私はマフィアに恋をした 【完】

from.現在 in.爽

私たちはあの後、結婚の手続きやら

仕事の案内やらと

忙しい毎日を送っていた

そして、落ち着いてきた頃に

麞がお出掛けに誘ってくれた

特に用事もなかったので、すんなりと了承した私

私はそこで、麞に改めてプロポーズをされた

とても驚いた私だったけど、もちろん返事はOK

婚約指輪で貰ったものは、キラキラと輝くダイヤが嵌め込まれていた

そして、私たちは結婚式を挙げることにした

私たちの立場上、公にしての結婚式は挙げることができなかったが

私の新たな職場の後輩や先輩を招待した

大規模な結婚式になった

本当は、和や鶉、そして

お義父さんやお義母さんだけを招待した

小規模な結婚式にするつもりだった

でも、せっかくならこれからお世話になる人達を交えた結婚式の方が

賑やかで楽しいかなと思い、思った以上に大規模な結婚式になった

私達は着々と計画を立て、準備を進めた

もちろんお仕事もあったし、プライベートでも色々とあったため

忙しい中での準備となった

でも、私はそれすらも楽しく思えた

私の世界一愛する人との最高の思い出の1ページにするため

そう思えば、辛くなんてなかった

そして、結婚式も近くなった日

私が寛いでいると、和がやけに焦った表情で私に駆け寄ってきた

理由を聞いてみると、何とおめでたいことか

和が妊娠したらしい

和は

「こんなおめでたいことが立て続けに起こるなんて」

「神様が祝福してくれてるのかな？！」

と、目をキラキラさせて言っていた

私達が結婚式を挙げることもおめでたいことと思っててくれるなんて

とても嬉しい気持ちになった

そして結婚式当日＿＿

ｺﾂ…ｺﾂ…ｺﾂ…ｺﾂ…

良いのが無かった…！

控え室だと思って

和の事、初めは嫌いだったけど

今はこうして笑い合える仲

私の友達になってくれてありがとう！

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…

みんな、ありがとう

私、幸せになるよ…！

:-x