/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
シックス
確かにモノは、
シックス
あの時手を取ってくれなかった
シックス
私の大切なオルゴールを
壊してしまった
壊してしまった
シックス
これ、許してないよ…？
シックス
手を取ってくれないのは、モノの性格上理解できるけど、
シックス
オルゴールを壊すのは……
シックス
理解できなかった
モノ
……なんでシックスは
モノ
そんなにオルゴールに執着して、
シックス
モノはもう忘れてるよね…
シックス
嬉しかったなぁ……
シックス
君と初めて出会った時、
シックス
君に貰ったんだ…………
モノ
初めて……？
モノ
僕そんなのあげてないよ…
シックス
覚えてないんだね…
シックス
私だけだったのかな……
シックス
ループしてるのは
モノ
！
シックス
あのオルゴール、すごく…
好きだった……
好きだった……
シックス
あそこから流れる音楽は
シックス
不思議と私の心を癒してくれた
シックス
そりゃ覚えてないんだもんね、
シックス
モノにはこのオルゴールが、私を悪くしてるとしか思えなかったよね……
モノ
……
シックス
わかるよ…
シックス
わかるけど……
シックス
っっ……
シックス
壊さないで……欲しかった…
モノ
……
モノ
僕は…君に許されてもかまわないから
モノ
元のシックスを取り戻したかった
シックス
……
シックス
…うん、そうだよね
シックス
なんでかな…
シックス
これだけの事をされてるのに
シックス
やっぱり嫌いになれないよ…
モノ
……
シックス
モノは、
シックス
こんな私に手を差し伸べてくれた
シックス
私があの学校の子たちに
さらわれた時、
さらわれた時、
シックス
諦めずに助けてくれた
モノ
……
シックス
あの時手を掴んでくれなかったけど
シックス
私を救おうと、
シックス
この世界に立ち向かってくれた
シックス
ここで私を
悪夢から解放しようと
してくれた
悪夢から解放しようと
してくれた
シックス
これじゃ…嫌いになれないじゃない
モノ
シックス…
シックス
あと、
シックス
モノは、
私に人の温かさを……
心を……教えてくれた
私に人の温かさを……
心を……教えてくれた
モノ
……
シックス
モノ、一緒にこの世界から
脱出しよう。
脱出しよう。
モノ
…うん
シックス
じゃあ引き上げるから、
モノも力入れて
モノも力入れて
モノ
うん、
モノ、下を見る。
モノ
！！
シックス
モノ…？
モノ
僕はここに残るしかないみたい。
シックス
な、なんで……？
モノ
シックス、オルゴールが
どうのってのは覚えてるのに…
どうのってのは覚えてるのに…
モノ
このことは覚えてないんだね
モノ
この世界から
2人で出ることは
できないんだ
2人で出ることは
できないんだ
シックス
え……？
モノ
2人で出たら……確実に…いや
モノ
とにかく手を離して。
シックス
…確実に……なんなの？
モノ
いいから手を話して。
シックス
何言ってるの……？
シックス
2人でこの世界から抜け出そう。
モノ
それが無理なんだよっ！！
モノ
もうやめて、シックス…
シックス
な、なんで…
モノ
これじゃ…
僕だけじゃなく、
君も助からない
僕だけじゃなく、
君も助からない
シックス
だったら私もそっちに！
モノ
だめだ！
モノ
君が助からなきゃ、
モノ
君が救われなきゃ、
モノ
意味が無いんだよ……
シックス
どういうこと？
モノ
早く手を離して。
シックス
いや……
シックス
いやだ……
モノ
もういい……僕が離すから。
シックス
！！
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
