可愛さん
隣のクラスの可愛さん。
可愛くて、学校一のマドンナだとか言われてるひと。
そんな人が顔を真っ赤にして、
可愛さん
なんて言いながら、可愛いピンクの封筒に入った手紙…いわゆるラブレターを渡してきた。
キャメロン
少し虚しさを覚えながらも、了承した。
キャメロン
可愛さん
キャメロン
可愛さん
可愛さん
キャメロン
ニキくんの性格上、あまり人と喋らず、塩対応な面がある。
そのため周りによく思われないことが多く、前にも噂が立っていた。
キャメロン
可愛さん
俺の頭の右上あたりを見つめながら彼女は顔を真っ青にして固まった。
俺は身構えながら振り向いた。
キャメロン
振り向くと、見慣れた顔があった。
ニキ
ニキくんは手紙を指でつかみ、ヒラヒラと手紙を振りながら言った。
キャメロン
ニキ
キャメロン
ニキくんと可愛さんの体がビクリと固まったのがわかった。
キャメロン
キャメロン
ニキ
キャメロン
ニキ
ニキくんは大きな身体をしゅんと縮めて俯いた。
キャメロン
可愛さん
可愛さんは怯えた様子で校舎に入っていった。
放課後、教室に残っているりぃちょくんに声をかけた。
キャメロン
りぃちょ
顔を真っ赤にして叫んだ
キャメロン
りぃちょ
キャメロン
りぃちょ
本当は今日はオフの日だ。部活なんてない。
ただ、可愛さんの手紙を読んで喜ぶりぃちょくんの姿を見たくなくて、適当な理由をつけて逃げた。
キャメロン
キャメロン
気づけば、涙が止まらなくなっていた。
キャメロン
キャメロン
ニキ
キャメロン
背後からニキくんの声がした。
キャメロン
ニキ
キャメロン
ニキくんは謝ると同時に、俺を抱きしめた。
ニキ
キャメロン
ニキ
ニキくんに抱きしめられたまま、しばらく泣いた。
キャメロン
ニキ
キャメロン
キャメロン
キャメロン
キャメロン
ニキ
キャメロン
ニキ
ニキくんは俯く俺の頭をわしゃわしゃと撫でた。
ニキ
キャメロン
この気持ちを伝えるなんて、考えたこともなかった。
だって、男同士だし、友達だし……
ニキ
キャメロン
ニキ
ニキ
キャメロン
ニキくんの目付きが変わると、ニキくんの整った顔が近づいてくる。
キャメロン
ダンッ!!
と、床を蹴る音が響く
ビクッと、体が跳ねた。
りぃちょ
ニキ
キャメロン
りぃちょ
りぃちょくんはこちらに駆け寄ってくると、ニキくんから引き剥がすように俺の手を引いた。
りぃちょ
息を切らして、ニキくんを睨みつける。
ニキ
ニキ
りぃちょ
りぃちょくんはハッとしたようにこちらを見た
キャメロン
俺が動揺してわたわたとしていると、りぃちょくんに肩を掴まれた
りぃちょ
キャメロン
りぃちょ
キャメロン
ほっとして、一気に肩の力が抜けた感覚がした。
りぃちょ
キャメロン
りぃちょ
めちゃくちゃなことを言いながら必死に好きだと伝えてくるりぃちょくんを見ていると、悩んでいた自分がバカらしく思えてきた。
キャメロン
りぃちょ
キャメロン
りぃちょ
ひとしきり笑った後、俺は伝えた。
キャメロン
りぃちょ
キャメロン
りぃちょ
キャメロン
りぃちょ
りぃちょくんは顔を真っ赤にして、涙をぼろぼろ流しながら俺に抱きついた。
りぃちょ
キャメロン
俺はりぃちょくんを抱きしめながら、密かに泣いた。
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
ニキ
ちゅ、と軽くリップ音が鳴った。
ニキ
しろせんせー
ニキ
2人で「ふは、」と笑いながらもう一度口付けを交わした。
コメント
2件
あらぁ…口角が宇宙に行って戻ってこなくなりました