テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

一覧ページ

Mo4短編集

第13話 - ごめんなさいウイエ様

159

2024年07月05日

#mo4

#Mo4

#短編集

リゼルグ

主

主だよーーー
暑くて溶けてるよぉ…

主

皆熱中症気をつけようね！！！

主

今日はウイフク書いたぜ！！

主

推しが歌ってた歌からアイデア浮かんだ！！

主

注意
・死ねた(直接的なのはない！)
・めちゃ長い(2500字超えたぁ)

フク郎

気分転換にお外は良いですね！
ウイエ様！

ウイエ

そうだね…。
フク郎が楽しそうで何よりだよ

フク郎

(…最近、ウイエ様はしんどそうです
今は大丈夫そうなんですけど…。
この外出で気分転換になれたら良いのに)

フク郎

あ！
見てください！ウイエ様！

フク郎

綺麗なお花がありますよ！

ウイエ

ほんとだ…
きれい…だ…ね………

フク郎

ウイエ様……？
大丈夫ですか…？？

フク郎

呼吸がおかしいですし
どこかで休憩を…！
お水買ってきますね…！

ウイエ

え…
あ。大丈夫…だ…か…

ﾊﾞﾀｯ

フク郎

ウ、ウイエ様ァ！！？？

フク郎

倒れてしまったｯ…
誰かに助けを呼ばないとｯ…！

フク郎

どうしよう…
私のせい……？？

ウイエ

ん“……

フク郎

あ！
ウイエ様！
おはようございますｯ！

ウイエ

あれ…
ここは……？

フク郎

ここは総本山です！
オツキンさんやオ・サール様が今ウイエ様の倒れた原因を調査中です

フク郎

私のせいで申し訳ございません…
ウイエ様の体調不良に気づかず…
ほんと…弟子失格です……

ウイエ

いや
フク郎は気にしないで
自分の体調さえ管理できないこんな師でごめんね

フク郎

いいえ…
私がウイエ様を外に出してしまったからぁ…

ウイエ

あ〜……
とりあえず、オツキン達呼んできてくれる？
話を聞きたい

フク郎

わかりました

オツキン

ウイエ！！

ウイエ

おやオツキン
ずいぶん遅かったね

ウイエ

と、フク郎はどうしたんだい？
なんでそんなに泣いているんだ？
オツキン？？

フク郎

ｳｪ…ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ…ｳｸﾞｯ…ｯ…

オツキン

あぁフク郎、泣き止めって
お前の大好きなウイエ様が心配してるだろう？

フク郎

はぃ…ｸﾞｽｯ

ウイエ

で、オツキン。
私の事を説明してくれないかい？

ウイエ

大丈夫
大体は察してる

オツキン

…えっとなぁ
言いにくいんだけどさ

オツキン

原因は…

オツキン

分からなかったんだよ

オツキン

でも、このまま放置してると確実にウイエは死んじゃう

ウイエ

ふーん……

オツキン

受け入れるのか…？

ウイエ

別に？
で、オ・サールはなんて？

オツキン

様つけろ！様！！

オツキン

えとな、「今全力で原因を探っているがどうなるか分からん。なんせ、沼の生態もそこまで分かっていないのだからな。期待はするな」って言ってるな

オツキン

だから、ウイエはこれからベッドで生活してもらうかも…
良いか？

ウイエ

うん。要は私の体調不良はいつ悪化するか分かんないからここでいた方が得策だと？

オツキン

そう言う事だ

オ・サール

さすが、理解の早い沼は助かるな

ウイエ

オ・サールじゃないか
大丈夫なのかい？私なんかに時間使って

オ・サール

私”なんか“なんて言うんじゃない
それに私は池沼の生態を知れる良い機会だと思ってるんだが？

ウイエ

ふーん…
まあこれからよろしくね

それからウイエ様は入院生活を始めました

私は毎日ウイエ様の元へ通っています

また、オツキンさん達体調不良の原因を探るのを頑張ってくれています

ですが日に日にウイエ様は弱っていくように感じます

そうやって弱っていく師の姿を見ても、私は何もできていません…

そんな自分が悔しくて、嫌で、

私は今よりずっとウイエ様にすがっていました

ですが聞いてしまったんです

ウイエ様の本音を…

フク郎

ウイエ様は今日も元気でしょうか……

ウイエ

ーーー……。

シュミタロウ

〜〜〜？

フク郎

あら…
先客でしょうか？

フク郎

(ウイエ様とシュミタロウさん？
何をお話ししているのでしょう……？)

