○○
皆さん、今日は私のわがままに付き合ってくださってありがとうございました。
○○
これで、もう後腐れなく、私は生きていけます
万次郎
そうか
蘭
ん
あおい
○○、、
竜胆
○○がいいならそれでいい。
万次郎
他には、あるか?
○○
と言いますと……?
万次郎
俺がいなかった空白の時間に、母親以外でお前を苦しめたことはあるか?
○○
いえ。
○○
私にはもう、あなた達がいるので。
○○
過去を振り返るようなことはありません。
竜胆
お前、見かけによらず芯がつえーな!
春千夜
入ってきた時はまじで気に入らなかったけどな!
蘭
三途、余計なこと言うなって
○○
気づいてましたよ
春千夜
ヒュッ
竜胆
ほらみろ笑
○○
では、私はもうお仕事に着きます。
○○
失礼致します
バタン
春千夜
しっかしよー
春千夜
あいつにあんな過去があるなんて意外だよなー
春千夜
なんか金持ちのガキかと思ってたわ
竜胆
金持ちのガキがメイドなんかやるかよ
鶴蝶
それにしてもあの礼儀の正しさとか異常だよな
鶴蝶
どこで学んできたんだか
あおい
ああ、○○は施設にいた頃
あおい
夜抜け出して色んなところ言ってましたからね。
竜胆
……は?
あおい
僕もあとから着いて言ってたんですけど高いレストランにいって人間観察とか
あおい
多分、早く大人になりたくて身につけた術なんでしょうね。
あおい
なんにしろあの施設は最悪でしたからね笑
蘭
聞けば聞くほどおもしれえ〜♡
竜胆
どんな施設にいたんだよ
お前らは
お前らは
あおい
えっと
あおい
食事は床臭いし
施設では道徳なんか持ってる人は誰もいませんでしたね
施設では道徳なんか持ってる人は誰もいませんでしたね
あおい
入った途端からもう生き地獄でした
あおい
言ってしまうと少し恥ずかしいんですけど僕と○○は容姿が整っているという理由で職員のお気に入りでした
春千夜
なんかわかんなくもねえ!!!
あおい
なので抜け出すのもそこまで手間取らなかったのを覚えています
万次郎
ふは、お前ら面白いな
あおい
……!?(ボスが笑った)
あおい
すこし口走りすぎました……
あおい
僕はこれで失礼しm
蘭
ちょっとまてよ
あおい
なんでしょうか??
蘭
おれずっっっっと気になってたことがあんだよね
あおい
僕の事でしょうか?
蘭
おう
蘭
お前が○○のこと好きになったりゆうってなに?
あおい
……!!!!
あおい
なんですかその質問…
春千夜
ギャハハ
春千夜
灰谷それはねえってwwwwwwwww
鶴蝶
可哀想だろうがニヤニヤ
あおい
僕は恋バナなんてしませんよ
万次郎
俺も聞きたいな
あおい
ボス…!?
蘭
言っちまえって……♡
あおい
はぁ……
あおい
一目惚れです
職員
今日から入るあおいくんです
職員
みんな仲良くするように
あおい
よろしくお願いします
両親からの酷い虐待により あおいは身体、心に深く傷を負っている そのため人を信用出来ない
○○
よろしくね
○○
あおい
あおい
よ、ろしく
あおい
なまえ、なんていうの
○○
○○。
あおい
(綺麗だ)
あおい
○○、きみは、生きていて楽しい?
○○
なにそれ笑
なんにも?
そういった彼女の横顔は 繊細で 力強く グロテスクに 強引に
あおい
(惹き付けられる)
○○
あおいはたのし?
あおい
おれ?
あおい
俺は、
わかんないよ。
それから数ヶ月が過ぎた
早朝の朝4時
よく2人で朝早く起きて施設を抜け出していた
あおい
○○
○○
なーに
あおい
俺に、いうことあるだろ
○○
べ、つに?
あおい
みろよ
ガサガサ
○○
な、んで
あおい
部屋にあった
○○
誰にも言わないで
あおい
こんな量の薬、おまぇ
あおい
なんで
○○
ごめ、
あおい
なんで言ってくれなかった?
○○
ッッッ
あおい
おれは、お前を、信頼してる
あおい
おまえは?
○○
私も、信頼してる
○○
けど、知られたくなくて、、
あおい
次から、は、頼れよ、、
あおい
頼むから
○○
うん、ごめん
あおい
○○、来て。
○○
?うん
ぎゅ
○○
(抱きしめ返す)
あおい
おれ、愛がなんだかわかんない
あおい
生きる理由もわかんない
あおい
でも○○は大事
○○
私もあおいが大事だよ
あおい
さむいな
暖かくて
無性に切ない
こんなにも不完全で不安定なもの
絶対に失いたくないと思うもの
あおい
(きっと俺の飢えは○○の苦しみには全然足りてない)
あおい
言い難いこと言わせてごめん
○○
いいよ
○○
バレるって薄々気づいてた笑
あおい
そばに、いて
○○
あおいもね、
(「お前じゃなきゃだめだ」)
あおい
(絶対に言わない)
あおい
(これは俺の)
エゴ(初恋)だから