next本編(注意書きはあらすじ参照)
♠ MEIKO side ~イレギュラー王国『迷いの森』にて~
this is MOB
this is MOB
this is MOB
炎はたった1日て森の半分を焼け尽くしてしまった。 私も他の人に混じって消火活動をしているが、 あまり意味は無いようだった。
使い回しキャラ
となりでミナージュが呟く。 彼は元々、ボルフェルトからの移民だ。 背後ではヨークとセッカの会話も聞こえる
使い回しキャラ
使い回しキャラ
すると、突如馬に乗った兵が現れ、 私たちに向けてこういった
this is MOB
使い回しキャラ
信じられないという顔をしながら、 抗議するマークに対する兵…イレギュラー兵の 返答は意外過ぎるものだった
this is MOB
使い回しキャラ
this is MOB
使い回しキャラ
兵士の言葉にミナージュが唖然とした顔をした
Meiko.
ここ数年、両国間は友好関係にあったと言っていい この前の食糧援助が何よりの証拠だ。 それよりも…侵攻のために、森を燃やす? 何をふざけたことを!少数ではあるが、 森で生活している人もいる。その人たちを 焼き殺すつもりか!!
私が兵に食ってかかろうとしたその時、 ポツっ。と頬に何かが触れた。…水?
空を見るとさっきまで晴れていたはずの空が、 いつの間にか黒い雲に覆われ、雨が降り出した。 やがて、それは豪雨に変わり… 森を覆っていた炎は、完全に鎮火した
this is MOB
歓喜する人々。暫し呆然としていた兵も 我に返ると、慌てて王宮の方へ引き返していった
使い回しキャラ
ヨークが引き返す兵たちを睨みながら言う
Meiko.
兵が去ったのを確認すると、人々は安心して 家路についた。私も帰るとしよう。 そう思った矢先、森の奥に人影が見えた。 見覚えのある姿だ…あれは
森の奥へ進むと疲労困憊の姿の2人の女性が居た。 彼女たちは…宮廷魔道師グミと、その弟子の子だ。
Gumi.
Neru.
…『魔術』?一体何をしていたの? そして…この豪雨は彼女たちの仕業だというの? そう思いながら私は2人に近づき、話しかけた
Meiko.
Gumi.
Meiko.
Gumi.
グミが悪戯っぽく笑いながら、不吉なことを言う。 宮廷魔道師の彼女が王宮に追われている?
グミと弟子の女の子は立ち上がり、 森のさらに奥へと消えていった。
燃やされた森。 追われる三英雄。
_そして…音ノ国、ボルフェルトへの侵攻。
Meiko.
_私は豪雨に霞む王宮を見上げた
⚀ Liura side ~ボルフェルト国『千年樹の森』にて~
迷いの森が半分近く燃えたおかげで、 王宮から抜け出してこの千年樹の森に 来るのにはさほど時間はかからなくなった
森を進むと、少し開けた場所に出た。 そこには自然豊かな森には不釣り合いの 小さな井戸がある。それに掛けられた梯子を使い、 りうらは井戸の中を下へ下へと降りていく。
水こそもう張られていないが、深さは結構あり、 1番下まで降りると日の光は豆粒程度になっていた。 横壁には頑丈そうな鉄の扉。そこを開けると 小さな地下室になっている。キールが有事の際、 隠れ家として使用するために作られたものだそうだ
そして…そこにいたのは、りうらが探し求めていた 少女。少し痩せたようにも見えたが、 その綺麗な髪と美貌は衰えていなかった。 りうらに気づいた彼女はとても驚いた顔をして こちらへと視線を向けた。
Luka.
Liura.
森を焼く計画は豪雨により頓挫したが、 焼けた部分だけでも進路は確保できたと判断され、 ボルフェルト侵攻は予定通り行われた。
そしてそこから戦争…いや、ただの虐殺が始まった 幾多の家が焼き払われ、幾多の命が消えてゆく… 『桃狩り』の始まりだった
2日前、ボルフェルトの大商人、キール=フリージスがイレギュラー王宮の地下牢に軟禁された。 幸いなことに、彼も、彼の家族も移民だったので 桃の髪に青の瞳ではなかった事だ。 しかし、彼は自分の使用人を全て逃がしたのだ。 そこにはもちろん、ボルフェルト人の桃の髪を持つ、女性も居たため、その罪で捕らえられた。
しかし、彼を殺してしまえば経済に大混乱が 起きることは必須であるだろう。 そのことから戦争が落ち着いたあと、 多大な罰金と引き換えに釈放されるはずだ。
…ないくんの気が変わらなければ
地下牢で面会した時、 彼は以前と変わらぬ口調で話しかけてきた。
使い回しキャラ
Liura.
キールの顔から笑いが消えた。そして周りに人が りうら以外居ないことを確認し、小声でささやく
使い回しキャラ
Liura.
使い回しキャラ
Liura.
キールは何事か考え込む仕草をしている。
使い回しキャラ
使い回しキャラ
Liura.
使い回しキャラ
彼がどんな人生を歩んできたかは分からない。 でも彼の価値観は…理解出来る
使い回しキャラ
真っ先に思いついたのは、兄弟達の顔だ。 そしてその次に…ルカの笑顔が浮かんだ
使い回しキャラ
一瞬、階段の近くに人影が見えたような気がして、 慌てて振り返る…よかった、誰もいない。 多分気のせいだったみたいだ
使い回しキャラ
ルカは屋敷から逃げ延びた後、友人のリンと一緒に この古井戸の地下室に向かったらしい。
Luka.
ルカは悲しそうな表情で語る。
Luka.
Rin.
Luka.
ルカが泣き出してしまった。 カンテラの明かりがゆらゆらと揺れる。
Liura.
Luka.
…だけど、侵攻を決めたのも、 その引き金を引いたのも、りうらの双子の兄だ
ルカを殺せば、『桃狩り』も終わり、 ないくんも喜んでくれるだろう ……でも、隣に座る彼女を… ルカの命を奪うなんて…俺にはできない。
だって…好きなんだもん。 きっと俺は、彼女の事が好きになっちゃったんだ。 だから仕方ないじゃん。いっその事、全部捨てて 2人で逃げ出してしまおうか?そんな衝動に駆られる
Liura.
Luka.
りうらは立ち上がり、鉄の扉を開けた。 扉を閉める直前、ルカにもう一度声をかけた
Liura.
Luka.
Liura.
…ミクが来るまであと5日。 俺は…俺はどうしたらいいの?
♠ MEIKO side ~イレギュラー王国「城下町」にて~
レジスタンスのメンバーも増え、 準備は着々と進んでいる。 しかし、王宮の情報は未だに乏しいままだった。 そんな矢先、私に急な来客があった。 少々驚きながらも、彼女を家の中に 招き入れてスープとパンを振る舞った。 彼女は頭をすっぽりと覆ったフードを 取らないまま、王宮やボルフェルトの 現状について話してくれた。
『桃狩り』…!噂には聞いていたけれど、 そんな悲惨なことになっていたなんて…! その戦争の原因が王子の色恋のもつれからとは! 私は怒りを通り越して呆れてしまった。
彼女はまた、この戦争に関して、 少し面白い情報を話してくれた。 そして出された食事を全て食べ終わると、 帰って行った。彼女を見送った後、 私は色々と考え込んだ。 戦争で多くの人が犠牲になる、 これはとても痛ましいことだ
_だが、これは逆にチャンスなのではないか?
せっかくの情報を、無駄にするのは勿体ない。 …だけど
私は…私は、どうするべきなのかしら?
コメント
1件
うぉぉぉ最高ッ 赤組の絡み増やして欲しいなぁ