テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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忘れてしまったとしても

第5話 - 第5話　すまない先生

386

2024年07月06日

#ウォーターチャレンジ

#２次創作

#記憶喪失

ステラ

銀さん

お…おい！

銀さん

本当にこっちに走ってきたのか？

_____

ああ、しっかりとその瞬間は見た

銀さん

…そうか

銀さん

当てもなく走ってきたが…本当にこっちにで合ってるのか…

_____

でも、走ってきて損は無いんじゃないか？

銀さん

まあ、確かにな

銀さん

暴れてる人がいないか探すぞ

_____

ああ、もちろんだ

銀さん

隅々まで探せよ

そう言って銀さんは走るスピードを上げる

それに合わせて先生もスピードを上げる

銀さん

それにしても、よく怪我してるのに戦えたな

_____

た…確かに

_____

今もなんで走れてるんだろ…

_____

(何か昔の感覚を思い出した感じがしたけど…)

_____

(急に何だったんだろ)

銀さん

まあ戦えるなら心強いぜ

_____

そう言ってもらえて良かったよ

銀さん

戦う準備しとけよ

_____

街の中心部まで走ってきたものの…

_____

何も起きて無さそう…だな

銀さん

ああ、そうだな

銀さん

せっかく来たってのに…何なんだよ…

銀さん

先生、本当にこっちで合ってたんです？

銀さん

間違ってた、なんて言ったら許しませんよ？

_____

い…いやぁ…

_____

こっちで合ってたは…

物静かそうな女性

きゃぁぁぁぁぁぁ！！

物静かそうな女性

やめ…やめなさいよ…！

銀さん

！？

_____

！？

銀さん

後ろの方から悲鳴が聞こえたぞ！

銀さん

先生、行きましょう

_____

わ…わかったよ！

物静かそうな女性

金目のものなんて…持ってないわよぉ…！

怪しい男

黙れ

男が女性の腕を思い切り掴む

物静かそうな女性

い…痛ぁぁぁぁい…！

_____

そこまでだ！

怪しい男

ん？

怪しい男

お前、生き残ったのか

怪しい男

でも生き残った所で俺には勝てな…

銀さん

俺の事も、忘れるなよ？

怪しい男

今回は2人で来たのか

銀さん

ああ、そうだ

銀さん

最強の先生と俺

銀さん

勝てると思うか？

怪しい男

うーん

怪しい男

どうだろうね

男が女性の頭に触れ、光る物体を取り出す

怪しい男

これで、平等だな

_____

！？

_____

また記憶を奪い取ったのか！？

怪しい男

ああ、そうだ

怪しい男

俺の役目は記憶を奪って持ち帰る事

怪しい男

本当は今すぐに帰ってもいいのだが

怪しい男

どうもお前らは俺らの作戦を邪魔しそうだ

怪しい男

だから今のうちに

怪しい男

排除してやる

怪しい男

俺に勝てるかな？

銀さん

ふーん

銀さん

随分と俺らの事、弱く見てるな

銀さん

調子乗ってられるのも今のうちだぜ

銀さんが男の方向へ迫る

そして懐から建築用ハンマーを取り出し、男を殴りつけようとする

怪しい男

おー、こわいこわい

男はヒョイッと横に避ける

銀さん

ちっ…

銀さん

先生！あなたも攻撃を仕掛けてください！

銀さん

挟み撃ちにしますよ！

_____

ああ！わかった！

怪しい男

さて、そろそろ君の出番だよ

物静かそうな女性

う…うーん

物静かそうな女性

私は…何を…

怪しい男

君は俺の仲間だ

怪しい男

目の前にいる人間を殺せ

物静かそうな女性

は…はい

物静かそうな女性

了解です

女性は完全に記憶を抜き取られたらしく

男の指示をすぐに飲み込んだ

女性がこちらへと走って来る

物静かそうな女性

あなたを殺します

女性が持っているバッグでこちらを殴りつけようとする

_____

くそっ…この人も記憶を…

_____

でも

_____

この人は元々の力が弱い

_____

だから大した敵ではない

バッグがこちらへと向かって来る

_____

おっと

簡単にバッグを回避し、女性の後ろにまわる

物静かそうな女性

な！？

_____

これで終わりだよ

女性の頭を少し弱めの力で殴りつける

物静かそうな女性

あ……あ

女性が意識を失う

_____

よし、これでこっちはOKだな

_____

後はあの男のみ

怪しい男

よっと、ほいっと

銀さん

ちっ…攻撃が当たらねぇ…！

_____

(銀さんはあいつに苦戦してる)

