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主
主
主
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主
主
主
悠佑 幼少期
かくれんぼをしてる時だった。
アネキとりうら、二人で。
りうら 幼少期
りうら 幼少期
草むらに隠れて。
アネキの場所がわかるように、草に手を置いて餌を待っているような犬みたいに、アネキを見ていた。
少し、汚かったけどいいだろう。
りうら 幼少期
公園を横切ろうとした時、りうらが言った。
「かくれんぼしたい!」と。
すると、アネキは
呆れるのでもなく、怒るのでもなく、ただ優しい笑顔で言ってくれた。
「ええよ、やろか」
りうらは、あの時の笑顔が大好きだった。
あの笑顔を見れば、どんなことがあっても大丈夫な気がしてた。
悠佑 幼少期
悠佑
りうら 幼少期
りうらが驚いて声を上げると、アネキはりうらの頭をポンと撫でてくれた。
りうらの大好きな笑顔で。
悠佑 幼少期
りうら 幼少期
悠佑 幼少期
りうら 幼少期
見つけられなかったけど。
結局、りうらが降参してアネキに出てきてもらった。
悠佑 幼少期
りうら 幼少期
悠佑 幼少期
りうら 幼少期
やっぱり、アネキの笑顔は大好きだ。
……でも、
次の日には、この幸せが崩れる。
りうら 幼少期
悠佑 幼少期
学校に行って、帰ってきたらいつもは笑顔で仲の良い両親が、
お互いに罵り合って、顔を歪ませて、喧嘩をしていた。
悠佑 幼少期
母
悠佑 幼少期
りうら 幼少期
お母さんはアネキの頬を叩いた。
悠佑 幼少期
でも、そんなこともお構いなくアネキは二人の間に入る。
母
悠佑 幼少期
りうら 幼少期
アネキの目から、雫が溢れていた。
あのアネキが、泣いている。
悠佑 幼少期
悠佑 幼少期
あの優しいアネキが、親と同じ顔をして怒っている。
りうら 幼少期
母
父
りうら 幼少期
悠佑 幼少期
母
りうら 幼少期
母
泣きながら、叫びながらそう言うお母さん。
ねぇ、どうしてそんなことを言うの?
家族で旅行した日、忘れたの?
二人が、りうらに笑いかけてくれた、あの笑顔は
偽物だったの?
りうら 幼少期
母
悠佑 幼少期
りうら 幼少期
母
父
目を逸らさないでよ。
りうら 幼少期
現実から、目を逸らすなよ。
りうら 幼少期
震えながら言う声。
りうらの嗚咽が部屋の中に響く。
幸せって、こんな一瞬で壊れるものなんだ。
いつからこうなったの?
りうらが生まれた時から?
りうらが、みんなの家族になった時から?
りうら 幼少期
悠佑 幼少期
もう、いやだよ…、
こうなっちゃうならいっそ…っ、
りうら 幼少期
悠佑 幼少期
パンッ…!!
りうら 幼少期
頬がヒリヒリとする。
悠佑 幼少期
りうら 幼少期
アネキが、りうらを叩いたんだ…、
ぐしゃぐしゃな顔して、一生懸命で。
悠佑 幼少期
りうら 幼少期
悠佑 幼少期
りうら 幼少期
悠佑 幼少期
りうら 幼少期
母
アネキ、りうらはもう決めてるんだよ。
アネキ、会えるの最期だからさ、笑ってよ。
悠佑 幼少期
そう言って笑いかけてくれるアネキ。
でも、どこかつらそうで、悲しそうだった。
…あぁ、この笑顔が最期に見れる笑顔なんだ。
りうら 幼少期
軽く嘘を吐くりうらは、笑顔でいられてる?
※こんな新しくないからね、もっと古くて木の橋
りうら 幼少期
りうら 幼少期
りうらは、橋の柵に手をかけた。
りうら 幼少期
自分で決めたことなのに、なんでこんな泣いてるんだろう。
りうら 幼少期
おかしい、おかしいよ。
なんでっ…、足は動いてくれないの?
足が震えてるの?
自分で決めたじゃんか。
悠佑 幼少期
りうら 幼少期
あぁ、そうか。
アネキの笑顔をもう一度見たいからだ。
あの悲しそうな笑顔を最期にしたくないからだ。
よく考えてよ、もしりうらが死んでしまったら、
アネキはほんとに笑顔になれるの?
りうら 幼少期
死ぬのは、まだ早いかも。
そう思った時、体が浮いた。
りうら 幼少期
…え、待って、りうら今…落ちてる…?
りうら 幼少期
よく見たら、まだ落ちてなかったみたい。
服の裾に釘のようなものが引っかかっていた。
りうら 幼少期
?? 幼少期
りうら 幼少期
?? 幼少期
りうら 幼少期
りうらは、謎の少女のおかげで助かった。
りうら 幼少期
アネキとかくれんぼしたところだ…
?? 幼少期
りうら 幼少期
?? 幼少期
?? 幼少期
りうら 幼少期
心配、してくれてるかな。
?? 幼少期
りうら 幼少期
?? 幼少期
謎の少女は、否定もせずただりうらの話を静かに聞いてくれた。
「どうしてそんなことをしたの?」とか、そんな言葉は全くなくて。
?? 幼少期
?? 幼少期
りうら 幼少期
?? 幼少期
りうら 幼少期
この子は、りうらが欲しかった言葉をくれた。
りうら 幼少期
悠佑 幼少期
りうら 幼少期
大好きな声が、聞こえた。
悠佑 幼少期
?? 幼少期
?? 幼少期
りうら 幼少期
?? 幼少期
りうら 幼少期
?? 幼少期
りうら 幼少期
悠佑 幼少期
りうら 幼少期
アネキは、りうらの大好きな笑顔で手を差し伸べてくれた。
あの笑顔が最後じゃなくてよかった。
…あの子、すごく可愛らしい子だったな。
…でも、年齢はりうらと同じぐらいに見えた。
りうら 幼少期
─まさかその子に、また会うことも知らずにりうらは無意識に感謝の言葉を口にしていた。
※学校もっと古いから。ね????(圧)
りうら
数年後、りうらは無事中学生になった。
アネキも同じ学校だけど、学年が違うから小さい頃とは違って「やっほ〜っ!」みたいに会いに行けない。
………つまんないや。
りうら
りうら
アネキと一緒に帰るから。
「図書室で待っとって?w」
アネキが言ってた。
暇すぎる…っ、!
