春…桜が咲き誇るある日
私たちは入学した
まあ、そんなことインキャの私には関係ない
今までとおなじ下らない毎日だ。
入学式が終わると各部活の先輩たちがこぞって勧誘に走る
先輩
ねえ!君!
塩野麗奈
は?
先輩
部活なにするか決めたかな?決めてないなら是非…
塩野麗奈
あ、帰宅部って決めてるんで
先輩
え、あの!ちょっと!
部活なんか入る気ない。
高校は勉強するためにあるんだから。
次のひ
いつものように教室に入ると
小野茉莉
おはよう!
塩野麗奈
え…あ、どうも。
小野茉莉
私、前の席なんだけど…名前わかる?
塩野麗奈
いや、知りませんけど
小野茉莉
わたし、小野茉莉!よろしくね!塩野さんだよね…?
塩野麗奈
はい
小野茉莉
下の名前…なんだっけ?
塩野麗奈
麗奈です
小野茉莉
麗奈ちゃんかぁ!よろしくね!
塩野麗奈
は、はぁ…
小野茉莉
わたしたち、友達だよね?
塩野麗奈
え…友達?
小野茉莉
うん!私と麗奈ちゃんは友達でしょ?
塩野麗奈
え…まあそういうことでもいいけど…
小野茉莉
わーい!
これが生まれてはじめてできる友達と言う存在だった