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シロ
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⚠️注意⚠️ 死ネタ含まれます
好きな人が毎日毎日記憶がリセットされる病にかかったら
あなたはどうしますか?
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俺の彼女の朝の第一声はいつもこうだ
ふざけているわけじゃない
2年前彼は交通事故にあい、半年もの間目を覚まさなかった
そしてようやく目を覚ました時には、、、、
彼は記憶をなくしていた
原因は分からない
ただ、毎日毎日
記憶がリセットされる
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不安そうにこちらを見ている兄貴に言う
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1人で話している俺を不思議そうに見つめるアニキ
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俺は笑顔で彼を見る
少し彼の強ばっていた表情が緩んだ気がした
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彼は朝とは違いスっと答えてくれるようになった
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俺は困惑している彼の手を引いて走る
こういう時だけは、兄貴の病気を忘れられる
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彼はニコニコと笑って俺の目を見る
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アニキが俺の腕を引く
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彼は頬を赤らめそういう
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パシャ📷✨
帰りの電車
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俺はスマホの中の写真をずっと眺めていた
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彼が恥ずかしそうに言う
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彼は不思議そうな顔をした
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彼と一言会話した後、彼の部屋のドアを閉める
バタンッ
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あぁ、また彼は
忘れてしまうのだろう
俺は毎晩、彼と別れの挨拶という名の 「おやすみ」を言っては、胸がえぐられたように痛くなり立てられずに床に座り込んでしまっていた
彼の前で我慢していた涙が溢れだしてくる
明日こそは
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そんな絶対に叶わぬことを口にし俺は眠りについた
部屋のカーテンが開けられ、暗かった部屋にあかりが灯る
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知らない人がこちらを見てにこにこしている
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そう言いながらかれは、机の上に写真立てを置いた
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そう俺が言うと彼の顔が一瞬曇った気がした
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彼は一瞬言葉につまり、そのすぐ後には何事も無かったかのように笑った
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彼はそう言い写真立てを乱暴にとると、逃げるように部屋から出ていった
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初めて聞く名前なのに何故か口馴染みがあるその名前に俺は違和感を覚えた
俺がリビングへ行くと、温かいご飯が出来上がっていた
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少し鼻声なりうらさんに呼ばれ椅子に座る
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彼はわざとらしく楽しげな顔をし、美味しそうに食べ始めた
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俺が不思議そうに彼を見ていると、 彼と目が合った
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彼は優しく笑い、話しかけてきた
しかしその目には、涙が沢山溜まっていた
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そう言い彼は部屋に戻った
その日、夜になっても彼は部屋からでてこなかった
俺は何が何だかわからずただ何時間も、ソファに座ってぼーっとしていた
気づいたら夜になっていた
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俺は部屋に戻りすぐに寝た
途中通った彼の部屋の前は、不気味なくらいに静かで怖かった
閉まったカーテンから漏れる光で目が覚めた
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朝起きたら俺は知らない場所で眠っていた
けれど、何故か心地よく、初めて来た場所なのに不安感が全くなかった
俺はベッドから立ち上がり、廊下へ出た
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どうしてか妙にその部屋に惹き付けられる
だれかいるのか?
俺は何故かその名前に強く引かれ、迷うことなく部屋のドアノブを回した
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俺は質問しながら部屋に入るが返答はなかった
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そう言い部屋に入ろうとした瞬間
足に何かが当たった
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人だった
赤い髪で華奢な男性が床に転がっていた
床は涙の後が沢山あり、彼がずっと泣いていたことがすぐにわかった
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俺は声を荒らげ彼に近寄る
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彼の手にはカッターが握りしめられていた
手首からは血が溢れて彼の周りを赤く染めあげていた
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俺は思わず腰が抜ける
この人はなんでリスカなんかしたんだ、、、
俺は、辺りを見回す
すると机の上には、写真立てと1枚の紙が置いてあった
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俺は立ち上がりその紙をとって、読み始めた
ここから下は紙に書いてある内容です
昨日は楽しかった
兄貴と久しぶりに遊園地に行った。 兄貴も楽しそうにしてくれた。
久しぶりに彼の笑顔を見た
帰りに写真も撮った
俺にはこれがあるから、頑張れる
なんて、、、嘘なのかもしれない
俺は兄貴が事故にあって記憶を無くすようになってから、自分に嘘をつき続けてきた
大丈夫、兄貴は生きてる 俺の近くにいる って
本当にそうだろうか
俺との記憶が毎日消える君は、本当に僕のそばにいると言えるのだろうか
毎日毎日、楽しかったことも、嬉しかったことも
彼は忘れていく
写真に残したって何も変わらない
ただ、自分が虚しくなるだけ
あーあ、
兄貴の前では泣かないって決めてたのになぁ
もう俺、疲れたな
どれだけ彼を楽しませても次の日には「初対面の人」だ
いっそ彼の前から消えたら、俺は楽になれるだろうか
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俺は知らぬ間に涙を流していた
君は誰だ、俺は誰だ
ここはどこだ、俺はどうすればいい、何をすれば
きみに会えるの?
俺は何時間も君の前で泣き続けた
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急に俺の頭に浮かんだその名前は俺の心をかきたて、頭の奥と胸の奥がギュッと痛くする
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俺はぴくりとも動かない彼をゆすぶり叫んだ
俺の手が机にあたり何かが落ちてきた
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その写真には俺とりうらが満面の笑みで映っていた
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その瞬間俺は気を失いそうなくらいの頭痛に見舞われ床に倒れ込んだ
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神はなんて意地悪なのだろうか
俺らは幸せになれないのだろうか
あぁ、せっかく思い出せそうなのに
ねえ、神様
これからどれだけ不幸なこと後あってもいい
だから
りうらにもう一度、会わせてよ
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気がつくと宮殿のような不思議な場所にいた
さっきまで痛かったからだも、すごく軽かった
目の前には長い階段
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俺の勘違いでもいい、でも何故か、階段の奥の方に誰かがいるような気がした
俺はなんの根拠もないし、これを昇ったらどうなるかも分からないのに、無我夢中でその人影の元へ走った
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そう俺が叫ぶと人影は止まり、こちらを振り返る
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りうらにおいついて、彼の顔を除くと彼は目に溢れんばかりの涙を溜めていた。
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りうらはボロボロと泣き始める
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彼は俺の大きな声にびくりとした
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りうらは俺をずっと見つめていた
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彼はそう言い、ニコリと笑った
その笑顔は生きていた頃に見たものとは違い、目は輝いて、心の底から幸せだと俺に訴えてきていた
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