数年後。
龍華
(千冬…懐かしいなぁ〜)
龍華
(会いたいよ…)
龍華
トコトコ
キキードンッ
龍華
アガッ
龍華
パチッ
龍華
ん?病院!?
龍華
わ!!!
ナース
~~~~~~~~…
龍華
え?
龍華
すみません…何か行ってますか?
ナース
~!
ナース
カキカキ
龍華
(え?ん?)
ナース
(貴方は”聴覚障害”です…)
龍華
は…?
龍華
嘘…嘘嘘!!!
自分が聴覚障害者なわけ笑
あ〜あ。
もう千冬の声聞こえないのかぁ〜
…かな…、しい、ね。ポロ
龍華
(これからどうすんのよ…笑)
龍華
(なんて、)
龍華
(誰に聞いてんの…笑)
龍華
(誰も居ないの、に、…ね。)
退院日。
龍華
ありがとうございました!
ナース
(はい。)
ナース
(それでは)
龍華
はい!
龍華
(千冬…何してるのかな…)
龍華
(…まだ不良してんのかな…笑)
千冬
~~~~~~~~笑w
龍華
…え?
龍華
あ、え、ち…ふゆ?
確かに聞こえた。
私の…愛しの…
千冬の声が_。
龍華
ち、千冬!!
千冬
ビク
龍華
千冬!!!
千冬
ビク
”何も聞こえないはずなのに”
確かに聞こえた。
俺の…愛しの…
龍華の声が_。
???
”音”の無い世界の中で_。
完結。