/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
猫又
人間っていいな〜
猫又
起きたらどんな顔するかな〜??
蓮
グ……レイ………
猫又
グレイ??
猫又
グレイって……。
その頃
チハヤ
グレイに伝えねば。
チハヤは急いで神界へ飛び立った
神界では…
???
グレイ。このままその人間の守護を頼みます。その子は今後「聖魔戦争」の原因になりかねません。
???
正式にあの子の守護神になってくれませんか??
グレイはまだ正式な蓮の守護神ではなかった
蓮の様子見として蓮のもとを訪れていた
グレイ
僕にはあの子を守ることは出来ません！
???
あの子が魔界の王のもとへ行ってしまったら何が起こるか分かっていますか??
グレイ
何か…??
???
『聖魔戦争』です。
グレイ
なんですか??
???
今、魔界の王『レイヴン』がある計画を企てています。
???
それは……
チハヤ
おい！あんた、グレイ!!
グレイ
??
???
チハヤ。どうかしました??
グレイ
(チハヤ??初めて聞く名前だ。)
チハヤ
あんた、蓮という名の守護をしてるんだろ？
グレイ
いや…僕は違くて…。
チハヤ
違う??まぁ、どうでもいい。さっきその人間が猫又に連れ去られた。
グレイ
蓮くんが……??
???
…………。
???
非常にまずいです。猫又はレイヴンの手下です。
グレイ
チハヤさん!!なんで直ぐに助けに…!!
チハヤ
俺は神社から出ることが出来ない…。すまなかった。
グレイ
神社から出れない??
???
チハヤはとある神社に祀られる神です。神社に居る神はその神社から離れることは出来ないのです。
チハヤ
あぁ。神社を出ようとすると、ボーダーがあるからな。
グレイ
ボーダー??
???
つまりは見えない壁です。それに拒まれてしまいます。
グレイ
(どうしよう。蓮くんが……!!)
グレイは蓮とのある約束を思い出した
｢僕が守るからね。｣
???
グレイ。どうかしましたか??
グレイ
(僕。蓮くんとの約束…。)
グレイ
(守らないと…!!)
チハヤ
おい、早くしろ!!
グレイ
僕…。蓮くんの所へ行きます。
グレイがその場を立ち去った
???
グレイ!!待ちなさい!!
チハヤ
行ってしまいましたね。
???
仕方ありません。彼らの無事を祈りましょう。
???
もし無事だったのなら、グレイに再びここに戻るように伝えてください。
チハヤ
分かりました。では俺も戻ります。
蓮
………。
蓮
あれ……ここどこ……??
猫又
あー、やっと起きたねぇ。ここは絶対に人目に着くことの無い神社の裏山だよ。誰も来ない。
蓮
お前、猫又!!
猫又
はーい、ちょっと黙ってね。
猫又は鋭い爪を蓮の首に当てた。
蓮
………。
猫又
いやー、レイヴン様の所まで行くのは時間がかかりそうだな〜。
蓮
レイヴン様……??
猫又
そうそう。
猫又
でも、わざわざこんなに可愛い人間をあの人に捧げるのも嫌なんだよねぇ。
蓮
(レイヴンって奴はこいつの親分的存在なのか??)
猫又
よし、決めた。
猫又がその場を立ち上がる
猫又
君を殺ることにする♪
蓮
?!?!
猫又は蓮を床に押さえつけ、蓮の上を跨いだ
蓮
ど、どけよ!!
猫又
なるべく長く生きたいよね??だからゆっくり殺ってあげるからね。
猫又は蓮の首に手を当てた
猫又
ゆーっくり♪
蓮
(嫌だ。嫌だ。嫌だ。)
猫又の手に少しずつ力が入っていく
蓮
(誰か……。苦し……い。)
猫又
死にそうな顔も美しいね〜。
蓮
グレ……イ。助…けて……。
猫又
グレイはいないよ??
グレイ
いや、いる。
猫又
なに?!
猫又が蓮の首から手を離す
蓮
はぁ。はぁ。はぁ。
蓮
グレイ……。
グレイ
蓮くん!!
グレイ
お前、許さない……!!
猫又
(こいつには勝ち目がない…!!)
グレイは腰から1本の刀を抜いた
グレイ
来世は悪事を働かぬよう、この刀で邪気を祓ってやろう。
その時
謎の声
もう見てられん。そのまま死ぬがいい。
謎の声が森中に響いた
蓮
こ、声…?!
猫又
(死ぬ…?!そんなこと……!!)
グレイ
おい猫又。今の声はレイヴンだな??
猫又
さぁ、どうだろうな。
グレイ
お前も可哀想だな。利用されてただけだったんだ。
猫又
こんなの、承知の上でだ。早く殺れよ。
グレイ
来世では幸せに暮らせ。
グレイが猫又に刀を入れた瞬間、猫又は明るい光に包まれ消えていった。
グレイ
………。
蓮
…………。
グレイ
怖い思いさせちゃってごめんね。蓮くん。
蓮
俺が無謀な計画で外に出たからだ……。
蓮は泣いていた
グレイ
蓮くん。
グレイ
僕がこれからも君を守るから…。
蓮
うぅぅぅ……。
泣く蓮をグレイが優しく抱きしめる。
グレイ
立てる??帰ろうか。
グレイ
(さっき初めて蓮くんに名前で呼ばれた……///)
ーendー
話が紛らわしくなる前に終わらせよう。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
