りん
りん
りん
ガラガラガラ(ドアが開く音) 日差しの差し込む朝の探偵社。与謝野が入ってくる。
与謝野女医
与謝野は誰も居ないので独り言を漏らす
与謝野女医
しばらく空を見つめて思い出そうとする与謝野だが、やがて諦める。
与謝野女医
いつも通り自分の机にむかい、作業を始める与謝野。 だが、いつもの時間になっても探偵社の皆が来ないことに違和感を覚える。
与謝野女医
不審に思った与謝野が立ち上がってドアへ向かい、扉を開けた瞬間。
探偵社の皆
探偵社員皆が手に色とりどりの花束を持って立っていた。 驚きで固まる与謝野。
与謝野女医
らんぽっぽ
あつぴ
与謝野は今日自分が誕生日だったことに気づく。
与謝野女医
探偵社の皆
不意に涙が出てくる与謝野。皆に悟られまいとそっぽを向く。
与謝野女医
だざむ
けんじきゅん
きょか
いつも通り盛り上がっている探偵社を眺め、小声で誰へともなく呟く与謝野。
与謝野女医
そんな訳で夜遅くまでパーティーは盛り上がり、与謝野が帰ってきたのは日付を回った頃だった。
与謝野女医
ソファに腰を落ち着け、皆から貰った手紙や花束を眺める与謝野。
与謝野女医
与謝野の脳裏には、14年前のあの日が映っていた。 失った仲間、おびただしい「正」の字…。 どれもあの日以来一度たりとも忘れたことはない。
与謝野女医
その時、与謝野の部屋のドアの外からノックの音が聞こえる。 慌てて立ち上がりドアを開ける与謝野。
そこにいたのは– – –
たちはらぁ
ポトマであり、猟犬でもある立原だった。 衝撃が与謝野を襲う。言葉を絞り出す与謝野。
与謝野女医
だが、立原は与謝野の質問を無視して口を開く。
たちはらぁ
一方的にまくし立ててドアを閉め、去っていく立原。 与謝野は何が何だかよくわからず突っ立っている。 すると、再びドアがノックされ開かれる。現れたのは乱歩だった。
らんぽっぽ
与謝野は脳をフル回転させて状況を把握しようとする。
与謝野女医
首を傾げながら話す与謝野に微笑を漏らす乱歩。
らんぽっぽ
与謝野女医
言いかけた与謝野を遮って、笑みを浮かべる乱歩。
らんぽっぽ
与謝野女医
与謝野は驚いて呼び止めるが手をひらひらと振って去っていく乱歩。 その姿に軽くため息をついて家に入る与謝野。
与謝野女医
ーその真相を知る者はただ一人の名探偵だけだった…ー
りん
りん
りん
りん
りん
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