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大切な君に

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大切な君に

1 - 愛

♥

106

2024年08月20日

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よく晴れたある日

俺は

幸せって

脆く

弱々しいものだと

思い知ったらしい

ピーピー(機械の音)

-hotoke-

んッ…パチッ(目を開ける)

ここはどこだ?

ここは…病院?

なんで、俺、病院なんて…

前の事を思い出そうにも思い出せない

-hotoke-

よっ…(起き上がろうとする)

-hotoke-

ズキッ

-hotoke-

う"ッ…

身体中が物凄く痛い

動けないや

看護師

(|・ω・)|ガラガラ

看護師

失礼します

看護師

ほとけさん!目を覚まされたのですね!

-hotoke-

??[ほとけ]って何方ですか?

看護師

!!!先生を呼んで参りますね

-hotoke-

医者

失礼します

-hotoke-

…?はい

医者

私は、この病院の医者の𓏸𓏸と申します

-hotoke-

…どうも

医者

早速なんですが、ご自分の名前言うことは出来ますか?

-hotoke-

…名前

…名前?

…なんだっけ

-hotoke-

…すみません

-hotoke-

分からないです

医者

…はい

-hotoke-

あ、あの

医者

はい

-hotoke-

どうして俺、病院に!?

医者

あなたは交通事故にあわれて

医者

此処に運ばれて来たんです

-hotoke-

交通事故?

だから身体が痛いの?

医者

はい、

医者

恐らく貴方は記憶喪失になっています

-hotoke-

記憶喪失?

医者

ご家族の方、お呼びしましょうか?

-hotoke-

家族…?

医者

…覚えていますか?

-hotoke-

…いいえ

医者

…わかりました

医者

(ほとけの状態を説明中)

ほとけ母

ッ…わかりました

医者

では、此方へ

ほとけ母

はい…

ほとけ母

こんにちは!

-hotoke-

…こんにちは

-hotoke-

ええっと、何方様で?

ほとけ母

…私は貴方のお母さんです

-hotoke-

…お母さん?

ほとけ母

そう

-hotoke-

…ごめんなさい

-hotoke-

俺、何も分からなくて

ほとけ母

…大丈夫よ

-hotoke-

ほとけ母

貴方について、名前とかお話しても大丈夫かしら?

-hotoke-

はい!俺も知りたかったので!

ほとけ母

…ニコッ

ほとけ母

貴方の名前は稲荷ほとけ

-hotoke-

ほとけ?

ほとけ母

そう

ほとけ母

家族構成は父母弟の4人家族(という設定)

ほとけ母

貴方は、先週交通事故にあって、

ほとけ母

貴方の恋人さんが貴方を庇って、その恋人さんだけが亡くなったの

-hotoke-

…恋人?

ほとけ母

そう、

ほとけ母

何か思い出した事でもありましたか?

-hotoke-

…?何も

ほとけ母

…そうでしたか

-hotoke-

…ごめんなさい

ほとけ母

大丈夫よ、

ほとけ母

ゆっくり貴方のペースで

ほとけ母

思い出したらいいのだから

-hotoke-

…ありがとうございます

-hotoke-

いなり…

-hotoke-

俺の名前はいなりほとけって言うんだ

あの人が

俺のお母さんなんだ

…優しい人だったなぁ

-hotoke-

もう夜遅いし

-hotoke-

寝ようかな…

??

シャッ(カーテンを開ける)

-hotoke-

!?

-hotoke-

…ええと

??

…よぉ、記憶失くしたって!?

-hotoke-

…???(友達かな?)

-hotoke-

何方様で?

??

…覚えてないの

??

ムカつくから

??

教えてやらん

-hotoke-

???

えええー

なんなんこの人

??

てかさ、

??

記憶無くす前の事

??

どのくらい聞いたん?

-hotoke-

!?えっと、

-hotoke-

俺の名前は稲荷ほとけ

-hotoke-

4人家族で恋人がいて、

-hotoke-

交通事故にあって

-hotoke-

その事故でその恋人さんが俺を庇って

-hotoke-

恋人さんだけが亡くなったってこと

-hotoke-

!!!

??

どうしたん?

-hotoke-

いやッ…

初兎

何か思い出した?

-hotoke-

…ううんッ

初兎

wwじゃあさ、

初兎

なんで泣いてんの?ww

-hotoke-

ポロポロわかんない

-hotoke-

わかんないポロポロ

-hotoke-

ぼ、"ぼく"、全然わかんないポロポロ

-hotoke-

だけど、だけどねッポロポロ

-hotoke-

忘れちゃダメ、グスッ

-hotoke-

忘れたくないッ…ポロポロ

-hotoke-

そんな気がするッポロポロ

初兎

…ニコッ

あれから2週間後

俺は退院した

-hotoke-

お世話になりました

医者

お大事になさって下さい

-hotoke-

ペコッ

結局、あの人は誰だったんだ?

何で俺、泣いちゃったんだ?

顔を見ても

親の事すらも思い出せない

だけど、

なんでだろう

あの人の事は思い出したい

親よりも

退院後、

俺は事故に遭った場所に来てみた

何も思い出せないけど

あの夜

俺に会いに来た

あの人の声、

仕草

全てが

忘れられない

きっと、

記憶を失う前

世界一愛おしく

大切な人だったのだろう

そして、過去の俺は

世界一

幸せ者だったのだろう

この物語は

大切な人の記憶を失ってしまったほとけくんと 大切な人の記憶に少しでも残りたかった初兎くん の

お話です

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白文字:初兎 黒文字:-hotoke-

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