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ぽるてーあいす🍨💗
431
#オリキャラ
マリン.
133,120
翌朝。
出久は鏡の前で、黒い詰襟(学ラン)のボタンを一番上まで留める。
かつては卑屈に縮こまっていたこの背中も、今はプロとしての経験が真っ直ぐに伸ばさせていた。
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
背後から、同じく学ランを荒々しく着崩した爆豪が現れた。
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
爆豪が放つきつい言葉。
でも、それが『心配』する言葉だと出久は分かっているだろう。
爆豪は、デクが「独りでも生きられる」と誤解していること、そしてその先に待つのが破滅であることを、誰よりも分かっている。
出久は一瞬、射抜かれたように息を呑んだが、すぐに微笑んで爆豪の腕に手を添える。
緑谷出久(デク)
その言葉が、半分は自分に言い聞かせるための嘘であることを、二人はまだ口にはしなかった。
玄関を出て、並んで歩き出す。
かつては、前を歩く爆豪の後ろを、デクがおどおどしながら追いかけていた道だ。
だが今は、肩が触れ合うほどの距離で、二人の歩調は完全に一致している。
同級生
緑谷出久(デク)
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
爆豪は隠す気もない鋭い視線で周囲を黙らせる。
ガラッと教室の引き戸を開けると、一瞬でクラスの空気が変わる。
いつもなら、爆豪が不機嫌そうに先頭を歩き、その後ろをビクビクした出久が追うように入ってくるはずだ。
だが、今日は二人が肩を並べ、何か真剣な顔でボソボソと話しながら入ってきたからだ。
話をしながら席につく二人。
クラスメイトたちは「おい、なんだあの空気……」「喧嘩じゃないよな?」と遠巻きにヒソヒソと囁き合う。
いつも爆豪の後ろにくっついていた取り巻きが、ニヤニヤしながら爆豪の席に近づいてくる。
取り巻き
取り巻き
取り巻きの一人が出久の肩に手を置こうとした瞬間。
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
爆豪が、これまでにない本物のプロの威圧を取り巻きにぶつける。
個性を出すまでもない。
死線を潜り抜けてきた大人のヒーローの眼光に、取り巻きはヒッ……と息を呑んで硬直する。
取り巻き
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
爆豪にしてみれば、出久は「条件」のもとで自分が厳重に管理・監視しなければならない対象であり、同時に唯一無二の相棒。
中学生のくだらないイジメや上下関係に付き合う気はさらさらない。
当の出久は、取り巻きに睨まれても、かつてのように「ひぇぇ!」と怯えることはない。
優しく、けれどどこか底知れない笑みを浮かべて、取り巻きの手をそっと自分の肩から外す。
緑谷出久(デク)
緑谷出久(デク)
無個性のはずのデクから放たれる、妙に落ち着いた「大人の余裕」。
取り巻きたちは、爆豪のガチの殺気と、デクの不気味なほどの冷静さに完全に気圧され、顔を青くして退散していく。
それは授業中も続く。
今の僕は、見た目こそ14歳だけど肉体も、中身もプロヒーロー…
つまり、僕の魂にはすでに『ワン・フォー・オール』が宿っている状態だ
だけど10ヶ月後、僕はオールマイトから、この時代に存在する『もう一つのワン・フォー・オール』を受け取らなきゃいけない…
ペンを握る手がわずかに震える。
ただでさえ世界に拒絶されかかっている肉体に、二個目の器をそのまま引っ張り込めば、二つの巨大なエネルギーが衝突して、流石に四肢がもげて決壊する……!)
出久がカリカリとペンを走らせていると、後ろから小さく丸められた紙屑が背中に当たった。
…ん?
