愛言葉

小さい頃から俺は周りより優れていた

勉強も出来たし家だって金持ちで、容姿にも恵まれてる

スポーツだって万能で、バレー部に入って少しも経たないうちにプロセッターと呼ばれるようになった

告白なんて数え切れないくらいされた

でもどの告白も似たようなものばかりで、全然響かない

初めてされた時は嬉しかった

でも…＿＿

「白布くんの事を愛してます」

なんて恥ずかしい言葉だろう

「白布くんが必要なんです」

なんて下らない想いだろう

「白布くんが欲しい」

何てクソみたいな願いだろう

あい

愛

愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛

ﾀﾀｯ

ｽﾞﾙ…

ﾀﾀﾀ…

(ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

(ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ…

五色の手は落ち着く

声が甘く頭に響いて、五色でいっぱいになる

…五色でいっぱいに…？？

…俺、コイツの事好きなのか…？

ｷﾞｭｯ

end.