青
…好きだ
真面目な顔で、静かに呟いた
水
ッ…
水
か、風邪?熱じゃないのっ
青
ない
水
あ!からかってんでしょ!
いつもみたいに僕のこと!
いつもみたいに僕のこと!
青
ほとけ
低く甘い声で名前を呼ばれて
言葉が喉の奥で引っかかって出てこない
青
なぁほとけ……スッ
水
えっ…?!
手をそのまま胸元へ押さえつけられ
いふくんの心臓は恐ろしい程に 早鐘を打っていた
青
これがいつものからかいだって、思うか…
掌から直に伝わってくる鼓動に、 ただ赤面して俯くことしかできなかった
青
で、その。……お前は…
彼の震えが繋がった手からこちらへと 伝わってくるのを感じ
共鳴するように震えた声を絞り切って
水
ぼく、も……好き…かも…
青
ッッ!ギュッ
水
わぁ?!ギュッ
青
もう絶対離さん…!
水
う、ん…ポロポロ
青
ちょ?!ほとけぇ?!!
水
幸せすぎるのぉ…!!
青
そっかぁ〜ヨシヨシ
水
いふくーん
そこのみかんとってぇ〜
そこのみかんとってぇ〜
青
は?自分で取れよ
水
こたつから出たくないの!
青
知るか。
水
はぁ〜?!
あの時はこんなに仲悪くなかったのに
この何年間でめっちゃ言い合いするようになったな〜結構うざいし……
青
んんっ〜寒い〜!!
水
しょうがないな〜
暖めてあげるよ〜!
暖めてあげるよ〜!
青
はぁ〜?!体温高いから
って調子乗るなよ〜!ギュッ
って調子乗るなよ〜!ギュッ
水
んふふ〜
いふくん冷たーい〜!!
いふくん冷たーい〜!!
青
…///
やっぱ嘘……///