ロノ
あぁぁ…!!くっ…うぅ…あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"…!ドンッドンッドンッ!ポロポロ【強く叩き続ける】
バスティン
ロノ…!しっかりしろ…!!【ロノの腕を強く掴む】
ロノ
うぁ"…!うっ…怖い…!!来るなよ…!!ポロポロ【抵抗する】
バスティン
くっ……なんて力だ…通常のロノよりも圧倒的に強い…【掴む力を強める】
サルディス家の兵士
ダッ………ドンッ!【ロノに向かって強く蹴る】
ロノ
っ……あ"ぅ……うっ……くっ……ポロポロ【とても苦しそうな表情をする】
バスティン
っ…?な、なにが起きたんだ…?
サルディス家の兵士
黙っていろ、悪魔執事。貴様の手助けをしてやる【ロノの方へ】
バスティン
手…助け……?【困惑状態】
ベリアン
バスティンくん…!!
主
バスティン…!!
バスティン
ベリアンさん…主様…、一体…何が…【困惑している】
主
サルディス家の兵士様が急に走っちゃって…それでベリアンと一緒に追って来たところなの…!
バスティン
そうだったのか…
ベリアン
ハァ…ハァ…、ロノくん…は……?
バスティン
…それが……
主
…どうしたの……?
バンッ!ドンッ!バシッ!【ロノがいる方から】
ベリアン
っ……この音は……?
バスティン
…サルディス家の兵士様が…ロノを………
主
…ロノを……?
バスティン
………痛めつけているんだ…
主
ロノを痛めつけてる…!?
バスティン
あぁ………
ベリアン
っ……どうして…
バスティン
…分からない…ただ…『貴様の手助けをしてやる』…と……
主
バスティンの…手助け…?
ロノ
あ"……ぐっ……ハァハァハァッ…来ん…な…!!ポロポロドンッ…!!【兵士を思いっきり蹴り飛ばす】
サルディス家の兵士
フフ……【ロノに蹴り飛ばされる】
バスティン
っ…サルディス家の兵士様……
ロノ
あぁあぁぁ…あ"ぁ"う"ぁ"…!
!ポロポロ【泣き喚く】
ベリアン
…ロノくん………
主
ロノ………
サルディス家の兵士
…はぁ…、やれやれ…【立ち上がる】
主
サルディス家の兵士様……
サルディス家の兵士
俺が"サルディス家の兵士"だと分かっていても尚、攻撃をするとは…
主
っ……それは…
ベリアン
…先程の件は、大変申し訳ございませんでした【深い礼をする】
バスティン
ベリアンさん…、………申し訳…ありません…でした【カタコトになりながらも謝罪をし、ベリアンのすぐ隣で深い礼をする】
サルディス家の兵士
フン、それだけで許してもらえると思っているのか?
ベリアン
いえ、思ってなど滅相もございません…【礼をしたまま呟く】
主
ベリアン……バスティン……
サルディス家の兵士
この事は、我がサルディス家に報告させてもらう
バスティン
っ…………
ベリアン
……畏まりました…【礼をしたまま少し小さい声で言う】
サルディス家の兵士
やはり悪魔執事など…所詮はフィンレイの所有物だな。タッタッタッ…【部屋を出る】
主
…そ、そんな……
バスティン
サルディス家に報告されるのは…結構マズいな……
ベリアン
…恐らく…こうなることが兵士様の企みだったのでしょう…
主
えっ…?企み……?
ベリアン
……はい、悪魔執事から"わざと"攻撃を受けることで…それぞれの当主様に報告し…悪魔執事を処分しようとするのです…
主
っ……なんでそんな酷いことを…、そんなの…許せない…!!
バスティン
主様………ありがとう、だが…その気持ちだけで十分だ
主
でも……でも、私も何かやりたいよ…!ミンナの為に…!!
ベリアン
主様………
主
悪魔執事のミンナばっかり責められるのは、どう見てもおかしいから…!
バスティン
主様………
ベリアン
……ありがとうございます、主様。私達がどうなろうとも、主様だけはお守りすることをお約束致します
主
うん、それは勿論ありがたいんだけど…私にもミンナを守らせて…!
バスティン
主様……それも気持ちだけで十分だ、主様は自分自身のことだけを守ってくれ。それが俺達悪魔執事にとって、一番幸せなことなんだ
ベリアン
バスティンくんの言う通りです。主様が居てくださっているだけで、私達は十分に守られています
主
…でも…!それでも…!!
すると…ダッダッダッ…ガチャッ!【ドアが開く】
フルーレ
ハァッ……ハァッ……【呼吸を整えている】
主
っ…!?フルーレ…!?
バスティン
フルーレ…?そんなに急いでどうしたんだ…?
フルーレ
ハァッ…ハァッ……大変です…!今すぐ食堂に来てください…!!
ベリアン
ですが…ロノくんがまだ治まっていないんです…!
フルーレ
ロノのことは俺に任せてください…!ベリアンさん達は、主様と一緒に先に行ってください…!!
バスティン
……承知した、行くぞ。主様、ベリアンさん
ベリアン
分かりました
主
わかった…!フルーレ、ロノと一緒に来てね…!
フルーレ
わかりました…!
フルーレはロノの元へ行き、主様達は食堂へ向かった。