りうら
寝ちゃいそう…、
悠佑
悠佑
りうら
悠佑
りうら
悠佑
りうら
りうら
りうら
悠佑
りうら
寝顔見られた…!?
もしイケメンだったら…!?//
あー…やばいやばいやばいやばい。
…ん、?
りうら
悠佑
悠佑
りうら
悠佑
りうら
変な夢を見てた。
女の子の声だった。
ずっと、りうらに「起きて」って声をかけていた。
うっすら目を開けたら、りうらと同じぐらいの身長で、肩ぐらいの髪で、薄紫色のカーディガンをしていた女の子だった。
その容姿が、あの時と重なった。
?? 幼少期
もしかして…と思って、寝ぼけながら名前を聞いた。
すると、「もうこんなところで寝ちゃだめだよ」と言われた。
りうらにしか聞こえない声で。
その声の後に、背中が暖かくなった。
この子だ、このカーディガンを被せたのは。
……誰なんだろう。
りうらを、助けてくれたのは。
りうら
あんまりりうらは運動が好きじゃない。
でも、アネキは動くことが大好きだからよく付き合わされていた。
りうら
その時に知った。
りうらは意外と運動神経がいいことに。
さっきから連チャンで入るシュート。
初心者では大抵できないドリブル。
アネキと似てるところがあってちょっと嬉しかったり。
その時、りうらは見た。
あの子が、いたのだ。
りうら
夢の中で会った少女。
りうら
??
りうら
??
そう言ってふわりと笑う。
その笑顔は、の時と同じだった。
?? 幼少期
りうら
??
りうら
??
??
りうら
りうら
??
??
先生
まただ。また、なにかしら邪魔をする。
まるで「知るな」って言うかのように。
りうら
??
そう言ってまた歯を見せて笑うその子。
りうら
??
初兎
りうら
初兎
りうら
やっと知れた。
ずっと、心に引っかかってるものがあった。
糸みたいに絡まっているような感覚。
でも今、この子の名前を知って、解けた。
………気がするだけ。
家に帰って、そのことをアネキに話した。すると、
悠佑
りうら
悠佑
母
父
うん、今めちゃくちゃ幸せだよ。
りうら
母
父
母
りうら
りうら
りうら
母
りうら
りうら
母
父
父さんのゴツくて暖かい手がりうらの頭に乗る。
この手が、りうらはアネキの笑顔の次に大好きだ。
りうら
二人とも、まだかなぁ…
二人が来たら何話そう?
恋バナとかー…好きなものの話とか。
想像するだけでも楽しい。
りうら
ガラガラッ…!
初兎
悠佑
りうら
なんか仲良くなってる…!?
初兎
悠佑
初兎
初兎
悠佑
初兎
りうら
この時から、りうらたちは仲良くなった。
数年後─
りうら
昔のことを思い出していた。
遠くではしゃぎ回っている二人を見ながら。
初兎
りうら
悠佑
初兎
昔より、仲良くなってる気がする。
あの時、橋で出逢っていなかったら、りうらとアネキは今頃どうなってたんだろう。
りうら
初兎
りうら
初兎
何があっても、大丈夫だ。
この二人と一緒に笑い合っていれば。
りうら
数日後、りうらとアネキは初兎ちゃんに誘われた。
「入り口の前で待ってるね」と言われたけど、いなかったから、つい中に入ってしまった。
広すぎてどこにいるか全くわからない。
悠佑
りうら
その時、庭から見える月が窓から覗いていた。
りうら
悠佑
りうら
この時は思いもしなかった。
まさか初兎ちゃんが、この国の王子様と甘い恋をしていて、
その王子様の召使いに─
ないこ
ほとけ
一目惚れされるだなんて。
ぴよにき
…でもまさか、この人たちのおかげでもっと幸せになれるなんて、
想像もしてなかった。
最初の二人の第一印象は、水色の人がうるさくて変。
桃色の人は頭いいけどどこか抜けてる。
まぁ、二人とも変。
でも、一つだけ確かなことがあった。
二人とも、素敵な人で、悪い人ではない人だということ。
きっと、アネキもそうだと思う。
なんか、楽しくなりそう。
りうら
𝐂𝐨𝐧𝐭𝐢𝐧𝐮𝐞
主
主
主
主
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2024年の目標𝑚𝑒𝑛𝑢 ・2024年、年内にフォロワー100人 ・短編や連載などの作品数100を超える ・♡総数、10万 ・なにかの作品の♡500以上(読者にもっと満足してもらえる作品を作る) ・NL、もしくはオリキャラでの連載 (・部活の試合で5連勝or優勝する)
主
主
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415タップ、お疲れ様( ´ ▽ ` )ノ
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