緋羽
………(ぱら、)
干河
(資料に目を通す姿も絵になるなぁ…)
干河
(なんの資料だか未だに見せてもらえないけど)
緋羽
……(かり…)
干河
(あ、爪噛んでる……そろそろコーヒーでも淹れるか)
緋羽
…っ…ん〜…(のびー)
緋羽
(珈琲が飲みたい…)
干河
先生、どうぞ (カタン、)
緋羽
ありがとう
緋羽
……
緋羽
君、本当に察しが良くなったよね
干河
あー…先生のこと大好きですからね
緋羽
ふーん…
緋羽
僕のどこがそんなにいいの?
干河
えっ…
干河
……言わないと、ダメですか?
緋羽
…… (じーっ)
干河
(うわ、その目ずるいなぁ…)
干河
……顔、声、性格、力、観察眼、あと、コーヒーが好きなところ
緋羽
それだけ?
干河
えっ…?!
干河
いや〜…
干河
……わかりました!言いますよっ
緋羽
うむ
干河
資料を見ている時の真剣な顔、ほんとに極たまに見せる、依頼で僕がやらかした時の呆れ混じりにビックリした顔、体調が悪くて死魚目で青ざめてる顔、眠そうに欠伸する顔、虚無顔、良いコーヒー豆を見つけた時の嬉しそうな顔とか (※読まなくていい)
干河
依頼人と話す時の声、僕をからかう時の声、僕を窘める時の声、愉しそうに笑う声、しんどそうな声、若干怒ってる声 (※読まな以下略)
干河
少し意地悪で、でも抜け目がなくて常に人の事を観てるとことか、何処か人と距離を置いてるとことか、狡猾でなんでも器用にこなしてしまうとことか (※以下略))
干河
あと……除霊の時の…
緋羽
うん?
干河
っ…
緋羽
言ってごらん?
干河
……除霊の時の顔とか、声とか、吐息とか、さ、触り方とか
緋羽
……えっち
干河
っ〜…
緋羽
うーん、そうか。ひとまず分かった
緋羽
そんなに僕のことが好きならデートしてみる?
干河
え?!いいんですか?!
緋羽
うん、特別だよ
干河
やったぁ!
緋羽
明後日の土曜日、薔薇ヶ崎の駅前に14時に集合で
干河
はぁい
干河
(って言ってたのに…)
干河
(やっぱ依頼じゃんか…!)
緋羽
君と参拝に来たかったんだよね
干河
えっ…(きゅん)
緋羽
依頼はついで
干河
ですよね〜…
緋羽
ほら、依頼人に挨拶行くよー
干河
はぁい…