コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
高3冬
もうすぐで卒業
私は就職
君は進学
デートの帰り
駅のホーム
君は言う
「今日はありがとう」
その言葉もいずれ聴けなくなる
進路が違う
それだけ
それだけなのに
今はそれが悲しい
それだけで悲しいのに
君は
「俺らもう終わりにしよう」
その言葉で私を崖に突き落とした
なんでかわからなかった
いや、気づきたくなかった
君が私に冷めてきてるなんて事
冬の匂いが濃くなって
君の匂いが薄くなる
首を縦に振ることしかできない
君を問いつめる気力は無い
「ありがとう」
「さよなら」
電車が発車し
駅のホームにわたしひとり
冬の寒さに凍えながら
君の面影を辿る
意味なんて無い
君はもう居ない
涙は出ない
さよなら
そう言って私は一歩踏み出す
駅のベンチに 君がくれた指輪とネックレス
そして花束を添えて
私は歩き出す
失恋
それは時に悲しいかもしれない
でもきっと
その経験はあなたを強くする
だから負けないで
貴方に幸せが訪れますように。