暇なつ 視点
Hima
気づいたら真っ暗で何も見えない、
閉じ込められてるように圧迫感がある
Hima
隣で寝ていたいるまの姿はどこにもない
Hima
Hima
微かに聞こえる女性の声
首を絞められてるような
苦しそうな声
Hima
? ? ?
Hima
Hima
Hima
先程の声は
俺の大嫌いなお母さんだった
Hima
Hima
言葉に出来なかった
したくなかった
耳が腐るほど聞いたお願いなんて
もう聞きたくない
....いるま....
いるま....ポロポロ
あぁ....俺、
もう限界なんだな
いるまはどこ....
いるまに抱きしめてほしい
その優しい声で安心させてほしい
ただ、そばにいて欲しい
助けて
いるま....ポロポロ
いるまッ!!
Hima
Hima
薄暗い部屋に、かすかな朝の光が差し込む。
どうやら夢から覚めたようだが
胸の奥にまだお母さんの声がこびりついてる
隣にいるはずのいるまの姿はない。 視界に広がるのは、空っぽの布団だけ。
不意に胸が締めつけられ、俺の目から涙が溢れた。
Hima
声にならない声が漏れる
どこにも居場所がなかったあの日と同じ孤独が、瞬時に戻ってきた。
Hima
その時、廊下を走る足音が響く。
ドアが勢いよく開かれ、いるまが飛び込んできた。
Illma
息を切らしながら駆け寄り、俺の肩を抱く。
俺は泣きながら首を振る
Hima
途切れ途切れの声
いるまは言葉もなくただ俺の頭を胸に引き寄せる。
Illma
Illma
その腕の温かさに、震えが少しずつおさまっていった。
少し落ち着いた頃
俺はいるまの胸に顔を押しつけたまま、小さな声でつぶやいた。
Hima
Illma
いるまが問い返すと、俺は躊躇うように唇を噛んで、それでも言葉を続けた。
Hima
いるまの手がわずかに止まる
だけど、すぐにまた優しく背中を撫でる。
Illma
俺は答えず、肩を震わせながら絞り出す。
Hima
声は途切れ途切れで、涙に溶けていった。
いるまはただ強く抱きしめてくれた
Illma
Illma
Illma
その言葉に、俺は少しだけ顔を上げ、涙でにじんだ視界の中でいるまの瞳を見た。
そこには、自分が今まで知らなかった、確かな温かさがあった。
いるまは布団の端に腰を下ろし、
なつを見つめながら口を開いた。
Illma
なつは一瞬、びくりと肩を揺らした。
視線は布団の中で、声も小さい。
Hima
Hima
Hima
その言葉にいるまは少しだけ笑って、なつの頭をぽんと叩いた。
Illma
Illma
なつはその言葉に戸惑ったように目を上げる。
Hima
Hima
Hima
いるまは息をのんで、それから真っ直ぐになつを見つめ返した。
Illma
なつの胸に、ほんの少しだけ温かい光が灯った。
怖さは消えていない。
でも、その光を頼りに、また一歩だけ前に進めそうだと思えた。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ 100
コメント
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めっちゃすきです、😭 web民だからハート10個しか押せないけどいつか続きが出てくれることを待ってます😭