らっだぁ
ぴくと
部活中、走り込みと打ち込みなど、軽く疲れるメニューをこなした後
俺の先輩、らっだぁが腹部の練習着を引っ張り汗を拭う。
お腹見えてますよ…
らっだぁ
ぴくと
らっだぁ
ぴくと
らっだぁ
らっだぁ
『大好きだよ』
ケラケラと笑う彼にそんなことは言えやしない。
俺も苦笑して答える。
上手く笑えていただろうか。
ぴくと
らっだぁ
部活終わり、部室の中で着替え始める。
俺よりも年下の体、弱く貧相に見えるかもしれないが、俺はそういう所も含めて大好きである。
驚かれるだろう、
引かれるだろうが、
触れてみたい…なんて
ぴくと
らっだぁ
ぴくと
らっだぁ
らっだぁ
少し間があったが、彼は頷いて帰る支度を始めた。
あーぁ、俺らしくないな…
ぴくと
らっだぁ
2人で肩を並べて歩き出す。
色も見た目も性格も、血だって違う2人だが、どこか兄弟のように仲がいい。
でも、そんな関係は俺は嬉しくない。
いつだって思うんだ、この人が、俺のものになればなって。
ぴくと
らっだぁ
ぴくと
らっだぁ
豆鉄砲を食らった鳩のように動かなくなり目を見開く。
同様の色が見えたが、その後笑って
らっだぁ
なんて言うもんだから、俺だって言ったことを少し後悔する。
でもいいや、そんなの。
ずっとそばに居てくれるって分かったんだから。
俺は
俺は
『君が好きだ。』
コメント
2件
んふふ最高な読み切りを有難う御座います....