_____

(一方で男の方は逃げに徹している)

_____

(この隙に僕が背後から攻撃を仕掛ければ)

先生は物陰に隠れ、隙を伺う

怪しい男

よっと、ほいっと

銀さん

こいつ…いちいち腹立つ…

銀さんは立て続けにハンマーを振り下ろすが、簡単に避けられてしまう

銀さん

ちっ……クソがよ…！

銀さんは全身に力を込め、自信の出せる最高のスピードで攻撃を仕掛ける

怪しい男

おっとっと…

男が姿勢を崩し、よろける

_____

今だ！

先生は物陰から飛び出し、男に攻撃を仕掛ける

怪しい男

な…！？

_____

ふぅ…ようやく倒したね…

銀さん

ああ、無事に倒せたな

銀さん

後はこいつから情報を聞き出すのみだ

銀さんの目の前には縄で縛り付けられた男と女性がいた

怪しい男

情報を聞き出す？

怪しい男

俺が何か情報を吐くとでも？

男は開き直っているのか高圧的な態度でこちらを見ている

銀さん

無理矢理でも吐かせてやるよ

銀さん

まず一つ目

銀さん

どうやって記憶を戻すんだ

銀さん

お前は記憶を抜き出したり改ざんしたりできるんだろ？

怪しい男

教えませーん

男はニヤニヤしながらこちらを見つめる

銀さん

二つ目は、俺と先生の記憶を何処にやったか言え

怪しい男

だから教えませんよーだ

男はこちらを完全に馬鹿にした態度で喋る

銀さん

ヘラヘラしてないで答えるんだ

怪しい男

無理だね

銀さん

ちっ……

銀さんはだんだんとイライラし始める

銀さん

答えろっつってんだろ…

怪しい男

無理だよーだ

銀さんの怒りゲージはMAXに達した

銀さん

答えねぇなら

銀さん

ここで殺してやってもいいんだぜ？

_____

お…おい！

_____

言い過ぎだって！

銀さん

このくらいしなければ

銀さん

こいつも答えないだろ？

銀さん

さぁ、早く答えるんだ

怪しい男

ひ…ひぃっ！

男は完全に怯え切っている

銀さん

質問に答えろと言ってるだろ？

怪しい男

す…すみましぇん！すみゃしぇん！

_____

(めっちゃ噛んでるな)

