座ってそう呟く
泣く気力もなく 、 ただずっとペットボトルを見つめていた
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
頬をつり上げて笑う
… 笑っていると言っていいのか怪しいくらいに不自然だった
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
泣けばいい問題ではないのに涙が止まることを知らない
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
自分の言った嗚咽混じりの一言が 、 槍のように突き刺さる
その時 、 公園の入り口から誰かの足音が耳に入った
走っているのか少し早めの足音
でも 、 聞き覚えのある音だった
彼が愛用している革靴の音と似ていた
いや 、 その音だった
𝐒𝄞⸝⸝꙳
𝐒𝄞⸝⸝꙳
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
彼の声に顔を上げる
必死に呼吸をしながら 、 顔を赤くしてこちらへ歩いていた
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
ベンチから勢いよく立ち上がる
目が見開く 。 また目が潤む
𝐒𝄞⸝⸝꙳
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
すっち - は何も言わずにこさめを抱きしめる
こさめの肩に顔を埋めて 、 頬ですりすりする
𝐒𝄞⸝⸝꙳
小さく 、 息をするように囁く
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
へらっと笑うと 、 すっち - はこさめの肩から顔を離してこさめの目を真剣な眼差しで見つめる
𝐒𝄞⸝⸝꙳
𝐒𝄞⸝⸝꙳
𝐒𝄞⸝⸝꙳
こさめの肩をぎゅっと握り 、 眉をひそめる
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
少し頬を薄桃色に染めて問う
𝐒𝄞⸝⸝꙳
すっち - は少しほっとした表情をしながらこさめに笑いかける
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
すっち - に勢いよく抱きつき 、 肩に顔をうずくめる
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
すっち - は何も言わずにこさめのことを抱きしめ返して頭を撫でてくれる
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
𝐒𝄞⸝⸝꙳
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
すっち - の肩から顔を離し頬を真っ赤にしてそう言うと 、 すっち - は嬉しそうに微笑みながらこさめのことを見る
𝐒𝄞⸝⸝꙳
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
ふっと頬を緩ませると 、 すっち - はわかったと言ってこさめの隣に座った
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
𝐒𝄞⸝⸝꙳
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
𝐒𝄞⸝⸝꙳
𝐀.𝐊𝄞⸝⸝꙳
何気ない会話がひとつひとつ身に染みる
くだらない物が 、今日は大切な物になった気がする