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夜の街を走り回った
あの男の能力なら遠くまでは行けない
それに効果がもう切れているかもしれない
ちぐが俺に気づきさえすれば
そうすれば勝ち目はある
体を起こして辺りを見回す
何も無い殺風景な部屋
その端にあるベッドに寝かされていた
どこからか誰かの声が聞こえた
立て付けの悪い窓をこじ開け外に顔を出す
窓の先には
彼がいた
居た
やっと見つけた
彼が開けた窓の枠に飛び移る
千鶴
もう離さない
そう示す様ににちぐを引き寄せる
千鶴
千鶴
彼が怯えた様な表情をする
相手は能力を使ってくる
…それなら、
俺から一歩離れて
深呼吸をする
それから相手の目を見つめて
名前を呼ぶ
千鶴
千鶴
千鶴
千鶴
千鶴
千鶴
彼の能力によって
彼も知らない過去が
ようやく分かる
…もしかしたら
あれの真相だって…
そんな期待をしながら
俺は彼の話に耳を傾けた