怪しい男

今答えますからゆるしてぇぇぇ！

銀さん

ふん、最初っからそうしろよ

銀さん

一つ目の質問から答えろ

怪しい男

あ…ああ

怪しい男

記憶を戻す方法、それはな…

怪しい男

この光る石に触れるんだ

_____

さっき女性から取り出した石を、女性本人に触らせればいいのか？

怪しい男

あ…ああ

怪しい男

それで良いはずだ

_____

じゃ…じゃあ銀さん

_____

試しに触らせてやってくれ…！

銀さん

ああ、分かった

銀さんは光る石を持ち上げ、女性に触れさせる

ピカァァァァァァァァァァ

女性が光に包まれる

そして光る石が女性に取り込まれる

物静かそうな女性

う…うーん

物静かそうな女性

私は一体何を…

物静かそうな女性

って…何ですか！？

物静かそうな女性

この縄…！？

_____

！？

_____

記憶が戻ったのか！？

物静かそうな女性

何が何だかわかりませんが解いてください…！

_____

あ…ああ、ごめんごめん！

_____

君が急に暴れ出したんだもんだから縄で縛っていたんだ！

物静かそうな女性

そ…そうだったのですか…？

そう言って先生は女性の縄を解く

物静かそうな女性

す…すみません

物静かそうな女性

私帰ります…

女性はそう言うと早足で帰って行った

怪しい男

…見ただろ？

銀さん

ああ、しっかりこの目で見た

銀さん

お前の言ったことは本当だったんだな

_____

つまり…

_____

自分の記憶が入った石を触れれば記憶が戻るって事か？

怪しい男

ああ、そうだ

銀さん

じゃあ、二つ目の質問をする

銀さん

俺たちの記憶は何処にあるんだ？

怪しい男

お前らの記憶か…？

怪しい男

それが…俺にも分かんねぇんだ

銀さん

本当か？

銀さんが圧をかける

怪しい男

ほ…本当だって…！

怪しい男

お前らの記憶を奪ったのは俺らのボスなんだ！

怪しい男

だから…俺にはわかんねぇ…

銀さん

……

_____

せめて…ありそうな場所とかは分からないのか？

怪しい男

ありそうな…場所…？

怪しい男

お前らが記憶を奪われたのって、何処だ？

銀さん

俺らが記憶を奪われた場所…？

銀さん

確か………

銀さん

学校の近くの森……？

怪しい男

記憶の石があるとしたらそこら辺しか無いと思うぜ

銀さん

そうか…

銀さん

じゃあ、そこに向かうしかねぇな！

_____

そこに石があるかもしれないのか！？

怪しい男

ああ、恐らくな

_____

じゃあ今すぐに行こう！

_____

銀さん！行くぞ！

銀さん

お…おう

先生は物凄いスピードでスクールの方へ走り出す

銀さん

ま…待てよ！

それに続けて銀さんも走り出す

怪しい男

あ…

怪しい男

2人とも行っちまったな

怪しい男

って……

怪しい男

俺の縄解いてくれよ！

怪しい男

というか組織の秘密話しちゃったんだけど！？

怪しい男

俺…絶対殺されるじゃん

男は絶望しながら地面に顔を埋めた

_____

銀さん！

_____

記憶を奪われた森っていうのはこっちなのか！？

銀さん

ああ、確かこっちだ

_____

ようやく…ようやく記憶が取り戻せるかもしれないのか…！

銀さん

記憶の石があれば…な

銀さん

悪い奴らに回収されてなければ良いが…

2人は全速力で森へと駆けていく

_____

はぁっ…はぁっ…

_____

はぁっ……ここで…合ってるのか？

銀さん

ああ、合ってるはずだ

銀さん

石がないか探すぞ

_____

あ…ああ！

2人は草を掻き分けたり、木の裏を探したりする

銀さん

あの石はかなり光っている、だから一目で分かるはずだ

_____

光っているもの…光っているもの……

無造作に生えている草を掻き分け続け、石を探す

_____

何処に…何処にあるんだ…！

銀さん

………ん？

銀さん

あれは…？

草の奥に光る何かを発見する

_____

何か見つけたのかい！？

銀さん

こっちだ！先生！

草を掻き分け、光るものの方へ走り出す

_____

こ…これは…

目の前には水色に光り輝く石があった

銀さん

こ…これが…

銀さん

先生、試しに触れてみてください

_____

あ…ああ

鼓動が激しくなる

石に手を伸ばす

_____

！？

石に触れた瞬間周りが光に包まれる

その瞬間脳内に数々の記憶が流れ出す

_____

そ…そうだ…

_____

僕は…

_____

僕は…！

すまない先生

すまない…先生だ…！

忘れてしまったとしても

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銀さんは絶対に怒らせたらダメゲーだないつも優しい1面やけど怒ったらもう人生終了のカウントダウンがなる笑

すまない先生、無事に記憶が戻って良かったです！他の生徒や銀さんの感情も元に戻ってほしいな……！

記憶戻ったぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！よかったぁぁぁぁぁ！！！…残りのメンバー、出てきてないけどどこにいるんだろう…？

ステラ

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