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ただのモブ、魔法も使えないけど生きてます

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ただのモブ、魔法も使えないけど生きてます

第17話 - 父親の隠し事

36

2024年12月29日

#初心者

#ファンタジー

#オリキャラ

(●´∀｀●)なー

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36

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如月鈴

…え。

お父さんに奥さんがいたのは知ってた。でも、それだけしか知らなかった。

如月鈴

(今思えば私、お父さんのこと全然知らなかった。)

如月鈴

(それに私も、お父さんに何も知らせなかった。)

お父さん

…部屋に、入ってもいいかい?鈴。

如月鈴

…うん。

向き合わなきゃ。

ちゃんと。

ガチャリ、ギィィ… やけに大きく、扉の動く音が響いたように感じた。

お父さん

殴ってくれていい。むしろ、殴るべきだ。

お父さん

僕は一度、君を見捨てようとしたんだから。

如月鈴

…え?

そんな…こと…。

如月鈴

…わけ、ない。

お父さん

…？

如月鈴

殴れるわけ…ない。

如月鈴

だって…お父さんは、

「ちゃんと私を見捨てずに助けてくれた。」

お父さん

…！

如月鈴

だから…今度は。

如月鈴

私が、そのお返しをしないといけないの。

この人には話さなきゃ、私のぜんぶを。じゃないと、本当の"家族"にはなれない。そんな気がする。

如月鈴

お父さん…聞いて、私は…私の生まれたところは…。

お父さん

っ、待ってくれ！

如月鈴

…え?

お父さん

ごめん…ごめんね鈴。まだ、君に話してないことがある。

お父さん

…聞いてくれるかい?

お父さんのなんとも言えない悲しみを含んだ表情。

如月鈴

(初めて見た…お父さんのあんな表情。)

お父さん

鈴…この紙を、見てほしい。

Ｎｏ.23 鈴… おそらくこの子は25個の……のうち唯一………成功した。今は魔法で記憶及び……を封印しているが、いつ魔法が解けるかは……らない。里親になった貴方にはこの子が20歳になるまで……をしてもらう。普通の女の子とし……え、扱いには注意せよ。報酬はきちんと用意する。誰にも知らせるな。従わなければ貴方もＮｏ.23も命はないと思え。

如月鈴

え…なに…これ?

お父さん

ごめん…ごめんよ鈴…！

君を拾ってから2年ぐらい経った頃、知らない番号から電話がきた。

お父さん

も、もしもし…どちら様でしょうか。

ギルティス

如月様のお宅でよろしいでしょうか。

お父さん

え、えと、はい…。

ギルティス

〜〜?、〜〜〜。

お父さん

〜〜〜、〜〜〜〜。

何を話したのか、覚えていないんだ。でも、電話を終了してから、一気に後悔が押し寄せてきたのだけは覚えていて、

出なければよかったと、自分はなんとバカで浅はかなのかと、強く…後悔した。

翌日に、その紙が家のポストに入ってた。

紙に触れた瞬間、全身の毛が逆立つような寒気に襲われた。一瞬で感じとったよ、これはただのイタズラなんかじゃないって。

お父さん

その日から、僕は誰にも…君にもバレないように、
その紙の内容に従った。定期的な状況連絡の電話にも出た。

お父さん

君を…鈴を、守るために。

如月鈴

そん…な…。

お父さん

お父さんを許してくれとは言わない。ただ…鈴、
僕は君を、守りたかっただけなんだ。

お父さん

迷子だった君が、将来不自由なく暮らせるように、
平穏な暮らしをさせるために。

お父さん

これだけは、僕の偽りのない、本当の願いなんだ。
どうか、信じてほしい。

如月鈴

お父さん…。

どういうこと?頭が追いつかない。それどころか、理解することを拒んでいるようで。

私はもう…何を信じて生きていけばいいの?

お父さん

鈴…本当にごめん…。

如月鈴

っ！

そっと私を包み込む温もりに、涙がとめどなく流れた。お父さんの大きくてたくましく見える体は、実は所々骨が浮き出ていたのが分かった。

如月鈴

なんで、お父さん…こんなに痩せて。

お父さん

すまない…2人分の食べ物を揃えるには、男手1つじゃ難しくて。

如月鈴

まさか…今までずっと、無理してたの?

お父さん

鈴には…何不自由なく、立派に育ってほしかったから…。

如月鈴

おとう、さん…。

お父さん

泣かないでよ、鈴。これじゃまるで、父親が娘を
泣かしたみたいじゃないか。

如月鈴

だって…ｸﾞｽｯ、お父さんが…。

お父さん

ごめんね、鈴。本当に、僕は馬鹿だよ。大馬鹿者だ。
これじゃ楓にも、叱られてしまうね。

なんて返せばいいの? 今のお父さんは、少しでも力加減を間違えば割れてしまうぐらい、脆いガラスのようで。割れてしまえば、私もその破片が胸に刺さって傷付きそうで。

こんな…こんな家族…。

如月鈴

苦しいよ…。

お父さん

ッ！

如月鈴

最後まで見てくださりありがとうございました！
結末は考えてるんですけど、その間に何をどんぐらい詰めれば
いいかのか上手くまとまらず…。

如月鈴

ぐだぐだ投稿ですが、来年もよろしくお願いします。
では、また次回お楽しみに。