男装女子はグールの手綱係

翌朝

察せ

下腹部を抑えてソファに座り込む

亜嵐）大丈夫か？

亜嵐）あ、あぁ……

寮長は心配そうに声を掛けてくれるが…今、体調が悪くお陰で辛く当たる

辛すぎて今は学校をサボってる

ソファに倒れ込みぎゅぅ"ｯと痛む下腹部を摩ったり抑えたりする

ソファの生地を握り締め目を瞑る

生憎今は寮生達もいない…まぁ、居たとしても頼ることはしないけど……

亜嵐）ﾋﾞｸｯ(な、なんだ……？)

体調不良でイライラしまくっていると…

ﾊﾞｻｯ…

体に上着を掛けられ顔を上げるとそこに玲音君がいた

手招きをすると玲音君は近付いてきて「耳貸して」と言うと耳を近づけてきた

薬の入った入れ物が写ったスマホの画面を見せると玲音君は「わかった」と言って部屋から離れた

下腹部を抑えたりふくらはぎを摩る

暫くそうしていると…玲音君が薬を持って戻って来た

玲音君は私を抱き抱えそっとソファに下ろしてくれた

玲音君は薬の入ったポシェットと水の入ったペットボトルを机に置いた

玲音君はソファに座った

玲音君は上着を私の顔まで持って来て顔を隠された

人の上着も使って…顔隠して……

上着を少し退かし顔を眺める

寝顔をスマホに収め頬を撫でるとスリっと手に擦り着いてきた

気持ち良さそうに寝ている 唇の縁を親指で撫でる

縁を撫でていた親指に唇が当たった

伸ばしていた右手を引っ込めスマホを触り始める