ウイエ

ねえ…
シュミタロウ…

ウイエ

申し訳ないんだけど、私死にたい…

シュミタロウ

…そうか

ウイエ

覚悟はしてたさ
それなりにね…

ウイエ

でも、もうペンを持って物語を書く事さえも出来ない体になってしまったんだよ！？
戦えない、物語も絵もかけない私は能無しだよ……

ウイエ

それに、最近は体中が痛い

ウイエ

今は薬で体の痛みをなくしているけど、効果がきれるとｯ……

シュミタロウ

そうか…
そんなに、ウイエが追い詰められているとは思わなかったよ

シュミタロウ

でも、今も頑張って生きているだろう？

ウイエ

あぁ…
それはね

ウイエ

うちの愛弟子のためさ

ウイエ

私が安楽死したいなんて言ったらあの子はメンタルぶっ壊れるだろう？
だから、あの子の前だけは”絶対に生きようとしているウイエ“になるさ

シュミタロウ

…本当に大丈夫なのか？

ウイエ

………。

シュミタロウ

日に日に弱って痩せていくお前の姿はとても痛々しいし見ていて悲しくなる…

シュミタロウ

…死ねとは言わないが、自分の体のことだぞ
だから…その……

フク郎

ウ…ウイエ様…が、死にたい……？

フク郎

今までの言葉は嘘だったのでしょうか……？

フク郎

そんはことはｯ……！

フク郎

オツキンさんに聞いてみましょう……！

フク郎

オツキンさんｯ！！！

オツキン

フク郎！？
ここはいろんな魔剤あって危ないから入るなって言っただろ！？

フク郎

ウ、ウイエ様が安楽死したいって…本当なんですか……？

オツキン

なんでそれを？

フク郎

先程、ウイエ様とシュミタロウさんの会話を聞いて…

オツキン

…安楽死したいって言ってるのはほんとだ
でも、生きたいって思ってるらしいぞ

フク郎

じゃあまだｯ……！

オツキン

フク郎の為らしいけどな

フク郎

……ｯ！

フク郎

(もしや私がウイエ様を苦しめている……？)

フク郎

(ウイエ様に生を押し付けているのは私……？)

フク郎

ウイエ様のところへ、一緒にいきませんか？
オツキンさん……

オツキン

良いんだな？
覚悟決めろよ……

フク郎

…はいｯ！

ウイエ

おや
オツキンにフク郎？

フク郎

ウイエ様は安楽死したいんですか？

オツキン

ちょｯ！

ウイエ

……直球に聞くね

ウイエ

答えるなら、死にたい…

フク郎

そう、ですか………

ウイエ

フク郎には申し訳ないけどさ……

フク郎

………。

ウイエ

フク郎と一緒に入れて幸せだったよ…

フク郎

私も！
私も心から幸せでしたｯ…！

フク郎

(あぁ…。
そんな悲しい顔で言わないでください……
まるで貴女が悪いみたいじゃないですか……)

ウイエ

あ
そうだ
コレあげるよ

フク郎

コレは……？

ウイエ

私の万年筆とネタ帳さ

ウイエ

ふふ
いつかフク郎が私を超える本書いてよ

フク郎

はい…ｸﾞｽｯ…！

フク郎

(そんな悲しい顔で笑わないでください…)

フク郎

(私は結局、最後までウイエ様を縛ってしまったんですね…)

フク郎

ごめんなさいｯ……！

ウイエ

あぁ
泣かないで…
フク郎……

ウイエ

ほら最後は笑顔送っておくれよ…
どうせ今日中に死ぬんだろうし

ウイエ

ねえオツキン
その手に持ってる物だしてよ

オツキン

ｳｪ…！？ｸﾞｽｯ
気づいてたのか……？

ウイエ

まあね

ウイエ

オツキン…
少し席を外してくれないかい？

オツキン

……おう

ウイエ

フク郎……
ごめんね
こんな師を許してくれ

フク郎

ウイエ様……？

ウイエ

あの日からもう2度とおいて行かないって決めたのに…

ウイエ

でも、今回は私について来ちゃダメだからね

フク郎

は、はい…！

ウイエ

フク郎、最後にハグしてくれないかい？
好きな人の温もりを感じていたい……

フク郎

ええ！
いくらでも私の腕の中でいてくださいよ…！

ｷﾞｭｯ

ウイエ

ねえフク郎

ウイエ

……私の分まで生きて沢山の人に私の本を届けてほしい

ウイエ

コレが最後の我儘だから

フク郎

任せてください…‼︎‼︎
弟子としてウイエ様のことを皆さんに布教しまくります！

ウイエ

頼もしいね……

ウイエ

ありがとう

フク郎

ｯ……

フク郎

今までありがとう…ございました…！

Mo4短編集

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

159

10件

感動。泣いた

リゼルグ

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Mo4短編集

第13話 - ごめんなさいウイエ様

作者の他の作品すべて見る

#mo4の新着小説
一覧

関連するタグ

Mo4短編集

第13話 - ごめんなさいウイエ様

作者の他の作品すべて見る

#mo4の新着小説一覧

関連するタグ

#mo4の新着小説
一覧