拾って開くと、爆豪の鋭い殴り書き。
出久、テメェ、10ヶ月後にオールマイトからOFAを引っ張り込む気だろ。ただでさえ世界の理に拒絶されかかってんのに、そんなことしたら流石に四肢が全損するぞ。どうすんだ
緑谷出久(デク)
出久は少し考え、名案を思いついてノートの切れ端に必死で返事を書いて後ろに回す。
大丈夫、方法はあるよ。オールマイトから力を貰う瞬間だけ、僕の”オーバーライト”を使って、今あるOFAを「そこにあるまま留めて隠す」んだ。結合もしない、ただ上書きで存在をロックして眠らせる。これならもげるのは防げるはず!』
爆豪は回ってきた紙切れを睨みつけ、フンと鼻を鳴らした。
納得がいったようだが、すぐにまた険しい文字を書き殴って出久に戻した。
理屈は分かった。だが、そんな神業みてぇなエネルギー操作をするなら、どっちにしろこの10ヶ月、俺たち自身が死ぬ気で成長する過激な訓練が必要だぞ
うん。だから、この10ヶ月は相当追い込まないとね。それに僕はオールマイトに呼び出されて海岸での特訓もやる。だから僕は、昼はオールマイトとの訓練、夜はかっちゃんとプロとしてのガチの訓練をすることになると思う。かっちゃん、メニューよろしくね
その文字を見た瞬間、爆豪のペンが止まった。
昼は平和の象徴による基礎訓練、夜は爆豪勝己による実戦限界訓練。
プロの肉体があるとはいえ、息つく暇もない二重生活だ。
流石のプロヒーローでも相当過激なスケジュールだろう。
回ってきた紙切れには、先ほどまでの凶暴な筆跡とは少し違う、どこか押し殺したような文字が並んでいた。
テメェ、マジで言ってんのか。いくら肉体がプロのままだって、そんな生活すりゃより先に心が摩耗して死ぬぞ。おい、絶対に無理すんじゃねぇぞクソデク。俺の条件を忘れたわけじゃねぇだろ。怪我をしたり無理をすりゃ、帰りが遠のくんだわ
不器用な、けれど紛れもない爆豪からの「心配」の言葉。
うッ、
出久はそれを見て、胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じながら、すぐに前を向いたまま返事を書いた。
ありがとうかっちゃん。無理はしないよ。かっちゃんの条件は全部守る。でも、10ヶ月後の一発目のヴィラン退治から全力でスタートダッシュを決めるために、今はやれることを全部やりたいんだ。頼りにしてるよ、最高で最強の相棒
紙切れを受け取った爆豪は、チッと小さく舌打ちをしてそれをポケットに押し込んだ。
呆れたような、けれどどこか嬉しそうな、狂おしいほどの信頼を瞳に宿して。
エネルギーを溜めて、早く元の世界に帰る。
そのためなら、中学生のフリなんていくらでもやってみせるよ
かっちゃん、僕は絶対に、君をまた失ったりしないよ
先生の「ここテストに出るぞ」という声を完全に環境音にしながら、二人の「10ヶ月計画」が、密かに、しかし熱く組み立てられていった。
キーンコーンカーンコーン――
放課後を告げるチャイムが鳴り響いた瞬間、二人は示し合わせたように席を立った。
明日からはオールマイトとのあの「海岸での特訓」が始まる…。
…今日で体、慣れさせなきゃ、!
ここは廃工場だった。
学ランを脱ぎ捨ててシャツ一枚になった爆豪が、首をボキボキと鳴らしながら、鋭い視線を出久に向ける。
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
緑谷出久(デク)
出久は穏やかに、けれど芯の通った強い笑みを浮かべた。
世界からの拒絶を自分が肩代わりしていることを、爆豪がどれほど正確に見抜き、どれほど張り詰めた想いで自分の限界を心配してくれているか。
それも、痛いほどの優しさも、出久には痛烈に分かっていた。
自分を二度と失いたくないという爆豪の恐怖に、出久は深い同情と愛おしさを覚える。
緑谷出久(デク)
緑谷出久(デク)
緑谷出久(デク)
緑谷出久(デク)
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
それが無理してんだよ…
爆豪はチッと小さく舌打ちをしてそれを隠したが、その瞳には出久への深い信頼が宿っていた。
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
緑谷出久(デク)
緑谷出久(デク)
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
緑谷出久(デク)
緑谷出久(デク)
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
緑谷出久(デク)
緑谷出久(デク)
緑谷出久(デク)
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
緑谷出久(デク)
緑谷出久(デク)
緑谷出久(デク)
緑谷出久(デク)
緑谷出久(デク)
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
緑谷出久(デク)
緑谷出久(デク)
緑谷出久(デク)
緑谷出久(デク)
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
緑谷出久(デク)
緑谷出久(デク)
爆豪勝己(大爆殺神ダイナマイト)
誰にも頼らず、自分たちだけの力でこの過酷な10ヶ月を乗り切るという決意。
言い争うこともなく、二人は静かに拳を構え直す。
互いを完全に把握し合った上での、最も効率的で、最も過激な訓練。
ドッ、と爆音と共に爆豪が踏み込み、対等なるプロヒーロー同士の、世界の理に抗うための戦いが幕を開けた。
コメント
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おおおおおお、第6話「訓練の意味」めっちゃ刺さったわ! まず爆豪が紙に殴り書きした「おい、絶対に無理すんじゃねぇぞ」ってところ、あれ完全に心配してるじゃん!デクが「ありがとうかっちゃん」って返すシーンでじんわり来た。この二人、前世の経験を活かして未来を変えようとしてるのが熱すぎる。廃工場での訓練シーンも、互いの限界を理解し合った上で殴り合う感じが、もうプロ同士の戦いそのもので痺れた。 続きが気になって仕方ないわ!🔥