アイドルの狂った愛〜不感症のはずの私は、アイドルに落とされるｯ♡〜

また…だ。。

なんでそんなに信じてくれないんだろう

どうすればいいのよ

好きって言ったら

重い

って言われて振られるし

好きを口にしなかったら

好きなの?

って疑われるし…。

もうほんと……わかんない

もう呆れちゃってるはず…なのに

涙が込み上げてくる……

バレてたか…やっぱ

でも仕方ないじゃん

不感症なんだから

これからどうしよう……

ﾋﾗ……

公園のベンチに座りながら、涙を流していると、1枚のチラシが、ﾋﾗ…という静かめな音を立て、落ちてきた

私はそっと涙を拭い、チラシに書かれている文字を目で追った

内容には……

今話題のアイドル、イケメン＆ハンサム揃いのBLACKPRINCEのマネージャーになってみませんか？

と書かれている

アイドルに興味も知識もない私でも知っているぐらい今では人気のグループ

私の家庭は、父子家庭。 父はギャンブル中毒の為、お金はそこに注ぎ込んでいる 時々父に、お金の話をすると、DVをされる そんな家庭だ

でも、彼氏がいる時は、彼氏の家で住まわせもらってたから、父のDVには逃げれてたけど

今はもう居ない。孤独の身だ

家に帰ったら、DVを受けてしまう。

行く宛てもない私にとって、絶好の機会だった。

ー数日後

面接やあれこれして無事受かった私

嬉しさのあまり、振られたことなんて

頭の片隅にさえも、残っていなかった

めっちゃいい気分！ インスタで自慢したい！ でもバレたらクビ確よね

難しくないちょうどいい役目だったらいいなぁ

そういった案内人は、私の耳元に顔を近づけ…

最初、案内人の言ってる意味が分からなかった

でもこれから

あんなこと

が起きるなんて知る由もなかった……

ーそう、案内人は告げ、去ってしまった

何……？どういうこと？

私は今開けようとしているドアを疑わしく見た

どこか不安な気持ちが押し寄せてくるけれど

来ちゃったんだし。。仕方がない

てか、これが最後のチャンスになるかもだし、逃したりしたらダメだ

ー私は躊躇無く、そのドアノブに手をつけ、開けた

わぁ…… 綺麗な場所…

開けたあとの光景はびっくりするほど綺麗な部屋だった

どっかのホテルみたい…

なんだなんだ…この人たち

すごい、“陽”だな

てか、この人たちがBLACKPRINCE……なんだ

名前に反して、すごいなんか…キラキラしてる気が。。

さっき会った案内人の言葉が脳裏に浮かんだ

……。そんなに悪いこと起きるのかなぁ

王羅さん……私には苦手なタイプだ

か、かすみん！？

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