……重たい空気
まぶたの裏に、鉄の匂いがまとわりついてくる
桜
……っ、チッ……どこだよ、ここ……
目を開けると薄暗い天井
狭い コンクリの壁 窓も時計もない それだけじゃない
両手首に何かが巻かれている 本革製の拘束具
それがベッドの両端に固定されていた。
桜
……ッ、は……? てめ、マジで……これ、冗談じゃ……っ
身をよじるたび革が食い込む だが外れない
固定されているのは両手だけじゃない
右足首 左足首 両方
桜
っっ……!
焚石
目が覚めたか
扉のほうから聞こえてきた声は 焚石だった
白いシャツの袖をたくし上げながら 静かに部屋へ入ってくる
焚石
初日だからな。まだ慣れないかもしれないが……すぐに馴染む
桜
はァ? てめー、正気かよ……! こんなもん、ただの監禁だろうが!
焚石
違う。“教育”だ
桜
……ッ
その後ろから、もう一人の足音。
無言でドアを閉め 桜のほうにゆっくり近づいてくる
棪堂
暴れたら、怪我するだけだ教えた方がいいか?
桜
誰が……従うかよ……っ
棪堂
じゃあ見てろ
焚石先やるだろ?
焚石先やるだろ?
焚石
ああ。記録も取っておけ。反応と順応速度、データに残す
桜
待っ……やめろ、触んな、やめ......っ!
焚石は容赦なくシャツの前を引き裂く
棪堂がすぐ隣に立ち 無表情でメモ帳を開く
焚石
体温、上昇あり。反応速度、早い。皮膚感覚は過敏なタイプだな
棪堂
桜はさ、さわられるの、慣れてないでしょ。顔、もう熱いよ
桜
ふざけッ……く、ッ……っ
まだ快楽は始まっていない
けれどこの空間には“逃げられない” という事実が桜の全身をじわじわと侵食し始めていた
焚石
最初からおとなしく従えば、こんなやり方は必要なかった
棪堂
でも、俺は今の桜、けっこう好きだけど♡
桜
……ッ……っ、やってみろよ……絶対に、ぶっ壊してやるからな……
焚石
壊れても問題ない。必要なのは、“従う器”だ
ばんわぁ〜♡
小説風って結構面倒だね
♡1000⤴︎︎︎コーシン







